WebDAV製品一覧

商用、非商用問わずWebDAV製品やソリューションを提供しているプロダクト一覧。順不同。

WebDAVサーバ&クライアント


クライアントとサーバのセットで提供しているのは、私の知る限り、商用しかなかったです。。

Xythos WebFile Products

クライアントはドライブマッピングされているのでWebフォルダのような直接編集できないといった制限はない。
Web上にあるファイルサーバと言った感じ。ブラウザインターフェースも装備。(試用できないのでこれ以上はわかりません)

たしか、XythosのメンバはWebDAVプロトコルの策定にも早くから関っていたと思いますので(RFCに名前載ってたような)、サポートしているWebDAV仕様は多いと思います。(たぶん。。)

項目内容
提供形態商用
提供元Xythos(海外産)
ライセンス
サポート規格CLASS2準拠、DeltaV、DASL、Quota、ACL
アクセスインターフェース専用WebDAVクライアント、一般WebDAVクライアント、Webブラウザ
サーバ対応OSWindows2000/XP、Linux、Solaris、AIX、MacOSなど(JavaVMが動くOS)
クライアント対応OSWindows2000/XP?
価格
試用版(見つからないな。)

特徴的な機能

  • 公開チケット発行によるアクセス(メールについてくる)
  • LDAPによるユーザ管理
  • ドライブレターマッピング
  • オフライン編集
  • 自動バックアップ
  • E-mail通知
  • ファイルコメントの付加

TeamFile

クライアントはドライブマッピングされていません。しかし、インストールすると普段使っているエクスプローラーのツリー上に「TeamFile」アイコンがでてきて、通常のファイル操作感覚でファイルを扱えます。(Ctrl + C,Vが使えたりとかも同じ)

davfs2(後述)やWordやExcelに搭載されたWebDAVクライアントと同じで、シーケンスLOCKを使ってくれるクライアントでした。シーケンスLOCKはRFCにきちんと記述されていませんが、思想は込められていたので、それを汲み取ってくれるクライアントが増えてくるのは喜ばしい限りです。

アカウントや共有フォルダの管理も、このWindowsクライアントからできるようです。

項目内容
提供形態商用
提供元コンピュータ・ハイテック(国産)
ライセンス
サポート規格CLASS2準拠、DASL、独自ACL
アクセスインターフェース専用WebDAVクライアント、一般WebDAVクライアント(MacもOK)、Webブラウザ
サーバ対応OSLinux(RedHat系)(JavaVMではないらしい)
クライアント対応OSWindows2000/XP
価格
試用版トライアルサイトを使ったクライアントの試用版あり(30日)

  • 公式を見たら、フリー版のクライアントがでたようです。ベクターからダウンロードできました。自由に使ってよさそうです。

  • パスワードポリシー機能
  • サムネイル表示
  • アップロード専用機能(アップロードしかできない。用途によっては使い勝手がある)
  • 期限付きユーザ(時間がきたらアカウントが無効になる)
  • ウィルスチェック(オプション)
  • LDAPによるユーザ管理(オプション)
  • E-mail通知
  • ファイルコメントの付加
  • クライアントの自動配布(新しい専用クライアントを自動的に配布してくれる)
  • メッセージ配布(専用クライアントを使っているユーザに任意の文字を配布してくれる)
  • MacOSXとWindowsのUnicode非互換による文字化け対応

Proself

これもドライブマッピングされていません。TeamFileクライアントと同じような操作イメージでした。特に違和感はありませんね。

項目内容
提供形態商用
提供元ノースグリッド(国産)
ライセンス
サポート規格CLASS2準拠、DASL、独自ACL
アクセスインターフェース専用WebDAVクライアント、一般WebDAVクライアント、Webブラウザ
サーバ対応OSJavaVM1.4以降が動作するOS(Tomcat5で動作)
クライアント対応OSWindows2000/XP
価格
試用版トライアルサイトを使ったクライアントの試用版あり(14日)

  • 時限ファイル(指定した時刻になるとファイルを消してくれる機能。用途次第では便利)
  • Web公開(アカウントを持たないユーザに特殊なURLを渡してアクセスしてもらう機能)
  • ファイル同期(別のクライアントが常駐して、指定したファイルやフォルダをサーバと同期してくれる)
  • レジューム機能
  • ファイル修復機能 (どうやってやるのだろう)
  • LDAPによるユーザ管理
  • コマンドラインツール(Enterprise版)

気づいたらVer.2がリリースされていました。

  • 受け取りフォルダ機能 (アカウントを持たないユーザからファイルを受け取ることができる機能)
  • アクセス集計機能 (ダウンロード数などをグラフ表示してくれる)
  • ログ機能の強化
  • 時限ファイル一括設定・公開期限一括設定機能
  • デザイン変更機能
  • ダウンロード通知機能
  • パスワードポリシー設定機能
  • Web公開コメント・ファイルコメント設定機能

他にもたくさんあるそうです。機能項目が非常に多いですね。私見ですが、一通り詰め込んだ感じです。

WebDAV Manager


よく判っていません。。ワークフローの概念が入っているようです。恐らく、上のWebDAV製品と大きな違いと思っています。それが社内のワークフローと合致すれば、使いやすいんでしょうね。

WebDAVサーバ


mod_dav (mod_dav_fs)


Apache HTTP ServerのDSOモジュールとして動作するWebDAVサーバの実装。
Apache2からは標準でHTTP Serverと共に配布されるようになりました。
mod_dav自体はWebDAV Class2とDeltaV、DASLの空実装を提供していて、その実装部分を
DAVプロバイダと呼ばれる別のApacheモジュールに委譲している。
Templateメソッドパターンと同じ構造をとっています。

mod_davと共に提供されるDAVプロバイダはmod_dav_fsというファイルシステムマッピングの思想の元に実装されたモジュール。アップロードされたファイルはURIのパス構造と同じ形で格納されていきます。
URIパスと同じ構造であることを強調するのは、他のDAVプロバイダの中にはそのような構造を持っていない
ものがあるためです。
そう言った意味では、ファイルの格納形式まで他人に任せてしまうDAVプロバイダという仕組みはユニークです。
DAVプロバイダはLocationコンフィグの中で自由に変更可能。複数のDAVプロバイダがあれば切り替えて利用できるということです。よく考えたな。

文字化け問題に対応するため、mod_encodingというモジュールが提供されています。→ http://webdav.todo.gr.jp/

項目内容
提供形態(ライセンスの元ご自由に)
ライセンスApache License (Apache2に付属しない古いmod_davは異なるライセンスで配布されているので注意)
サポート規格CLASS2準拠、DASL、Quota(拡張で)
アクセスインターフェース一般WebDAVクライアント
サーバ対応OSApacheが動くOS
価格0円(やりたければ寄付してもいい)
試用版(勝手にどうぞ)

Apache2.2系から構成が変更されたようです。mod_dav_lockとかあったような。。

Catacomb (URLが変更されようです)

mod_davのDAVプロバイダのひとつ。ファイルのメタ情報はバックエンドのMySQLに格納される。
アップロードされたファイルもMySQLのBlobで管理されている。
URI階層とファイル管理階層が一致しない実装のひとつということ。
内部実装的にはDBインターフェースレイヤーとMySQLアクセス部が比較的うまく分離されるよう設計されているため、うまくいけばMySQL以外のバックエンドも利用できるだろう。
(ちょっとうまくいかない事情もあり、単純にはいきませんよ。)

Catacombの特徴のもうひとつはDASL(SEARCHメソッド)が実装されているところ。非商用では珍しい。
最近は開発が止まっているようです。(2003/08/22以降更新なし)

 → (2007/02/27 Tue) 更新されてないと思っていましたが、2006年2月に更新されてました。Version 0.9.2がでています。ラージファイルをファイルシステムにストアできるようになったらしいです。前は全てBlobだったので、大量のファイルが登録されるケースでは良いかもしれませんね。

項目内容
提供形態(ライセンスの元ご自由に)
ライセンスApache License 1.1
サポート規格CLASS2準拠、DASL、DeltaV
アクセスインターフェース一般WebDAVクライアント
サーバ対応OSApacheとMySQLが動くOS
価格0円
試用版(勝手にどうぞ)


WebDAVクライアント


davfs2

Linuxで動くmount出来るWebDAVクライアント。Codaを使っている。
CodaモジュールはKernelモジュールなのでKernelのりビルドかどこから持ってこなくてはならない。
ファイルPUT時にちゃんとLOCKを使うなど、結構まじめにWebDAVシーケンスを実施してくれます。(理由は聞かないで)
誤解の無いように言っておくと、mountされているからPUTというアクションをユーザがするのではなく
「echo "aaa" > a」とかすると自動的にPUTを発行してくれます。
mountするときに接続ユーザが固定されてしまうので、みんなで使いたいのなら接続ユーザ分mountしなくてはならない。(当然か)

Codaだけかと思ったら、FUSEも利用できるようになってました。Codaには挫折しましたが、FUSEなら結構簡単にインストールできました。そのうち、メモを書きます。

Webフォルダ

Microsoft Officeが入ったWindowsマシンか、IE5.5をかつてインストールしたことのあるOSまたはWindowsXPで動くWebDAVクライアント。
色々と細かい問題を起こすことはありますが、Windows系OSを使っているのならほぼ標準で利用できるため比較的よく使われていると思われる。(統計取った訳ではないけど。)

FrontPageExtensionというモジュールが入ったIISサーバに接続すると、何と!WebDAVとは全く異なるプロトコル(OPTIONSとPOST)で通信を始めてしまいます。プロトコルを2種類積んでいるようです。。プロトコルを切り替えるためにProtocol Discoveryと名の付いたクライアントがOPTIONSメソッドを使ってサポート状況を調査しています。アクセスログによく残ってますよね?これ。。手が込んでいます。(素直にWebDAVにすればいいのに)しかも、こっちのプロトコルの方が安定して動いているように見えました。。

Mini-Redirector

こう呼んでよいのかどうかわかりませんが、WindowsXPから導入されたWebDAVクライアント。
HTTPのみで利用可能。ドライブマッピングできます。
SP2があたると、HTTPのBasic認証が通らなくなりました。。
アクセスリンクを作る手順はWebフォルダと同じ。Mini-Redirectorが動作する状況であれば実に勝手にMini-Redirectorになります。制御するにはサービスの「WebClient」というサービスをとめて下さい。
動かなくなって、結果Webフォルダが動き出します。。

Windows Vistaでも、バッチリ生き残っています。

WebDrive

ドライブマッピングされたWebDAVクライアント。FTPクライアントの機能も持っています。(DAVの方が後付だろうけど)
キャッシュがあるおかげで快適に動作しますが、キャッシュが強すぎることで共同編集したりしていると勘違いすることもあります。
(ファイルがあると思っていたら、誰かが消してたとか。。)

NetDrive

WebDriveの前身だそうです。ノベルがメンテしていたらしいのですが、現在何かの事情でダウンロードできなくなりました。Googleなどで検索すれば各地で配布してくれている方々がいらっしゃいますので入手できます。
WebDriveと殆ど同じ使用感です。これがフリーなので、お得だと感じてしまいます。私もよく利用させてもらっていますが、まだ落ちたことはありません。WindowsXPだと若干動作がもたつくようです。

と思っていたら、最近落ちました。。Win2kで、ブルースクリーンです。ウイルスチェックした後でマウントしたらです。注意しましょう。

WebDAVFS (MacOSX)

MacOSXで動くWebDAVクライアント。マウントされているので、通常のフォルダ、ファイルのように直接開いて編集できる。
MacOSX Tiger(10.4.2)以降ではSSL通信にも対応。(HTTPSの認証プロキシにも対応していました。ほー)

WindowsやClassic MacOSとの共同編集では注意が必要。
MacOSXは新しいUnicode規格を採用しているので、例えば「が」などの濁点文字はMacOSXにおいてUnicodeの正規化で結合文字として表現されてしまいます。すると、これに対応していないクラシックMacやWindowsでは「か・」と見えてしまいます。濁点を使わない(出来そうにない)、ASCIIだけで書く(がーん)のが嫌なら対応したサーバを使うのも手です。

古いWebDAVFSはファイルをテンポラリファイルとしてあげてからMOVEするなど、かなり奇抜な動きをしていたのでサーバサイドでファイルのアップロードの時に何かしてやろうと考えている(そんなことまで出来てしまう)人は注意。

少なくともMacOSX10.4付属のWebDAVFSはテンポラリーでアップしてアップロードするというような動作はとらないようになりました。

Goliath

Classic Mac及びMacOSXで動くWebDAVクライアント。Mac界では有名なソフトです。「ごーりあす」とか「ごらいあす」、「ごりあて」と発音するのを聞いたことがあります。。おんなじものですよ。.macを利用している人たちはよくご存知と思います。

SSL通信が利用できます。ただし、Proxy経由のSSL通信はうまくいません。コピーや階層移動も未サポートです。また、日本語フォルダの下にはうまくフォルダをDrag&Dropできません。どうもGoliathが文字エンコードを間違えて解釈してWebDAVサーバに向かってリクエストを投げているようです。タイトルバーのフォルダ名も化けていますしね。。

WebDAV ASPサービス


DAV8


http://www.8ya.net/service/dav8.html

IIJドキュメントエクスチェンジサービス


http://www.iij.ad.jp/service/system/IIJ-DX.html

WAM!NET Workspace


印刷・出版業界では、これを使っている方々が多いそうです。

http://www.too.com/dtp/workspace/
2007年06月27日(水) 01:56:47 Modified by hc75ybwf




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