GENOウィルス蔓延中! うつらないうつさない  このWikiは2ちゃんねるBBSPINKの「金の力で困ってる女の子を助けてあげたい」スレのまとめサイトです

1-017 1-112 1-145 1-176 1-186 1-203 1-207 1-217 1-218 1-250 1-278 1-321 1-364 1-418 1-439 2-184 2-302 3-153 3-225 3-230 3-233 3-260 3-261 3-277 3-283 3-408 4-298 平和と幸福と戦争



1-017
街角で客を取る、幼い少女。
ある青年は、時折現れてその少女を買うのだが、その内容は身体を求めるような内容ではなく、
耳掻きをしてくれ、とか、肩を揉んでくれ、とか、膝枕をしてくれ、とか、他愛もないことばかり。
それでもお金だけは、通常よりも割高の金額を払ってくれる。
過酷な肉体労働とも言える売春、その毎日のなか時折現れる青年は、少女にとってカモのようなものであり、
同時に気にくわない相手であった。

常日頃自分を買う男達は、お金に対する執着があり、その元を取ろうとがむしゃらに自分を求めて来るというのに、
青年はそれをしない。
つまり、欲望からではなく道楽で女に金を与える、嫌な男なのである。

ある日、その青年を街で見かけた少女は、どれほどの邸宅に住んでいるのかを覗いてやろうと後を付けた。

ところが、青年の住居は、少女の住むボロ家と大してかわりのない安アパートで、とても裕福とは言えない様子。

少女に会うために、苦しい経済状況なのにずいぶんと無理をしているらしい。その事実を少女は知ってしまった。
青年に対する複雑な気持ちを抱えてしまった少女だが、そのあたりの時期を堺に、ぷつりと足を途絶えさせてしまった。

自分に飽きたのか、それとも経済的な事情で首が回らなくなったのか。
少女は青年のことを気がかりに思いながらも時が経ち、最後に会ってから1年も過ぎた頃。


ずいぶん久しぶりに青年が現れた。


そして彼は、少女に向かってこういった。

「俺といっしょに、暮らさないか?」

その言葉に驚きつつも、きっぱりと断る少女。

「わたし、小さい弟と妹がいるの。あの子達を養わなくちゃいけないから」

対して青年は、知ってるよ、と意に介さない。それどころか、弟たちもいっしょに養いたい、といってくる。
どうしてそこまで、といぶかしむ少女に、青年は気持ちを告げる。

青年は、幼い頃、貧しさ故に妹を失った。満足な治療も受けることが出来ずに、幼い命を無くしてしまったのだ。
最初は、少女に妹の面影を見た青年は、なけなしの金を貢ぐようにして少女の元に通い続けていた。
しかしそうして通ううちに、彼女を女性として愛していっていることに気がついた。

そこで青年は一念発起、過酷な労働環境だが高収入を得られるアングラな仕事に一年身を沈め、親の残した借金を完済した。
そして少女にプロポーズしに来たわけである。

「いやよ、そんなの。わたしまだ、あなたのことなんにも知らないんだから」

ひとまずプロポーズを断った少女だが、それでもいつの間にか、青年に心惹かれていくのだった。


1-112
「おいっ!」
「はい、何でしょうかご主人様?」
「今度のお前との奴隷契約の更新書類だ。サインしとけよ!」
「あ、あの、ご主人様・・・・・・」
「・・・何だよ?何か文句でもあんのかよ!?」
「婚姻届って書いてありますけど・・・・・・」
「言っとくけどな、お前には拒否権はないんだからなっ!!!」
「ご主人様・・・・・・♥」


1-145
実家に帰ってこいと早急に命じられる
実家に帰ったらお見合いを命ぜられる
相手は実は祖母から金を借りてる家の娘さん
娘さんは親のために・・・とか言ってる
娘さんには何もしないと約束し、娘さんの借金のことに関してもなんとか対処できるようにと約束して娘さんと結婚
離婚するタイミングをうかがい中


1-176
 ここはこの街トップと名高いキャバクラ。
 毎晩大金が飛び交い、男達が一夜の夢を見に来ている場所である。
 そんな大人の遊びを楽しむこの場所に、不似合いな女がひとり。
 「君、ここがどこだか分かってる?」
 俺はこのキャバクラの店長。ちなみに元ホスト。
 その店長様が部屋で嬢たちの給料の計算をしていた時、いきなり面接したいという女が現われた。
 大層、自分に自信がある女なのかと内心興味を持っていたのだが、そこに立っていたのは。
 「わ、分かってます…。キャバクラ、ですよね」
 今目の前でびくびく震えている年端もゆかぬ女。良く言えば少女。悪く言えばガキ。
 「分かってるなら言われなくても分かるだろう?
 ここはキャバクラ、大人の店だ。お前みたいなガキが来る所じゃねえんだよ」
 「で、でも私…ここで働きたくて」
 地味。まだガキだから仕方ないのかもしれないが、暗くて地味。
 長い前髪のせいで顔がよく見えず、着ている服も綺麗とは言い難い。そんな身なりで、よくもまあ。
 「大人をからかっちゃいけないよ?お兄さん、気が長くないからね」
 小馬鹿にした様にそう言い放つが、目の前のガキは一歩も動こうとしない。
 ああ、ムカつく。この糞ガキ。
 「いい加減にしろよこのガキ!こっちだって暇じゃねえんだ!!お前の相手をしてる暇なんざ」
 「お金が…お金がいるんです!必要なんです!」
 痺れを切らした俺が椅子から立ち上がり、ガキを殴ろうとした瞬間。
 目の前のそいつは俺の声を遮り、大声を発して俺を見据えてきた。


1-186
「おら、いい加減さっさと金返さんかい!」
「お願いします!もう少しだけ待ってください!」

あぁ、また出くわしてしまった。今月に入って何回目だったかな……。数えるのも億劫になってきた。

「返せんのなら体でも何でも売ってもらうからな!」
「必ず、必ず払いますからそれだけは!」

あれか、俺がトラブルの星の元に生まれたのか?それとも金がトラブルを生むのか?もうどうでもいいや。

「ちょっとちょっとそこの方」
「あぁ!?今立て込んでんだよ、見てわかんねぇか!」
「わかってるから声掛けたんだよ。いくら?」
「……は?」
「だからその子の借金はいくらだって聞いてるんだよ。払うから」
「……さ、三千万だよ」
「あぁそう。じゃあこの小切手あげるからもうこの子には近づかないこと……いいね?」
「あ、あぁ……。金さえもらえりゃ文句はねぇよ……変なやつだな……」

お前に言われる筋合いはないわ、さっさと帰れ帰れ。俺も暇じゃないんだ。

「あの……」
「なに?」
「なぜあなたが借金を?」
「偶々」
「たま……たま?」
「俺はうるさい人間が嫌いだからな。それだけだ」
「それだけって……それだけの理由であんな大金を!?」

耳元で叫ぶなよ。あ、そういや……いま使用人が足りないんだった。

「おいお前、ウチで働け」
「……はい?」
「丁度いい具合に人が欲しかったんだ。どうせこのままじゃお前の人生塵屑だ」
「……なっ!」
「だからウチで働いて一息おいてやり直せ。悪くない待遇を用意してやる……わかったな」
「……わかったわよ」
「わかりました、だ」
「う……わ、わかりました」
「よろしい。じゃあ明日この住所に来い」
「よ、よろしくお願いします!」

だから耳元で叫ぶな。しかし人一人雇うためだけに三千万とは割に合わんな。まぁたまには良いか


1-203
金持「お金で困ってる女の子を助ける。これはなんという偽善だろうと多くの人が思うだろう」
少女「そうよ、だから貴方の助けなんて要らないわ」
金持「違う!間違っているぞ、少女!」
少女「な、なによ?」
金持「私が目指すのはブルジョワジーではない!ノブレス・オブリージュなのだ!」
少女「はぁ!?」
金持「私が君を救うと言った以上、それは絶対だ!ゆりかごから墓場まで!
    君を助けた以上、君の一生を私は背負う。その覚悟がこの金だ!」
少女「え…えぇ……!?」
金持「早い話が嫁に来い!」


1-207
メイド「ああっ! マイセンのティーカップが割れてしまいました!! どうすれば……!!」
旦那様「おや、割ってしまったのかい。ふむ、これで弁償するといい」
メイド「ありがとうございます! 旦那様! はい、旦那様、割ってしまったティーカップの御代です!」
旦那様「うむ。確かに受け取った。次からはこのようなことがないように」
メイド「はい! 申しわけありませんでした!」

メイド長「………………なんだこの流れ」


1-217
俺には好きな子がいる。その子はいじめられていた。
主犯は三人の女。奴らさえ押さえれば、イジメはなくなるハズだ。
俺は奴らを脅迫すべく、かねてより準備を進めてきた計画を実行することにした。

翌朝。奴らはいつもどおりにホームに並んで電車を待つ。並ぶ場所もいつもどおりだ。
馬鹿話に興じている奴らは俺が後ろに並んでいることに気付くまい。そしてその後ろに並ぶ人が異様に多いことにも。
電車が到着し、奴らが乗ると、俺『達』は奴らを囲むように車内に殺到した。奴らは普段と違う現状に気付いたようだがもう遅い。
そのうちに、奴らの一人が小さな悲鳴を上げ、続くように他の奴も声を上げる。やめて!とか痴漢!とか叫ぶ声も聞こえる。
残念ながらいくら叫んでも助けはない。何故ならこの車両の乗客は全て俺が雇った仕掛け人だから。

さて、奴らには到着まで痴漢プレイを楽しんでもらい、俺は撮影班と共に高みの見物といこうかな。


1-218
翌朝。奴らはいつもどおりにホームに並んで電車を待つ。並ぶ場所もいつもどおりだ。
馬鹿話に興じている奴らの頭をを金で雇った殺し屋のアサルトライフルが撃ち抜く
一人、また一人、最後の一人はパニックになりながら逃げようとしたが、高い金を払っただけある
スナイパーが的を外す事は無かった


1-250
「ああ、もうだめぇ」
「どうしたんだ?」
「こんなに原油が高くなったら、買えない! 暴落するリスクが高すぎるわよ」
「日本国債は?」
「利率が低すぎてだめよ」
「米ドルは?」
「サブプライム問題の先行きが暗いのに、買えるわけないでしょ!」
「穀物なんかは?」
「だいぶんあがってるから買いにくいわ」

そんなあなたにお勧め 投資コンサルタント、白鷺が自信をもっておすすめする

「金地金! 最後に頼りになるのは、有事の金です!」

「私、金を買って、自信が付きました」
「私は、金を元手に、穀物先物市場で大もうけできました」
「私は、金を元手に事業を興し、ある島で連続殺人事件を演出しました」

 さあ、そこの貴女、貴女も金地金はいかがですか?
 今なら、ダミー用のフェイクインゴット三〇本をおまけして、なんとこの価格!

 さあ、電話を今すぐ!


1-278
「あとほんの少しなのに……」
地球連邦宇宙開発局所属の女性技術者は困り果てていた。
新型の惑星間宇宙船に使用される予定の金(Au)の一部が事故で使えなくなってしまったのだ。
宇宙船のお披露目期日までに予定量の金を揃えるのは至難の業である。
そんな風に困り果てている女性の前に一人の男が現れた。
「ごきげんよう、可愛そうなお嬢さん」
「貴方は?」
「名乗る程のものではありませんよ、ただ私に出来るのはこんな事ぐらい」
突然現れた男が指差す方向には軽トラと荷台一杯の金のインゴット
それに女性が驚き、男の方を向くと男は影も形もなくなっていた。

軽トラを調べると手紙があり、宇宙開発に輝ける貴方へ、という文と共に紫のバラが添えてあった。
女性は男に感謝し、金を有効に使い、惑星間宇宙船は無事に旅立ったのでした。


1-321
ボロボロになって捨てられそうな遊女をお金持ちが買い取って、館で召使い(メイド)になる
そのお礼として夜のご奉仕をしたところ、どうやら御主人様はマゾらしい
愛を持って優しく、意地悪にご奉仕している内に、自身のSな性癖に気付く彼女
その瞬間から、夜のご奉仕のときだけ主従関係が逆転しちゃう
奉仕(責められて)されて悶える御主人様が愛おしくて堪らない彼女だった……


1-364
マジックに熱中している学生の女さん
そんな女さんの今までの熱意が通じたのか、初めて賞金が出る程の大きい大会に出場する事になった
その事を大いに喜びながらも大会用のデッキ作りに励む女さん
しかしここである事に気付く
神 の 怒 り4枚と 極 楽 鳥4枚が高すぎて入手できないのだ
金銭的な意味で
この8枚さえ手に入ればデッキが完成するものの、財布の中には100円玉が1枚と頼りがいの無い1円玉が17枚
バイトをしようにも給料が入ってくるのは1ヶ月後
とても大会までには間に合わない
友達に借りようとはしたものの額が額なのでなかなか色よい返事が返ってこない
デッキの変更も考えたが、残り少ない期日までに満足がいく構築が出来るとも到底思えない
そんな危機的状況にあった女さんは、カードショップで同級生の男君と出会った
男君はマジックこそやっていなかったものの、遊戯王をやっていた
その日カードショップに行ったのは、女さんとほとんど同じ理由で足を運んでいた
もっとも、男君はちゃんと目的の物を買うお金を用意していたので、
ただカードケースとにらめっこしに来ていた女さんとは、あるいみ理由が全く違うとも言えたが
女さんと会い、どうしたのかを聞く男君に女さんは事情を全て説明した
男君は事情を聞き、今の自分の状況と同じだと気付いた
そして性根の部分から優しさが染み込んでいる男君が女さんにお金を貸してあげるのは、
彼の中では当たり前の行動だった
彼は女さんの、何かほしいカードがあったんじゃないの?という問いに
いいや、別にこれといって欲しいカードはなかったよ
と言ってカードショップを後にした


男君からお金を借り、完成した緑白甲鱗様コントロールビートでなんとか大会優勝を果たせた女さん
賞金も入り、男君にお金を返しに行った時
偶然、男君と友の話を立ち聞きしてしまった
その話は、男君があの日何の為にカードショップに行っていたのか
という内容だった
それを聞いた女さんは…


1-418
近くの着物とかを売ってる店の2歳年上の女の子に子供の頃から遊んでもらってて
成長するにつれて胸が大きくなっていく優しげな微笑みが魅力的な女の子にちょっとドキドキしながらも結局関係は変わらずに男は大学に行くために町を出ていく
そのうちに着物の売り上げがふるわなくなって借金が多くなり結婚すれば借金をどうにかしてくれるとか言われて親に他の男と結婚することを強制されるが
そこで成長した男が出てきて颯爽と現れ借金を全部返済し女もさらっていく


1-439
近くの着物とかを売ってる店の2歳年上の女の子に子供の頃から遊んでもらってて
成長するにつれて胸が大きくなっていく優しげな微笑みが魅力的な女の子にちょっとドキドキしながらも結局関係は変わらずに男は大学に行くために町を出ていく
そのうちに着物の売り上げがふるわなくなって借金が多くなり結婚すれば借金をどうにかしてくれるとか言われて親に他の男と結婚することを強制されるが
そこで成長した男が出てきて颯爽と現れ借金を全部返済し女もさらっていく


2-184
「嘘……星が見えるのに何で雪が?」
「スノーマシンを借りた。現代の科学技術をなめるなよっと」
「……おいくらしたんですか?」
「お前が一生働いても払えない額だ」
「……」

軽くうつむいてしまった。
そんなことは知らないがね。
そっと、俺の奴隷である彼女にマフラーを巻いて抱きしめる。

「あ…」
「金の心配をする前にこの状況を楽しめ。
 そんな心配をしている暇があるなら、
 俺が風邪をひいた後のことでも考えてるんだな」
「……風邪をひかないでください。私のことはどうでもいいですから」
「奴隷であるお前が風邪をひくなんて許さん。
 お前が許されるのは、風邪をひいた俺の看病だけだ。
 わかったな?」
「……はい、ご主人さま」


2-302
「で、もうすぐクリスマスなわけだが」
「そうですねぇ。特に感慨深いわけでもないですが」
「俺もそうだな。一緒に祝うような人間もいなかったし」
「借金に追われてクリスマスなんか楽しむ余裕もなかったですし」

事実、クリスマスを楽しむ者などほんの一握りしかいない。

「で、だ。そんなお前のために、こんな物を用意してみた」
「……なんですかコレ?」

渡したのは小さなスイッチ。
ボタンを押せば、ちょっとした仕掛けが屋敷全体に及ぶわけだが。

「とりあえず厚着して外に出ろ。スイッチを押すのはそのあとだ」
「はい」

壁に掛けてあったコートを羽織り、屋敷の屋上へ向かう。
途中、ワインとグラスを持って行くのを忘れずに。


「外はやっぱり寒いですね」
「暖冬だと言われていてもそんなもんだ。
 まぁ、それはそれで仕掛けが映えるんだが」
「……?」
「とりあえず押してみ。話はそれからだ」
「はい」

何のためらいもなく、彼女はポチっとボタンを押す。
1…2…3…

ヒュー……
屋敷の庭から、そんな音が響き。
ドーン!
はるか上空で、爆発音が響いた。

「花…火?」
「冬の方が大気澄んでいてな。夏より見やすいらしい。
 花火なんてそう見ないから違いはわからんがな」

滝のぼりをする鯉の如く。
花火は何発も上がっていく。

そんな光景を、彼女は穏やかな表情で見つめている。

「綺麗……です」
「気に入ってもらえたなら僥倖だ。10分くらい続く予定だから、ゆっくり酒でも飲んで観賞しようか」
「はい……ご主人さま」

二つのグラスに注がれていく赤ワイン。
その間にも、花火は止むことなく屋敷を……いや、町を照らしている

「ご主人さま、何に乾杯いたしますか?」
「んー……もうすぐだし、深く考えなくていいと思うしな。恒例で行こうか」
「ふふ、ご主人さまらしいです」

俺と彼女は、グラスを軽くあげてこう言ったんだ。


「「メリークリスマス」」


3-153
とあるアパートの話
「あれ、大家さんどうしたんですか?」
「あら間宮さん、言いづらいんだけどね、やっぱりここの家の人には出ていってもらおうと思って」
「お隣りの…伊沢さん?」
「家賃滞納がもう半年なのよ。もうさすがに私の方もギリギリだから…」
「そうなんですか…じゃあこれで…」
見るからに滞納分以上の額の札束を手渡す間宮
「間宮さん!?こんな大金…」
「いえ、大家さんも踏み倒されると大変でしょ?」
「まあそうだけど…本当にいいの?」
「ええ、また滞納してるようなら僕に言ってください。ほら、はぐれ刑事の時間ですよ」
「ああ!大変!それじゃあー」

「あの…」
「あれ、伊沢さん、居留守だったんですか?」
「お金…出してくださったんですか?」
「迷惑でしたでしょうか…」
「いえ!でもなんで…」
「伊沢さんの家の目覚まし時計。無いと困るんですよ」
「目覚まし?」
「伊沢さん家の目覚まし時計の音、ほらこのアパート壁薄いから。」
「…それなら…」
「ん?」
「私が毎朝起こしてあげます、壁越しにじゃなくて…」


次の日夜更かしの為に二人揃って寝坊したのは言うまでもなく。


3-225 (220)
223 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/03/09(月) 03:02:57 ID:loRkA3VU
麦茶に砂糖入れて凍らせるとオイシイヨ

224 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/03/09(月) 09:54:10 ID:8BWXMq24
麦茶に牛乳入れるとコーヒー牛乳の味になるらしい


「というわけで>>224の言うミルク麦茶を作った」

へえ〜…。ところで>>223さんの言ってた氷の方は?

「時間が無かった。許せ」

いや、まあ僕はかまわないけど。

ゴクリ…

こ、これは…、

「…水で薄めた牛乳」

…だね。麦茶が多かった?

「そもそも麦茶が薄かったか」

今回はちょっと残念だったね。でも、君はこういう少し変わった調理法を試すのが好きだね。

「お前に助けてもらうまで、ロクなモノが食べられなかった。だから、少し贅沢したい」

こういうのは贅沢って言うのかな?
…それに、もっと贅沢してもいいけど?

「貧乏性だ。それに金をかければウマいというものでもない」

そりゃそうだけど。

「何より、お前が隣にいることが一番の贅沢だ」

……あう。


3-230
娘の手術に払う金がない?
くくく、俺様が金を出してやってもいいぞ。
ただし!そうなれば貴様等の娘は俺様の奴隷となるのだ!!
揉むも触るも俺様の好き放題よ!ふははは!さあ、どうする!!



おい、待て!これはどういう事だ!俺様は貴様らの娘が理知的で大人しく若
々しい美人だという評判を聞いて助けたのに

幼女だとは聞いてないぞ!!
……ええい!懐くな!


3-233
全く…なんでこんなことに…
ほら食え、プリンだぞ。
あ、こら、そんなにプリン突き刺すな。
…全く。おい、プリン持ってこっち来い。
…って膝の上座るのかよ……まあいいや。
スプーンはこうやって持ってな…そうそう…
あ〜もう口の周りベタベタじゃねえか。
ほら、拭いてやるからこっち向け。
よしよし、いい子だ。…綺麗になったぞ。
…やれやれ、全く…何してんだろな、俺…。


ver.1 3-2603-2613-283
3-260
「どうしたんだ。傘もささずに雨に濡れて」
「このわんちゃん……拾ってくれる人がいないの……」
「子犬か。なるほどな。ではこうしよう。おい、そこのお前」
「え? なんすか?」
「ここに1000万ある。これでこの犬を引き取って大切に育てろ」
「マジすか? 了解っす。マジ感謝っす。超育てるっす」
「うむ。解決だな。ではさらばだ」
「わーい、ありがとー!」
「ありがとっすー!」


3-261
1000万で子犬を拾った男はしかし、犬の飼い方など知らなかった。
「いいや、スレ立てよう。『だれか、いぬのかいかた、たのむ』っと」
すぐにレスがつく。

>なんだよ、犬の飼い方って

「役に立たないレスだな」

>親犬は?

「お、これはなんかアドバイスしてくれそう。ええと『拾ってきたので親犬はいません。
首輪もしてません』」

>犬を飼った経験はあるのか?

「『ないっす。でもうちはペット可なんで大丈夫っす』」

>ほんとに大丈夫かよ。ええとな、動物病院に連れて行ってワクチン打ってもらったりだとか

(中略)

きゃんきゃん泣きわめく元気な子犬を連れ男は動物病院、ペットショップなどを一日かけてまわった。
男の部屋はすっかり犬の部屋と化した。
「1000万あるしな、おまえの面倒は最後まで俺が見てやるよ」
空からすっかり太陽の光が消えてしまったその瞬間、子犬はもうもうとした煙に包まれた。
「うわあっ!?」
慌てて後ろへ飛び退る。薄らいだ煙の中にはちょこんと少女が座っていた。
「こんばんは」
「え、あ……こんばんはっす」
「私は、昼の間は魔王の呪いで犬になってしまうのです。こうして夜の間だけ人間の姿に
戻れるのですが」
「白鳥の湖キタ━━━━━━('A`)━━━━━━ !!!」
「どうか私を助けてくださいませんか」


3-283
前回のあらすじ。
雨の中、捨て猫を拾った少女を見止めた紳士。
紳士は通りすがりの青年に声をかけ、1000万円で猫を育てるように言う。
これによって少女は金の力で救われました。(ここ大切)

快諾する青年は猫を拾って帰宅。
どうやって育てるか考えていると猫が人の姿に。
魔王の呪いで昼の間だけ猫の姿になってしまうそうです。←今ココ!
というわけではじまり。


「おk、超助けるっす!」
「魔王の呪いを解くアイテムがあるのですが、それが高価で……」
「高いってどれくらいっすか? ちなみに俺の有り金は1000万っす!」
「それが……3000gの金塊と交換なんです」

――現在の価値に換算すると、900万円強である――

「腰が抜けるほど高いっす! でも金くれた人と約束したっす! おk!」
「あ、ありがとうございます!!」

こうして一人と朝は一匹夜は一人の旅が始まった。
現金を金塊に変え、ファンタジー世界へ行き、解呪アイテムを持つ魔女の棲む森を目指す。
雑魚モンスターとの死闘、ツンデレロリエルフと夜猫少女とのラブコメ展開、湯けむり殺人事件の解決。
紆余曲折の末に、ほくほく顔の魔女から適正価格でアイテムを購入し、魔王の呪いは無事に解かれた。
アフターサービスも充実していて安心の十年保証。いろいろと怪しげなおまけもどっさり貰う。
冒険の旅が終わり、青年は呪いが解けた少女と共にアパートに帰ってきましたとさ。

「こんな御迷惑をかけてばかりの私を家に置いてくれるんですか?」
「大切に育てるって約束したっすから、当然っす!」
「あ、ありがとうございます! でも、育てるより、その、できれば、は、伴侶に……」
「? なんすか?」
「な、なんでもないですっ!! ふつつかものですが今後ともよろしくお願いします!」
「こちらこそっすー!!」

「ちょっと! 私を忘れて貰っちゃこまるわね!!」
「ああっ、あなたは向こうの世界でこのかたと一時ラブコメ展開になったロリエルフさん!」
「おひさしっす! んー、んじゃ三人で暮らすっすよ!」

こうして人の姿に戻った少女は金の力で助けてくれた青年とかと幸せに暮らしたそうです。おわっとく。


ver.2 3-2603-277
3-277
どうしてあの時、彼女に声をかけたのだろう?
いまだにそんなことを考えたりする。
結局のところ、それが運命だった、というだけなのかもしれないけれど。




「こんな雨なのに、どうしたの?」
「このコが…」
雨の中、傘も持たずにずぶ濡れのまま、シャッターが下りた店の軒先で泣きそうな顔をしていた女の子に声をかけると、彼女は自分の胸元を指し示した。
「子猫…?」
「うん…、かわいそうなのにウチじゃ飼っちゃいけないってママが…」
「そうなんだ…」
「………」
彼女はしゃがみこみ、黙ってうつむいてしまった。
そんな彼女を見ていると、捨てられてしまったのが猫なのか彼女自身なのか、一瞬わからなくなってしまって…、だからだろうか?
「それじゃあ…、ウチに来る?」
などと言ってしまったのは。


3-408
『本日未明、路上を全裸で徘徊していた少女が猥褻物陳列罪で逮捕されました。
 少女は「親切な人にお金で作って貰った服を着ていたが、剥ぎ取られてしまった」などと
 不可解な供述をしており、警察は詳しい事件の経緯を取り調べています』

「どうやら何でも金で解決するのは良くないようだな」
「強度の問題かと。次は五十円硬貨を繋ぎ合わせてかたびらをプレゼントしましょう」


4-298 平和と幸福と戦争
「この国は戦争を永久的にしません」
「そうだね」
「戦争が無く、世界的にも犯罪の少ないこの国は平和です」
「だね」
「でもこの国は幸福といえるのでしょうか?」
「それは人の価値観によるんじゃないかな」
「どうして?」
「皮肉だけどさ、一日三回ご飯が食べられるだけで幸せな人がいれば、
 娯楽が無いだけで不幸だと思ってる人がいる。これが価値観の違い」
「でも、その場合後者の人にとって前者の境遇は取っても不幸だと思います」
「そう、それが価値観の違い。何度も言うけどね。自分にとって幸福な事が、
 他の人にとって幸福とは限らない。この国に戦争は無いから平和だけど。
 犯罪の被害者にとって本当にこの国は平和なのかな。」
「……平和じゃないですね」
「大多数の主観と客観的に見ればね。一部の主観からすれば『生きていられた、ラッキー』
 こんな事だってあるかもしれない」
「……」
「結論としてはね、自分の持ってる定規じゃ、人の幸福や不幸は測れない。
 生まれた場所や時間、育った環境が自分とは何一つ違うんだから」
「……では、あなたは幸せですか?」
「幸せだよ」
「何故ですか?」
「こんな他愛のない事だけど、君と二人きりで話しているからかなぁ」




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