「ひぐらしのなく頃に」の二次創作小説【エロパロ】SSをひたすら井戸に放り込んでYappa♪だめぇ〜というwikiです。

あの時、レナは俺にどうしてくれた?思い出せ、圭一。あの時のレナは、優しく笑って・・・俺に一言・・・
『私を信じて・・・』
そう言って、抱きしめてくれようとしたのに俺は・・・
「あぁ・・・!あぁぁぁぁぁ!!!」
「け、圭一くん?どうしたのかな?かな・・・」
“最期の別れ”をしにきたレナを目の前にして、俺はかっこ悪く泣き崩れてしまった。もうこんなに泣きじゃくるなんてことないと思っていたのに、自分が気づかなかった罪と、目の前にいるレナが壊れていくのを見てもう辛抱ならなかった。
「こないだは酷いことをいって本当にごめんね?でも、もうすぐ“終わる”から。そしたら取り戻せる。またみんなで遊べる日がくるよ?」
 あの優しいレナが、見たこともないような凍えた瞳で俺にそう言う。俺はこのレナを受け入れてはいけない。だってこれはレナじゃない。レナだったのに、ドス黒い恐ろしいものが変えてしまったんだ。
「レナ・・・家で、お茶でも飲んでいけよ・・・?」
 引き止めたくて、そんなこと言った。きっとレナは断るだろう、わかっていた。でも俺はレナを失いたくなかった。こんな風にがむしゃらで、幸せのためにヒトリで孤独に我慢してきたレナをどうして一人ぼっちになんかさせられるんだ。
「ありがと。でも明日の準備があるし・・・」
 困惑した表情でレナはやっぱり断ろうとした。でも俺はここで諦めたらやっぱりレナがもう二度と戻ってこないんじゃないかという気がして。無理矢理、強引に腕を引っ張った。
「な、何かな!?何かな!?私、もう行かなくちゃいけないんだけど・・・!」
 予想外の俺の行動にレナは狼狽して、悲しいことに自分が武器を今日持ってこなかったことを後悔しているように見えた。武器を、鉈を持っていたなら乱暴な行動に出る俺をレナは躊躇なく殺すだろう。
 幸い、今日は両親は仕事の都合で留守だった。俺は玄関までひきずるようにしてレナを連れてくると、華奢なその身体をぐいっと引き寄せて家の中へと連れ込んだ。
「圭一くん、なんのつもり・・・?」
 本来なら大声でも出して助けを呼べばいい。でも今のレナにはそれが出来ない。心苦しいがそれが幸いした。俺はレナの問いに答えずに、その両肩に手を置いてぐいっと抱きしめた。
「ごめんな、レナ・・・俺、バカだった。本当に、ごめんな。だけど今度は必ず信じる。レナがあの時信じてほしいっていったよな。だから、俺信じるよ・・・」
「けいいち、くん・・・?」
 人の温もりなど、とうに忘れてしまった。そんな顔をしていたレナの表情が、少しずつ変わっていくのがわかった。それでも一度黒く染まってしまった心は簡単に拭えない。信じたくても信じられない。だってそれは俺がよく知ってる。わからないんだ。信じたいんだ。でも信じられないんだ!
 レナの少し汗ばんだ匂いが俺の鼻腔をくすぐって、抱きしめたまま、俺は何の躊躇いもなく首筋に優しくキスをした。びくっと一瞬レナが震えたが、何も言わずにそっと、やがて俺の背中に手を置いてくれた。
 それからゆっくりと優しく。俺は緊張から小刻みに震えていたが、レナの首筋に唇を押し当てながら、頬に触れた。俺の手はきっと冷たいだろう。でもそんな手を振り払おうともせずにレナは困ったような顔をしていた。
「圭一くん・・・私・・・」
「何も言うな」
 俺はわかるから。信じたい、信じれない。そんなお前の気持ち、俺はわかるから。ただ、俺のワガママを今は聞いてほしいんだ。きっと、お前が取り戻したいものすべてを俺が取り戻してやる。だからそんなに意地を張るな。優しいレナに、戻ってくれ。
 目をゆっくり閉じた。それから小さく開いたレナの唇に自分の口を押し付けるように、キスをした。キスなんてしたことがないから、よくわからなかった。それでも俺は、レナにキスをした。
「ん、んんん・・・」
 突然でもなかったはず。でもレナは息苦しそうに俺の口づけに耐えていた。
 俺は一回唇を離すと「ごめん」と小さく謝った。「け、」レナが俺の名前を口にする前にもう一度、キスをする。今度は、もっと強引に。優しさから狂気が生まれたように。
 舌を生き物のように生めかしく動かして、無理矢理レナの口の中に押し入る。そこにはレナの舌があって、どうしたらいいのかわからずそこにいた。俺はその舌を自分の舌で絡ませて、唾液と一緒に吸い付くようにしゃぶった。
 くちゅ、ぐちゅ、ぶちゅ、ちゅ、ちゅ・・・
 力が抜けて、レナが玄関前で膝をがくんと落とした。ゆっくりとそんなレナを押し倒して、俺は赤ん坊のようにレナの唇に吸い付く。長いことキスをしていた。レナは困り果てたように見下ろす俺を見た。俺はどんな顔をしてレナにキスをしていてるんだろう。わからなかった。
 息が続かなくなったのでキスをやめる。俺ははしたなく、ぐいっと垂れたよだれを腕で拭いた。レナの口の周りも、もう俺のかレナのなのかわからない粘り気のある唾液でいっぱいだった。
 不意にレナの手が、俺の顔に近づいた。びくっと驚く俺にレナは悲しそうな顔をした。ごめん、そんなつもりじゃ、そう言い訳をしようとすると、
 「泣かないで」
 レナが小さく、か細い声でそういった。泣かないで。俺の目尻には何が浮かんでいたのか、まったく気づいていなかった。
 ―俺は泣いていたのか。

 悔しさと悲しさとこれから失っていくすべてに、俺は耐えて切れなくて、泣いていたんだ。俺の目からこぼれていく涙の粒を受け止めていたレナは、目尻をそっと拭って、それから俺の首に両手を回した。
 自分の胸元に俺の顔を持ってくると、いつもの優しいレナがそこにいた。
「泣いちゃだめだよ、圭一くん・・・圭一くんが悲しいと、レナも、悲しいから・・・」
「う、う、うう、レナ、俺、レナが・・・レナが・・・好きだ・・・好きだ!」
 抱きしめて、抱きしめられて、そんなことを繰り返して。俺は顔をあげると、レナに言う。俺の部屋にきてほしい。レナは黙って小さく頷いてくれた。

 俺の部屋には朝から敷きっぱなしの布団がそのままで、わりと荒れていた。別に誰もあげるつもりはなかったし、親も留守にしていたものだから雑然としているのは仕方のないことだ。だがいまはそんな部屋の体裁など取り繕うつもりはなかった。レナの小さな手首を引いて部屋までくると、真っ暗な部屋の中、布団の上にレナを押し倒した。
 それからまたキスをして、今度はレナの服の下に手を入れた。滑らかなレナの絹のような肌の感触がいっぱいに広がって俺はどうしようもないくらいに興奮していた。
「レナ・・・レナ・・・」
 狂ったようにレナ・・・捨てたはずのその名前を呼び続ける。
 抑えきれない衝動が突き上げて、乱暴に服を脱がす。暗い部屋でよくみえない、少し後悔するが構わない。手探りでレナの胸を探り当てると、慣れない手つきで揉んでみた。
「あぅ・・・っ・・・あ・・・あああ・・・圭一くん・・・ぁう・・・ああっ痛いよぉ・・・」
「ご、ごめ・・んっ・・・」
 両手でレナの乳房を優しく揉みあげる。そんなに大きくはないが、俺の掌からちょっとハミ出るくらい。柔らかくて、たまらない。指先で乳首を押し上げるとしゃぶりついてみる。
「ひゃう、圭一くん、そんなの・・・だめえ・・・しゃぶらないでぇ・・・」
 感じている、レナが。いつも毎朝登校して、遊んでいるかわいい女の子がこんな嬌声を自分の前であげていることに俺は興奮するしかない。胸をもてあそびながら、利き手をゆっくりと・・・本当に普段は見ることもできないような下半身部分に持っていく。
 レナもその手の動きに気づいていないわけではないだろう。もぞもぞと腰のあたり動かしながら、様子を伺っているようにも見える。
 いつもレナが履いているストッキングをぐいっと引き下げる。丁寧に下ろしてなんかいられない。
 俺がその部分に触れると・・・もうそこは何か違う粘り気のある液体を吐き出していた。くちゅ、くちゅと指先でわざと音を立てながらいじりはじめる。
「レナ、濡れちゃったのか・・・?」
 耳元で囁いてみると、レナはビクビクしながら目を閉じる。恥ずかしそうにもじもじしながら。ひゃう、と小さく口にしながら俺と目を合わせようとしない。
「なあ、どうして濡れてるんだ・・・?俺のキス、そんなに気持ちよかったか・・・?それともレナは胸が好きか?」
「・・・・ぅう、ひどいよ圭一くん・・・」
「何がひどいんだよ?俺、いますごくレナに優しくしてるぜ・・・?」
 無意識に唇が緩む。こんなに卑猥で恥ずかしそうにしているレナの表情、確かにいつも言葉でいじめていたりはするけれど、身体を責めてなおこんな顔をするなんて思わなかった。
 指を小刻みに震わせながらレナの中の感触をたっぷりと楽しむ。もう指が沼に沈むぐらいにそこはぐちゃぐちゃのトロトロで、指をゆっくり引き抜けばレナの愛液が艶やかに糸を引きながらついてきた。
「もう、いいかな・・・」
 独り言のような確認に、レナは?という顔をしている。レナも初めてなのだろうか?俺が自分のズボンのベルトに手をかけて、ガチャガチャと乱暴に音を立てながらズボンとパンツを一緒に引き下ろす。
 それから表れた、興奮したその部分の手にすると、濡れきったレナのその部分へと押し当てる。
「え、え、ええ・・・圭一くん、どうする・・・つもりなのかなぁ・・・」
 火照った顔で、たぶんこれは素で聞いているんだろう、まさか性行為をあのレナが知らないはずもないが、口にしてやったほうがレナに対しては面白い。
「今からコイツをレナの中にいれるんだよ」
「えぇ?これをいれるの・・・?」
 亀頭をにゅるにゅるとレナの入り口で滑らせる。
「どうだ?これだけでも気持ちいいだろ?」
「う、うん・・・き、きもちいいよぉ・・・」
 少し、入り口に亀頭を埋めてみる。にゅるり、と侵入を開始するがそこはもう濡れきっているためスムーズに入ってしまった。
「はう・・・!け、圭一くん・・・のが、レナの中に入ってるよ・・?」
「あぁ、これを全部入れて・・・レナの中でいっぱい動いて気持ちよくしてやるから・・・」
「う・・・ぁ・・・き、きもち、いいよぉ・・・はう、圭一くん・・・あぅ・・・」
「ん?まだ全部入ってねえぞ?レナって感じやすいのな」
 頭をぽんぽんを撫でてやる。本当のレナだ。あの可愛くて、優しくて、誰よりも負けない強い心を持ってる。料理が上手で、家事だって父親のためにちゃんとこなして、仲間たちといっしょに遊んで、引っ越してきたばかりの俺を付きっきりで世話してくれて。
 俺が感慨に浸っていると。レナが床についた俺の腕を掴んだ。
「けいいちくん・・・お、おねがい・・・レナ、我慢できなぃ・・・」
 顔を真っ赤にしてレナがおねだりしている。まさかおねだりされるとは思わなかったので、俺の反応は少し遅れてしまった。
「え、あ、、あ、レナ、お、お前、初めて、、だよな?」
「な、なんでそんなこと・・・聞くの、かな?かな?」
 そんなのどうでもいいよといった様子でレナが俺を見上げている。鼻の上を少しこすって、俺は気まずそうに、別に経験から得たわけでもない知識を口にする。
「いや、初めてって女の子は痛いって聞くからさ・・・」
「・・・うん・・・で、でもレナ頑張るから・・・圭一くん、ね、お願い・・・レナの中に、入れて・・・」
 なんだかさっきと立場が逆になっている気がする。そもそもの始まりは俺のワガママなわけで・・・あそこまでいってしまったレナが、こんないやらしいことで戻ってきてくれるとはおもわなかった。もしかしたら、レナなりの優しさで演技なのかもしれないけれど。
「じゃあ、入れるから・・・その、痛かったらいえよ?」
「うん・・・」
 ぎゅっとレナが目を閉じた。あまりにも俺が脅しすぎたのだろうか?力を入れすぎて震えているその唇にまたキスしたくなるが・・・今はそれよりもレナが望んでいるものを与えてあげなければいけない。
 先端はもう入っていたから、あとは押し込むだけだった。腰を引いて、位置を確認する。レナの腰のあたりを両手でつかんで、その表情を確認しながら、腰を押し進める。
「ん・・・ぁう・・・あああ・・・」
「うあ・・・う、う・・・」
 自分のモノ全体にレナの肉厚がぎゅうぎゅうと押し寄せてきて、たまらない。少し狭いその部分、もっと奥へ入りたいのだが・・・
「レナ、力抜いて」
「はう・・・ああ・・だって、ぁう、けい、圭一くんのが・・・ぁう」
 押し寄せる荒波に耐えるがごとく、レナは下半身に力をいれているから締まりがキツすぎる・・・押し戻されては入ろうとしてとんでもない感覚が俺を襲っていた。
 それでもそんな障害にも負けず、俺はレナの中、全部を犯したくて、少し勢いをつけて腰をグラインドさせる。
「あっ・・・あぁうっ・・・!はぁ!圭、圭一くん、はぁっ・・・ぁはぁっ・・・」
「い、痛いか?ご、ごめん!で、でも、もう少しで全部っ、全部入るから・・・!」
 我慢してくれ、レナ。俺はレナの小さな身体を自分の方で引き寄せて、さらに自分の下半身を押し付けた。自分のモノが、しっかりとレナの中に咥えこまれているのを確認して、なんだか達成感を感じる。
 ゆっくりともたれかかって、目を閉じて痛みになお耐えようとしているレナの耳元で囁いてやる。
「全部入ったよ・・・レナの中、すげえ・・・気持ちよくて・・・あったかくて、たまんないよ・・・」
「はうぅぅ・・・恥ずかしいよ・・・そんなこと、いわないでよぉ・・・はう・・・」
「レナはどうだ?気持ちいいかな・・・俺の、痛くないか?」
「大丈夫だよ・・・最初は、う、、、痛かったけど、、今はもう、あう・・・圭一くんのぉ・・・あったかいの・・・すごい・・・レナと圭一くん、繋がってるんだね・・・」
「繋がってるよ・・・・レナ・・・あのさ・・・」
「ん・・・何かな・・・、何かなあ・・・?」
「これからちょっと動くけど、いいかな・・・い、痛かったら、そのすぐ、言ってくれれば、抜く、し・・・」
 本当は抜きたくない。ずっとレナの中にいたい。
「うん・・・圭一くんの、好きにしていいよお・・・」
 胸がキュンとなるっていうのはこういうんだろうな。もちろんレナも気持ちいいっていってくれるんだから気持ちいいんだろうけれど、レナの場合は俺が一番気持ちよくなってほしいって、そう願ってるのがよくわかるからどうしようもなく嬉しいんだ。
 だから俺はレナのことが好きで好きで好きで仕方がないんだ。
 俺はゆっくりと腰を引いて、もう一度自分のモノを掴む。ちゃんと位置を確認して、腰を沈めていく。レナの顔の横に自分を顔を埋めて、腰を振ってみる。
「あぁっ・・・!ぁうっ・・・!け、圭一くぅん!・・・あっ・・・はあっ・・・んっ!」
 敷いてある布団がズレている。そんなのは気にしない。痛いだろうけど、強引にこするとすごく気持ちいいんだ、たまらないんだ、レナの中。
「レナ、レナ!」
「けいいち、くん・・・!けい、圭一くん・・・!圭一くん!」
「あぁ!すごい、レナの中・・・すごい、気持ちいい!たまらねえ・・あぁ!」
「レナも・・・気持ちいいよぉ・・・すごいよぉ・・・あぁうっ!はうっ・・・いいよぉっ!」
 肉と肉が打ち付けられて、パンパンと音がする。アダルトビデオで聞いた効果音よりくすんでいるけれど、それでもそれと同じのよう感じだった。結合部分からはちゅずちゅっぐちゅるぐちちゅっと今まで聞いたことのないような湿った音が立っている。
「圭一くん・・・レナッ・・・すごい、気持ちいいのぉ・・・、どうしてかなぁ・・・っ・・・どうして、なの、かなあ・・・っ・・・」
「う・・・ぅっ・・・俺も、気持ちいいし、・・・それは・・・わかんねえけど・・・うっ・・・ぁ、レナが、かぁいいから・・・だよ・・・」
「はぁう・・・あ、ああ、圭一くん、そこ、すごく・・・イイッ・・・わかんないけどぉ・・・あぁうっ・・・でもレナ・・・あぁひゃうっ?」
 レナが何かを言おうとしている。でもそれは現実に引き戻されそうでいやで、俺はレナの唇を自分の口で塞いだ。
「ん・・・んぁ・・・んぅっ・・んんんん!」
 喘ぎ声が漏れていく。俺は下半身にばかり集中しているからもう舌をどう動かせばいいかわからない。だから適当だ。ぐちゃぐちゃだ。レナの舌を巻き寄せてちゅうちゅう吸って、ただ黙らせることだけをしたい。それにもう・・・我慢が、できなく・・・
 口を離して、糸引く唾液なんてもう拭いてられずに腰を激しく打ちつけながら、俺はレナにむかって、途切れた吐息に混じって言う。
「はァッ・・・ごめ、ごめん、レナ、俺、もうすんごく・・・気持ちよすぎて・・・イキそうなんだ・・レナも、一緒に・・・イッてほしい」
「ふぁ・・・ふぇっ・・・ぁう・・へぁう・・ひゃ・・んっ・・・レナもぉ・・・どっか、いっちゃう・・よぉ・・・」
 レナも限界が近いというのを確認して、俺はピストン運動を加速させる。レナの身体を引き寄せる。逃がさないように。
「ああああっ、圭一くん・・・あぁあ!ど、どうしてぇ・・あぁっ・・・あうっ・・・はぁあっ・・・」
「レナ・・・中で、ごめん、あぁ・・う、、出すから・・・ごめんっ・・・あっ・・・ぅっ!!イク・・・イクよ、レナ・・・!俺、イク・・・!」
 レナの中で射精をしたい。熱くてたまらない気持ちをレナの中に吐き出して、ぐちゅぐちゅに犯してやりたい。レナを俺のものにしたい。俺が犯したという証を残したい。
「ぁう・・・け、ええええええいちくううううんんっ・・・!」
「レナ・・・レナああああああああ・・・・!」
 俺が弾けると同時にきれいに整えられた爪先が、俺の背中に容赦なく食い込む。そしてそれは小刻みに、びくんっびくんと震えた。じわぁと結合部分から温かいものが溢れてきて、俺が吐き出した精液と混ざっていく。
 さっきまで信じられないくらいに食い込んでいた爪が背中からポロ、と落ちていった。急に力が抜けて、俺はレナの上に覆いかぶさるようにて倒れた。
「圭一くん・・・汗びっしょり・・・」
 そんな俺を抱きしめてくれるレナだって汗まみれだ。エッチな匂いがする。事が終わって、そう、なんだか俺はまた悲しくなってきた。みんなで遊んだ部活、楽しい時間はいつだって一瞬で終わってしまって、それぞれの家に帰らなきゃいけなくなったときのその気持ちに似ていた。でも、明日があるから、明日また皆と学校で会って、また部活をすればいいから。そうやって自分を励まして、頑張れたのに、今は。

 もう、レナは・・・!
 明日がきたら、俺の知ってるレナはいない・・・!

 俺がいつまでも覆いかぶさってレナを抱きしめているから、レナは身動きが取れない。嫌がっているようでもなかったし慌ててる様子もなかった。でも。
「圭一くん。時間・・・だよ。明日、お寝坊して学校行けないよ・・・」
 優しい声で言う。レナが、言う。
「レナも行かなくちゃ。ね・・・」
「嫌だ、レナ・・・行くな・・・行かないでくれ・・・頼む、レナ・・・!」
 起き上がってレナの顔を見下ろす。白い首筋。わずかに聞こえる吐息。肌を濡らす汗。
「レナはどこへも行かない。また皆を助けにくるから、ね。圭一くん、レナを・・・」
 見下ろしていたはずのレナの唇が、俺の唇に触れた。柔らかくて、温かくて、でもどこか、冷たくて、本当はこういう形じゃなくてもっとフツウに、身体を重ねて互いを愛し合いたかった。
「信じて。」
 溢れんばかりの涙で俺はもうレナの顔がまともに見れなかった。
「明日、一緒にレナも学校に行こう。な?魅音が待ち合わせの場所で待ってる。部活をしようって、梨花ちゃんも、沙都子も待ってる。みんなレナを待ってるんだ。レナのことが大好きだから・・・大好き・・・だか・・ら・・・!」
 早口で俺は言う。レナもどんな表情をしているかわからないけれどあの日に戻れたらどれだけ幸せなのだろうと、想いを馳せているに違いない。今でも遅くはないんだ。レナ。俺の手をとって、またやり直そう。俺たちは元に戻れる、戻れるんだ。

 俺の身体を力を込めて押しのけると、レナは布団の上に散らばった下着や洋服を、丁寧に身に着けていく。
 最後に、落ちていた帽子を被って、それから立ち上がり座ったままの俺をレナが見下ろす。



「じゃあね。圭一くん。明日・・・明日、また会おうね・・・?大丈夫。レナが皆を助けてあげる・・・」

 

 俺の願いは届いたのだろうか?
 俺の声はレナに聞こえていたのだろうか?

 レナの欲しがる“明日”はくるのだろうか・・・? 
 もしかしたら全てが夢で、空に映る満月が闇に沈む時に、夢は醒めたりしないだろうか・・・?

 俺はそんなことを想いながら、“明日”がくるのを毛布に包まって待つしかなかった。

このページへのコメント

エロチック

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Posted by アハハハハハ 2009年04月21日(火) 15:47:50 返信

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