学園の地下に作られた監禁施設。周囲は窓のない石壁で、蝋燭以外の照明はなく、部屋の隅には用を足すための穴がある。
義務という制度があるこの国では、罪人を収監するという習慣はないため、SF世界にしか見られないものであるが、法月が特別に作らせた。

まず、義務を犯した夏咲が捕らえられ、救出に失敗した賢一たちも次いで入れられた。

社会の変革を目指した若き日の樋口三郎や法月自身もここに5年間にわたり監禁され、徹底的に反抗の意志を削がれた上で特別高等人にされたようである。