シファとミスフィのバイオ筐体の建造に使われた人工子宮。研究都市テオス2の中枢。
もともとBN−Xの武装のI/Oとなる部分には有人小型戦闘艇のようなものが企画されていたが、バイオロボットの人間サイズ人間型バイオボディを使うことで大幅な能力向上が期待できることがわかり、バイオロボット大手の江蘇遺伝子公司とCWGとのあいだで検討が続けられた。
そこで問題になったのがバイオロボットのハーモニクスコード、ストリングドット理論の生命項の期限切れによる寿命であった。参考
ドット理論
半永久的な寿命を実現するには、その生命項のデータだけでなく、バイオボディの自己更新アルゴリズムに仕掛けられた加齢劣化の構造を排除する必要があった。
そこで近江秀美は旧友・御門に永遠の生命を実現する、永遠の遺伝子の設計と実装、そして身体の培養を依頼した。
生命項については近江の持つキーオブゴールドを使うこととしたが、一般用人工子宮ではその身体の作成は無理と判断され、『パイプオルガン』とよばれるこの人工子宮が構築された。
なお、このパイプオルガンはテオス2破壊で崩壊したが、後に復旧し、BN−Xシリーズの建造を全て担当した。
だが、コンサルタンティンググループ・CWGは組織犯罪防止法による強制執行・家宅捜索をうけて規模が遙かに小さくなり、また江蘇遺伝子公司もバイオロボット業界にまつわる黒い噂が絶えない。
テオス2の破壊
2136年7月11日10時32分、ZIOTコントロール下のミスフィが暴走、シファを攻撃しはじめ、そのなかでテオス2が甚大な被害を受けた。死者は出なかったものの、これで続く3番艦の建造は絶望的となった。
しかし2140年代に入り、BN−X国際共同保有計画が実施され、テオス2は復旧、このパイプオルガンも修復され、アクリアなどが建造された。