プリンセス・プラスティック管理用用語集(β版) - 順序時間の終焉


時間の始まりへ。

そこは無でありながら、圧力も熱も無限大の究極の世界。

光すら密度が高すぎて飛ぶこともできない完全な闇。

そこまでに多くの妨害があった。

そして、その妨害を降りきって届いたその始源は、完全な孤独の闇だった。

孤独ではあるけれど、逆に満たされた世界でもある。

しかし、そこに彼女は涙を一粒落とした。

すべての罪を背負うことになっても、私は放っておけない。

背負わせてくれたほうが、私にはまだ幸せ。

そう涙した彼女の前に、ビッグバンが、インフレーションが起きる。

そしてそれと同時に、彼女の前に世界の始まり、0秒の標識が現れる。

時間の順序を確定するために敷設しようとしたその0秒標識。

しかし、彼女が守る敷設艦が敷設するより先に、標識は敷設されていた。

そして敷設艦からは、標識がひとつなくなっていた。

誰が宇宙の始まりの標識を敷設したか、それはパラドックスとなった。

しかし、みな分かっていた。

パラドックスだからこそ、我々は生きて行くことも、白紙の未来へ立ち向かっていくこともできるのだと。

以降、時間の管理のための終わらない戦いが続く。

その戦いが永遠の戦いであっても、時間を管理する皆も覚悟している。

どうしようもなく、みな、この世界を、そして愛する人々、そして愛するものを、放っておけないから。

時空潮汐力特等突破戦闘艦にして女性型女性サイズ宇宙戦艦・シファの冒険は、さらに激しくなっていく。



 大統一理論そのものは22世紀までに確定するが、タイムマシンの管理までには時間が必要だった。

3086年5月10日

 時間移動に関する規約策定準備委員会開催

3087年

 時間移動に関する規約策定準備委員会討論開始
(ADPCATM The agreement decision preparatory committee about time movement)

3093年

 汎時間管理執行部隊STMCEF発足
(Space-time management compulsory execution force)

3104年12月10日

 『時間遡航に関する一般理論』につながるドット理論発表
 直後に国連、時空に関する問題事務総長見解発表

3106年1月10日

 アメノミナカ試験運用開始

3106年6月10日

タシケント議定書発効
時空管理機構STCM(Space-time control mechanism)発足
アメノミナカ全般運用開始

 順序時間の終焉

 超越世界 アメノミナカ循環的世界観の世界