◆第十三話「包囲網を抜けよ」

「……そうか その手がありましたね!」
「これで勝ち ですね!」
「なんだかドキドキします この作戦
 うまくいくといいですね」
「情報がぞくぞく集まってます 包囲網がどんどんできあがってますよぉ(♪)
 でも鳴海さん 私の調査ってけっこうおおっぴらにやってますよ そりゃ秘密には進められませんけど…
 犯人がこれに気づいて学園から逃げちゃったりしません?」
「…………」
「えぇぇぇぇぇ!!?」
「…………」
「…………」
「(……推理? そんなもんじゃありません)
 (最初は推理から始まっても その読みは理屈を越えたレベルに届いています)
 (鳴海さんは自覚がないんです… 自分がどれほどすごいことをやっているか…)」
「(は。) そーいえば鳴海さん… 私を勝手に囮にしましたね?
 万一殺されたらどうしてくれるんです?」
「(まったくこの人はひどいです!!)」
「さんざん部室やら備品やら利用しといて何言ってるんですか」
「へ?」
「――――あ!」
「(まさかあの中に爆弾が!? 犯人は鳴海さんの裏をかいて運び込むのにこんな手を!?)」
2006年06月11日(日) 00:09:30 Modified by hiyono_serifu




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