誰そ彼そ(ログ)
ウィンダス石の区/英雄の家
Carbuncle : ……。
Carbuncle : 助けて……。
ウィンダス石の区/コルモル博士宅
Koru-Moru : おっ、おまえさん。
鼻の院の研究員の話だと、どこかの研究員の
ところで事件があったそうだぞ。
Koru-Moru : ウランマフランかもしれん。
急いで行ってみてくれ。頼むぞ〜!
マウラ
Ripapa : ……あうううう……。
大変なことが起こったのです。わたしたちの前で、
冒険者がパッタリ倒れて目が覚めないのです。
Ripapa : その人が倒れたとき、
青く光ったかわいらしいものが、
北の方へ飛び立っていきました。
Ripapa : 冒険者が倒れたのは、
あの青く光るもののせいでしょうか?
あれが噂にきく「カーバンクル」と
いうものでしょうか?
Ripapa : これをお持ちください。
ここから北……ボヤーダ樹には巨大なクリスタルが
あります。もしかすると、そこに原因が……?
雷の振子を手にいれた!
ボヤーダ樹/雷鳴の回廊
(助けて、<me>……)
Uran-Mafran : ……こいつめ……、
いつもいつも、私の邪魔をして……!
Uran-Mafran : なんだ?
ほう、冒険者か。
Uran-Mafran : おまえからも、
カーバンクルの力を感じるぞ……。
Uran-Mafran : さぁ、その力もよこすのだ!
Uran-Mafran : ほう、あれに勝つとは……
Uran-Mafran : 強いな……。
しかし、随分と体力も精神力も消耗しただろう。
Uran-Mafran : さぁ、私の声を聞くのだ……!
Ildy-Goldy : やめろ! ウランマフラン!
Uran-Mafran : ……イルディゴルディ、か。
Ildy-Goldy : なぜ、こんなことをするんだ!?
手の院で、いったいなにがあったんだ!?
Ildy-Goldy : おまえは、手の院院長になって
昼も夜も一生懸命、働いていたじゃないか!?
それなのに、みんなの記憶を消していくなんて
理不尽な消え方をして……!
Uran-Mafran : ……ハハハ、簡単なことだ。
手の院にいる意味がなくなったから、手の院を
出ただけのこと。
Uran-Mafran : 記憶を消したのは、
私のことを覚えていられると、自由に動けぬからだ。
おまえのように、うるさく付きまとわれるからな。
Ildy-Goldy : ウランマフラン……。
Uran-Mafran : 同窓のよしみで、
いいことを教えてやろう。イルディゴルディ。
Uran-Mafran : 手の院院長の候補者として、
私とおまえが選ばれた頃の話だ。おまえが
そんな体になった魔法塔の闇牢のことは
覚えているだろう……?
Uran-Mafran : あの事故がなかったら、
おまえが手の院院長になっていた、
……そうは思わないか? イルディゴルディ。
Ildy-Goldy : そんなことはない。
おまえだって知ってるだろう? オレは
鼻の院の方が向いていたってこと。
Uran-Mafran : そうだ、私の方がおまえよりも
手の院院長にふさわしい能力を持っていた。
それをあの校長も、よくわかっていた。
Uran-Mafran : しかし、奴はうすうす感じていた。
私が手の院院長になるべきではないと。だから
おまえも、手の院院長の候補に選んだわけだ……。
Ildy-Goldy : ……。
Uran-Mafran : 私は、障害を排除した。
卒業研究でおまえと組み、ホルトト遺跡の闇牢の
研究を持ちかけた。
Uran-Mafran : そして、闇の札をなくして、
おまえを閉じ込めたのだ。おまえの魔力が
すっかり闇牢に吸われてしまうまで……。
Ildy-Goldy : ……!?
Ildy-Goldy : しかし、あの牢の中に、
おまえは確かにいた……。
Uran-Mafran : 私の能力を忘れたか?
魔法人形に幻影の魔法をかけたのだ……。
Ildy-Goldy : ……あれは、幻影……
幻影だったというのか……?
Uran-Mafran : ……ハハハ、そういうことだ。
Uran-Mafran : 真実の味はどうだ?
心が痛いだろう? 苦しいだろう?
Uran-Mafran : そうだ、全部、忘れてしまえばいい。
私の声を聞くのだ。全部忘れることができるぞ。
Ildy-Goldy : ……。
Uran-Mafran : さぁ、行こう。イルディゴルディ。
巨大なクリスタルに眠る大いなる力を求めて……。
おまえの武術があれば、効率よく力を集めることが
できるだろう……。
Ildy-Goldy : あ……あ……、
そうだな……、ウランマフラン……。
ウィンダス石の区/コルモル博士宅
Koru-Moru : なぬううう!
イルディゴルディが、人形の術にかかり、
ウランマフランに連れていかれてしまったと!
Koru-Moru : ウランマフランめ!
なんと性根の腐ったヤツなのだ!
Rukususu : 校長先生!
Rukususu : 聞いてください、
不思議なことがわかりました!
Koru-Moru : おお、ルクスス!
Koru-Moru : なにがわかった?
不思議なこととは、いったいなんだ?
Rukususu : 手の院ですが、ウランマフランが
院長についていた間だけ、赤字ではないのです!
どうも、水の区に住んでいる商人ホノイゴモイが
手の院へ寄付をしていたようで……。
Koru-Moru : ホノイゴモイ……!?
かの有名な「渦の魔道士」の末裔、か!
Koru-Moru : うう、うううう、
とっても悪い予感がするぞ!
Koru-Moru : 手の院、渦の魔道士!
ウランマフランめ、大変なことをたくらんどる!
Koru-Moru : ルクスス、冒険者、
これを持っていけ。これをイルディゴルディに
向けて使うのだ。これがあれば、ウランマフランの
術を破ることができるかもしれん。
Koru-Moru : 急いで、ウランマフランを
捜すのだ。あいつが魔導球に蓄えた力を、
一刻も早くどうにかせねば……!
だいじなもの:夢幻破りの札を手にいれた!
ラバオ
Agado-Pugado : なんだ? なんだ?
イルディゴルディさんを知らないかって?
Agado-Pugado : そりゃあ知ってるよ。
「開放の風の音叉」を持って、テリガン岬に
向かっていったよ。
Agado-Pugado : イルディゴルディさんなら
きっと「大いなるもの」の挑戦に勝てると思うね。
どんな調査結果を持って帰ってきてくれるのか、
わくわくするよ。
Agado-Pugado : え? いつもと違った様子じゃ
なかったかって?
Agado-Pugado : そういえば、自分を探してる
冒険者が来たら渡してくれって、これを
預かったけど……。
Agado-Pugado : 君のことなのかな?
じゃあ、これを渡しておくね。
君も、テリガン岬で挑戦しろって意味かな?
風の振子を手にいれた!
テリガン岬/突風の回廊
Uran-Mafran : ……よくやった、イルディゴルディ。
実に効率がいい。これで、あともう少しで……
<me>は夢幻破りの札を使った!
Uran-Mafran : 夢幻破りの札、か。
残念だったな。そのようなものでは
私の術を打ち消すことはできない……。
Uran-Mafran : いいかね?
カラハバルハのことを知っているだろう?
Uran-Mafran : 彼は、生き物を支配することを
考えた。彼は天才ゆえに、それを実現できる
力があり、もう少しでうまくいくところだった。
Uran-Mafran : だが、私は天才ではない。
「支配」などというおこがましいことはしない。
心の揺れを、少し自分に有利な方へ曲げてやる。
それだけのことしかできない。
Uran-Mafran : しかし、だからこそ
この術はなかなか解けないのだ……。
Uran-Mafran : さぁ、おまえも早く楽になり、
おまえの中にいる、小さな青い力を私に差し出せ。
Uran-Mafran : こざかしいな……。
Uran-Mafran : しかし、魔力はまだ尽きない。
さぁ、次々と現れるモンスターに、
果たしてどこまで耐えられるかな?
Uran-Mafran : ……!?
Uran-Mafran : な、なぜだ!
まさか、私の術が破られるはずが……!?
Ildy-Goldy : ウランマフラン、
おまえの術にかかったふりをさせてもらったんだ。
魔法が使えないオレが、おまえに勝つには、懐に
入るしかなかったからな。
Ildy-Goldy : 皮肉だよな。
闇牢がオレの魔法力を奪ってしまったから、
オレは、おまえの術にもかかることがない。
Uran-Mafran : ……くっ!
なんということだ……。
Uran-Mafran : ……イルディゴルディ、
その魔導球を返すのだ……。同窓のよしみで、
いいことを教えてやる……。
Uran-Mafran : その魔導球にたまった魔力。
その力をおまえに使えば、おまえが失った
魔力を元に戻してやることができる……。
Uran-Mafran : ……おまえなら分かるだろう?
私は人形に魔力を注ぎ込むことができる。
その能力を使えば、おまえの……。
Ildy-Goldy : ウランマフラン、
オレはもう、魔法の力はいらないよ。
Uran-Mafran : なん……だと……?
Ildy-Goldy : 魔法の力がなくても、
オレの中には、強い力があるんだ。
Ildy-Goldy : あの魔法学校の日々、
その記憶が呼び覚ます強い力が……!
Ildy-Goldy : オレたちが魔法学校に
いた頃のこと……おまえも覚えているよな?
Ildy-Goldy : おまえは昼も夜も、
誰も真似できないほど努力していた。
何かの目標のために……。
Ildy-Goldy : オレは、何がしたいのかも
わからなくて、何をすべきなのかもわからなくて、
でもおまえを見て、何かをしなくてはならないと
そう思って、おまえを追いかけた。
Ildy-Goldy : きっと、あの代のみんなが
そうだったと思う。おまえに引きずられるように
おまえに追いつけるように努力してた。
Ildy-Goldy : そして、あるとき、
ふと分かったんだ。自分の目標。そしてそれを
目指して努力するってことの楽しさ……。
Ildy-Goldy : だから、魔法の力を失ったときも
オレは乗り越えることができたんだ。
Ildy-Goldy : もう一度目標を見つけて、
そこまで努力するのも、また楽しいだろう、と……。
Ildy-Goldy : それがオレの今の力。
魔法の力なんかよりずっと強い力だ。
Ildy-Goldy : だから、オレは忘れたくない。
あの頃のオレ、おまえ、みんな……
誰も忘れたくない。
Uran-Mafran : ……。
Uran-Mafran : くっ、イルディゴルディ……。
おまえはそうやって、いつまでも……。
Uran-Mafran : いいさ、その魔導球はくれてやる。
計画は延びるが、また集めればいいだけだ。
Ildy-Goldy : ウランマフラン!
おまえが何をしようとしているかは
知らないが……もう、やめるんだ!
Uran-Mafran : ……おまえがいったとおりだ。
この目的のためなら、どんな努力も楽しいのだ。
私は諦めぬ。決して諦めぬ……。
Ildy-Goldy : ……ウランマフラン……
オレだって諦めないぞ。おまえを止めるっていう
目的を……。
ウィンダス石の区/コルモル博士宅
Koru-Moru : おお、なにか分かったか?
Ildy-Goldy : コルモル校長先生!
Koru-Moru : おおおおお!
無事だったか! イルディゴルディ!
Koru-Moru : そうか……!
ウランマフランから魔導球を奪うことが
できたか。これでひとまず安心だ。
Koru-Moru : これがその魔導球か。
ものすごい力が、中で渦巻いているなぁ……。
Rukususu : はい、恐ろしいほどの力です。
その魔導球自体、あたしには持てません。
Koru-Moru : ううむ。
確かにこれほどの力があれば、死んだ人間を
生き返らすことができるだろう。
Ildy-Goldy : 死んだ人間を!?
Rukususu : 生き返らす術が……!?
Koru-Moru : そうだ。
それは俗に「魔法人形の伝説」といわれるもの。
Koru-Moru : 魔法人形を作った術者が死ぬと、
魔法人形は魔力を失って死ぬ。だからこそ、
死んだ魔法人形にむりやり命を与えると、
術者は死の闇より蘇る。
Koru-Moru : それは伝説ではなく、
本当にある禁術。手の院院長にのみ詳細が伝わり、
代々秘密にされている術なのだ。もちろん、院長
だといっても使用は禁止されている。
Rukususu : なるほど、わかりました。
ウランマフランは手の院院長となり、その禁術を
知ったから、手の院から出ていったんですね……。
Ildy-Goldy : しかし、そうなると……
ウランマフランは、いったい、誰を生き返らせ
ようと思っているんだ……?
Rukususu : 校長先生……。
Koru-Moru : ……うむ、わかっとる。
ルクススが調べてくれたことをきいてすぐに
ワシは手を打っておいた。
Koru-Moru : 過去の大魔道士の人形は、
天の塔に厳重に保管されている。今回のことで
その警備はより厳重になったはず。安心だよ。
Ildy-Goldy : 古の大魔道士……。
まさか……。
Koru-Moru : うむ。
とりあえず、今回はその野望を食い止めることが
できたが、ウランマフランは諦めんだろう。
Koru-Moru : イルディゴルディ、
ウランマフランの術に対抗できるのは、おまえしか
おらん。そのために頑張ってくれんか?
Ildy-Goldy : ああ、わかっている。校長先生。
Koru-Moru : それと、鼻の院の研究員が
ウランマフランの術に操られているのも大きな問題。
そっちもヨランオラン博士と研究してみるが、
これには時間がかかるだろう……。
Rukususu : はい、お願いします、校長先生。
Koru-Moru : 最後に、そこのおまえさん。
ワシらの手伝いをしてくれたことで、もしかしたら
この先も危険な目にあうかもしれんな。
Koru-Moru : これを持っていくのだ。
ようやく完成した、カラハバルハの設計防具……。
Koru-Moru : シャントット博士よりも
先におまえさんに渡すのだ。だいじにするのだぞ。
エボカーホーンを手にいれた!
2007年05月16日(水) 13:09:01 Modified by homelos