:スタジオコード30

書いた人:35HR

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 そうして始まった、最終企画。
 けれど、オタク達から出されるリクエストは、
 どれも、あまりにも恥ずかしく、屈辱的な内容ばかりで……
(ああっ、そんな、こんなのって!)
 けれど、エルシーにその拒否権は無く……

 場を取り仕切るスタッフの指示に応じて、
要求されるセリフを口にし演じるほかなかった。

「ああ、ダメ! 今日は危険日なの!
 イヤッ! 許して! 中に出されたら赤ちゃんできちゃうぅぅぅ」
「ダメ! ダメ! ダメ! 化け物の精子で受精しちゃう!
 イヤァァァ! 化け物の子供、妊娠しちゃうぅぅぅ」
「んんっ! ああっ、嫌ッ!
 ひぐっ! う、産みたくない! 化け物の赤ちゃんなんて産みたくないぃぃぃ」

 グロテスクな触手分娩台に拘束されたまま、
そんなセリフを演じるのは、あまりにも恥ずかしくて……
 そして、自分自身が、本当に、この子宮に触手の胎児を
妊娠させられてしまったかのような錯覚に陥っていく。


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