Edit メニュー>Options>Memory コマンドを使うと、デフォルト値の 640 MB 以上のメモリを ImageJ に割り当てることができる。注意点は、
"Maximum Memory"(最大メモリ)の値に、実搭載メモリ(RAM)の 75% 以上の値を設定すると仮想メモリの "スラッシング" (thrashing; 激しく切り替わること)が発生するため、実行速度が低下するおそれがあること。
Edit メニュー>Options>Memory コマンドは、ImageJ フォルダにある ImageJ.cfg ファイルの3行目を変更するため、このフォルダが書き込み可能になっている必要がある。ImageJ.cfg の下のサンプルでは、"Maximum Memory" が 1500 MB に設定されている:
.
jre\bin\javaw.exe
-Xmx1500m -cp ij.jar ij.ImageJ
注意点は、この指定が有効なのは、ImageJ.exe ファイルをダブルクリックして ImageJ を起動したときだけであること。ij.jar ファイルをダブルクリックして ImageJ を起動すると、利用可能メモリは 64 MB になってしまう。
下のようなエラーメッセージが表示されることがある:
Unable to update the file "ImageJ.cfg
C:\ Program Files\ImageJ\ImageJ.cfg (Access denied)
(意味:ImageJ.cfg ファイルを更新できません。C:\ Program Files\ImageJ\ImageJ.cfg ファイルへのアクセスが拒否されました。)
このエラーは、ImageJ のあるフォルダへの書き込み権限がないために起こる。この場合、ImageJ を管理者として実行するか、ドキュメントフォルダのような、自分が書き込み権限のあるフォルダに ImageJ をインストールする必要がある。
32ビット Windows システムで割り当てられる最大メモリは約 1.5GB である。64ビット Windows で 64ビット JVM を動作させる場合にはこの上限はない。