みどり・市民派をめざす 井奥まさきが収集した情報、書き込んだ情報を整理して公開するために作った公開用のウィキです。

先に議論の参考になるホームページを
職場の人権
http://homepage2.nifty.com/jinken/

井奥からの提起として

1)現状

新自由主義の社会、格差社会の実現
非雇用の増大
25歳〜35歳の層が「学校経由就職」「学校後、新卒で就職し、終身雇用」という
流れから完全にはずれている(バブル後の採用手控えの影響)
→放置すると景気回復しても新卒は25歳までしかとらないだろうから、完全
に浮いた存在になる これは「ニート」なんて言葉で片付けられない問題

公務員を「地域の最優良労働」(今日の中村さんの論文によると「地域を引っ張
る機関車」)と思っている民間労働者はいない→公務員への嫉妬、バッシング
2)対策

社会の多様なニーズに即した柔軟な正規社員体制
年金や社会保障は必要、しかし労働観の違いにより、週3日だけ働き300万
円と週5日で600万とあってもいい。

労働時間短縮と浮いた人材で雇用を

同一価値労働、同一賃金の徹底

賃金から一定割合を拠出する組織運営から対価に見合ったサービス提供型組織へ
サービスの一環として労働相談がある形に
3)新しい労働運動のイメージ
中央集権、男性、正規社員中心 企業別 から ネットワーク型、男女平等、
正規と非正規平等 業種別よりさらに広い集まり

賃金獲得 から 労働環境整備や時間短縮へ

オランダモデル(二人で1.5人分の収入)の労働へ

公務員は民間労働者への視点を持つべき。また「税金を使う側」という視点も
持つべき
4)自治体の政策
政策入札により、労働条件を入れた民間委託へ
委託先の労働条件の監視
生活賃金保証(公契約条例、りビングウェッジ)
ワークシェアリング型雇用
残業やヤミ休暇を減らし、その分雇用数の確保
柔軟な正規職員採用
団塊の世代退職後は、25〜35歳を意識した採用を
任期付採用、任期付短時間を活用して多様な雇用ニーズへの対応
行政内の非正規雇用への対応
臨時職員の待遇改善、固定的臨時職員(2年以上)は任期付採用に
再任用制度
公務員を辞めても公務員の風習にメス

再任用制度への批判、政策入札やりビングウェッジなど共感いただいたところもあり
ましたが、左派の方々には受け入れがたい内容だったようです。特に週3日300万円
でいい、という考えはショックだったようです。
批判として
・弱いものが弱いものをいじめる構図ではないか
・めざすべき社会的全体像が見えていない(と言って新自由主義の話をされだすので、
「いや、それは同じ気持ちですよ。」と言いました
・今必要なのは、労働者が本来の仕事を果たして団結して抵抗すること
(このへんは護憲論と似ています)
・企業は十分内部留保がある。その分配をきちんと言うべき。サービス残業にメスを
入れる活動をすべき
・社会保障がない中で、週3日300万の議論はできない
・オランダモデルはいいが、シングルマザーの場合はどうするのか
・現実には、非正規の職員問題をやると、「無駄なことをしている」と正規職員から
反発がある

吉本さんが女性の視点、臨時の視点から効果的に反撃していました。

面白かったのは、昔は「マーケットバスケット」方式ということで一日の必要な食事
を実際に持ち込んで「これだけ買うと○○円かかる。今の賃金は○○円」というよう
な交渉をしたこと。インフレの連続で賃金値上げが常に必要だったことという話を聞
けたことです。昔は賃金闘争が「生活賃金確保闘争」だったのです。
でも今の正規職員は違うだろうと私は思いました。

それから、「これほど非正規が増大するとは思わなかった。それに対処しきれていな
い―という発言もありました。

最後に共通点を探ろうということで

1)新自由主義や格差社会、日本の企業のひどさは認識
2)その中で基礎自治体、都道府県議は「労働窓口」の設置と充実に努めるべき
労働基準法が守られるように自治体レベルでも努力をすべき
という話が出ました。
また、全港湾の方より「高齢者雇用に関しては、週3日で2人雇えという運動はして
いる」との報告がありました。

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