みどり・市民派をめざす 井奥まさきが収集した情報、書き込んだ情報を整理して公開するために作った公開用のウィキです。

(他市の議員が「高砂市の債務負担は詳しい。なぜ?」と聞いて来たことに関して。


他市から指摘されるとあらためて考え直します。
ただ、詳細はお互いの予算書を何年か分から見ないとわかりませんが、「たまたま」の可能性もあります。

それは、予算書にある第二表の債務負担行為は新たに計上されたものだけを表に出していること。
疑問に思われた「公用車借りあげ」は「黒塗り公用車廃止」(新市長の公約)に伴い、今年から「リース」で新たに計上するからです。他もコンピュータの更新時期などもありました。
「給食管理システム機器借り上げ料」は19年度より実施される給食の民間委託に伴うもの。

その自治体の計上も「新たな」ものはそんなものだったのかもしれません。
(例えば、高砂市は5〜7年前は毎年のように「土地開発公社に対する債務保証」をしていましたが、
今年はありませんでした。)

ただ、こうしたことから毎年度当初には「続いている債務負担行為の全リスト」を予算議会では資料要求をすべきです。(高砂市は毎年つけられています)そうすると、将来にわたる財政負担がよく見えます。
(改めて復習ですが、新しいものだけが予算書に出てくるので、年度を超えた負担が予算書だけではわからない=さすが公会計の単年度主義)

茨木市長期継続契約に関する条例は条文にも書いてあるように、地方自治法と施行令に基づき、
ちゃんと条例化したということで債務負担の計上との関係はないかと。
(ただ、高砂市には見当たらないんですよね。施行令によれば条例化が必要と思うのですが)

他の会員のみなさん、債務負担行為は将来への負担を議決してしまう大切な表です。
でもついつい見落としがちではないでしょうか。
自治体予算の「単年度主義」の欠点を補うためにも、珍しく複数年度を視野に入れていますので、
ぜひ詳しくチェックしてみてください。

もし、高砂市が詳しいとしたら(明らかに土地開発公社分は詳しいのですが)、
それは高砂市議会がけっこうこの部分もチェックして議論してきたからでしょう。

ちなみに債務負担行為については、群馬県の市職員向け用語解説にこんなのがありました。
http://www.pref.gunma.jp/tihou/tj071904.htm
支出負担行為(支出の予約。今までは収入役の部局の重要な仕事であった。)とは異なります。

それから、例規集を眺めていたら「財務規則」がけっこう面白いです。
予算を財政当局がいつ「来年度に向けての編成方針」を出すか。予算を部長レベルで立てて申請する時期などがちゃんと書いていました。不覚にも9年目の発見です。
みなさんもぜひ「財務規則」をチェックしてみて欲しいです。

債務負担行為の表

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