井奥まさきの資料集 - 市政報告ニュース72号
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1月に入ってからの市長のドタバタ削減劇 1年先の見通しすらない

財政オンチ、場当たり政治は市民と職員を不幸にする


1月になってあわてて削減

 ようやく、ついに、登市長が人件費に本格的に手をつけました。3年間で7.5億円削減は一定の評価ができます。しかし、登市長のやり方は「場当たり的」としか言いようがありません。
 私もずっと人件費削減を言い続けていますが、その方法は「財政全体の見通しを出す→不足額の対策を打ち出す(半額程度の人件費削減を含む)→具体的な交渉に入る」というものです。昨年8月の段階ですでに不足額(3年で24億円以上)は明らかでした。この時点で人件費削減を含む財政対策の全体像を示すべきでしたが、登市長は上のような答弁を繰り返していました。ところが、予算組が本格化した1月になってこのままでは予算が組めないことに気付き、あわてだしたというのが事実のようです。手法がまったく間違っています。

無惨な失敗「経費削減」

 実際は通常経費の削減効果は2億5000万円ほどでした。各部も5%削減目標を努力しましたが、そもそもの見通しが甘過ぎたのです。しかも、平成21年度予算は麻生総理の「1兆円地方交付税増額」「臨時財政対策債の大幅増額」などにより、通常の年より「裕福」な年でした。その年でさえこんなありさまでは、今後が心配です。
3月議会で議会要求で原案修正
 他にも拙速な市民サービス削減や議論不足の提案があったため、3月議会では議会として一致して修正要求が行われました。そして、行財政改革の全体像について、行政内部での議論不足を補うため、「行財政調査検討特別委員会」(委員長は私、井奥)が発足し、毎週火曜日議論することになりました。

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3月議会での議会修正など
■数々の不手際を謝罪し、市長/副市長/教育長の減給処分
■福祉医療の見直し(3年間の段階削減を1年ごとに)
■長寿祝い金も3年後全廃を見直し
■監査委員の要件を見直し
■図書館蔵書管理システムは新図書館計画が明確になるまでの作業に修正
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子育て日記 ケガにはご用心/保護者会で役員やりませんか


あっと言う間の事故

 いつものように子ども二人を自転車に乗せて保育園に送り迎えしている時でした。上の子を降ろして服を整えている間、ちょっと目をそらした隙に自転車がグラっと傾いて横転。下の息子が道路に真っ逆さま。大泣きの息子を病院に連れていきましたが、頭を数針縫うはめになりました。他の人と話をしていると「足を自転車にからませた」「荷台から落ちた」と失敗談が次々に出てきました。忙しい時ほどあわてて事故につながりやすいよう。私も次の仕事の段取りを考えていて少し注意散漫でした。みなさんもご用心を。
保護者会役員を一年やりました    保護者会選出の季節です。「役員はやりたくない」という声が多いようです。 上位に集中するので、あいうえお順の候補者リストはやめているみたい。 私は昨年一年間、会長をやりましたが、園長さんと他の役員たちと妻に助けられて無事終了しました。無理せず、できる範囲で、でも少しだけ工夫して…がコツです。私たちは、せっかくだからと保護者アンケートを実施しました。
ぜひ皆さんも役員やりましょう!

市民病院 劇的なV字回復をあてにせず、支援額と対策を明確に

追加支援額(年3億円上限)を明確に 全体のスリム化が必要 


ずるずると43億円まで支援額が増えてしまった

 「場当たり」政治が問題なのは、あいまいなまま状況に引きずられてしまうことです。例えば、病院への市からの支援金がわずか1年で25億円から43億円まで増えました。本来ならば「○億円かかる可能性があるが、直営で存続でいいかどうか」の議論を先にすべきでした。結論は同じでも、半年くらい徹底議論して、市民や議会の理解を得て先に進む必要があったのです。
 財源や見通しが曖昧なまま「直営」という方針を登市長は6月に表明し、その後支援金がずるずると膨らみました。今後も病院が2011年度(平成23年度)に黒字化するという劇的なV字回復がされない限り、さらに支援金は膨らみます。登市長は議会答弁でも「単年度の不足分はすべて市が補てんするのか」にあいまいな答弁しかしませんでした。

支援額の明確化とスリム化の対策が必要

 大野管理者を先頭に医師は頑張ってくれています。2008年度(平成20年度)決算も良好のようです。しかし、今年度/来年度とイバラの道が続きます。当初の計画であった「透析の充実」が困難になった中、収入には期待できません。ならば、給食部門の委託化/事務職半分の委託化など支出の削減の方策が必要です。
 また、市も限度額を決めたメリハリある支援が必要です。「現状追認」の登市長の姿勢が問われます。

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改善策の案
■給食部門の民営化(20人分)/事務部門半分の委託化などで1億削減
■支出削減のあらゆる手段をとる
(委託費の入札改善/コンピュータ設計の見直し など)
■追加支援金を上限3億円とし、
   残りの不足額は貸付で処理
■貸付額をみながら、2010年(平成23年)中に経営形態や周辺病院とのネットワーク化の結論を出す
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PCB盛立地問題では公園化失敗の事例に学ぶべき

公園化の失敗(江東区) 将来負担の明文化(北区)



C2案(現地封じ込め)の方向性への課題

 西港再整備問題の中でも重要なPCB盛立地問題で、高砂市議会も高砂市も県が設置した協議会のC2案という結論を条件付きで認めました。残された論点は「公園利活用」「将来の完全撤去の保証とそれに伴う負担の文書確認」「企業が費用負担するのか」の3点です。しかし、ここにきて県の強引な推進姿勢が目立ちます。
結論を強引に押し付ける県に疑問
 3月28日に高砂小学校で開催された説明会では住民の厳しい意見が続きました。にもかかわらず、4月30日の第7回協議会では、会長や県職員の強引な会議運営が見受けられました。
 もっと多様な角度から検証し、条件を整備すべきと考えます。

江東区「公園化大失敗」の事例

 特別委員会で東京都江東区の土壌汚染地の公園化事例を視察しました。住民の反対を押し切って公園化したところ、大失敗。いまだに漏れだしている汚水をポンプでくみ上げています。公園化には大きな危険が伴うのです。

将来計画を明記した北区

 また、東京都北区においては「当面は覆土とするが、将来の計画の際にはさらに企業負担を求める」という考え方で費用負担計画を作っています。県はこうした事例をきちんと研究すべきです。
 
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■神鋼違法寄付問題では疑惑の説明がなく新たな組合からの選挙時の提供も判明したため 三上議員に議会多数決で辞職勧告決議 本人は辞職せず

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■宝塚市長選挙では応援した中川ともこさんが当選 
辻元清美さんとともに比例区で当選した一回目の衆議院選挙以来のつきあいです

■市議会の行財政調査検討特別委員会では傍聴人が資料を読めたり 休憩中の傍聴人発言なども実験中 ぜひ傍聴して下さい