今回の福島原発の事故で放出されたセシウムの場合、上の比 r は、(放出直後には)ほぼ 1 に等しい。 土壌の調査でも、海水の調査でも、ほぼ 1 という結果が出ている。
(ベクレルで測ったときに)同じ量の 137Cs と 134Cs があれば、それぞれからの放射線の強さの比は 1 : 2.7 程度になるということがわかる。 つまり放射線の 7 割程度が 134Cs から出ていて、残りの 3 割程度が 137Cs から出ているのだ。
つまり、いっさい除染をしなくても、放射性セシウムの減衰だけで、おおよそ 3 年で線量率は半分程度に下がることがわかる。
セシウム
土壌汚染