サイバー法からウェブ2.0を考える

■レジュメ原稿
 ・ サイバー法とは?
サイバー法(サイバースペース法とも言う)とは、「ある特定の制定法を指すものではなく、コンピューターやインターネットにかかわる法領域を包括的に表す」語である。サイバー法の概念を検討するにあたって、「表現の自由」という価値を意識することが重要になる。

・サイバー法の流れ
1990年代から、コンピューターネットワークを媒介としたコミュニケーションが急速に普及し、それと同時にネットに関わる法的な紛争ー表現の自由に関しては、わいせつな表現やポルノグラフィー、名誉毀損、プライバシー侵害、著作権侵害等ーが表面化した。これらへの法的対応が議論される中、初期の段階では、サイバースペースに現実世界の法律を適用すべきか、も論じられ、この極めて新しい、自由な空間への法的対応に慎重さを求める声が多かった。(例:A.ブランシュコム、L.レッシグ、等)この時期のサイバー法の概念は、サイバースペースを未知の可能性を秘める空間という観念のもと、まだ可能性が十分に見えていないがゆえに、「まずはサイバースペース内での自律、自主規制、あるいは裁判所における個別事例での既存の法の解釈を漸次的なルール形式に委ねるのが望ましく、拙速な規則法には慎重であるべきであるとする思考が顕著に現れた。」
しかし、インターネットの急速な大衆化と商業利用の拡大によって、サイバースペースはよりリアルな社会的存在となった。そして、「サイバー空間の新奇性と独自性を前面に打ち出す考え方は、むしろ後退するようになる。」
また、同じメディアであっても、放送と印刷の規制内容が異なるため、放送の要素も印刷の要素も含むインターネットには、どのような法制度を適用されるかが議論される。1997年6月に連邦最高裁はインターネットと放送メディアとを明確に区別し、「こと新しい思想の自由市場に対して、表現の自由を保護する合衆国憲法第1修正による最大限の保護が与えられるべきものとした。」このとき、「政府規制は、思想の自由な交換を妨げる」という思想よりも、規制の合憲性をめぐる判断における「慎重さ」のほうに重心が移ってきた。(CIPA、COPAの判決等)。
近年では、インターネットはさらに人々の日常生活に溶け込み、ユビキタス化している。初期のサイバー法概念が想定していた独特のサイバー「空間」という感覚は、失われつつある。現在では、サイバー法という語は、「情報通信技術の利活用をめぐる法領域一般を意味するもの」となった。とはいえ、初期のサイバー法概念の本質としていた、法的対応に慎重さを求める思考は、今日でも重要な要素となっている。

サイバー法の課題
サイバー法において、自由と規制のバランスを領域横断的にチェックすることが非常に困難である。(例えば、著作権と憲法の二つの法領域が交差する時等)1990年代でレッシグは「法規制やコードが行き過ぎて、大切な価値や理念が失われてしまわないように、これらの規制手段がいかに相互に作用しているのかを理解し、サイバースペースをコントロールする力に偏り(TILT)が生じていないかを検証していくことが課題」と指摘している。

今後も検証していきたいサイバー法のポイント
サイバー法という視点によって、守られるべき基本的な価値規範とは何か。インターネットによって自由な表現活動や情報流通がいかなる価値なのか、そしてその弊害をコントロールするにはどうすればよいのか。
そして、現在の法枠組みが目標とする基本原理を実現するために、果たして最適なのだろうか。







――ネット上での権利侵害等のネタって認識でいいのでしょうか。つながりそうかな?(寺田)

ネタのにんしき??なんか全然つながってないかもですよね(T−T)なんか、本読んでとりあえず書いてみたんですが。。。どしよ。。。。(おやま)







■リンク
サイバー法の研究(平野晋)http://www.fps.chuo-u.ac.jp/~cyberian/CyberLaw.htm...
サイバー法研究グループ(夏井高人)http://www.isc.meiji.ac.jp/~sumwel_h/cyberlaw/
岡村久道http://www.law.co.jp/okamura/

※「日本で最初にサイバー法研究に着手した三名(自称)」が、上にリンクしてある3人(平野・夏井・岡村)である。


レッシグ・ブログ(日本語)http://blog.japan.cnet.com/lessig/
レッシグのインタビュー1http://www.asahi.com/tech/lessig/01.html
レッシグのインタビュー2http://www.asahi.com/tech/lessig/02.html
レッシグのオープンミーティングhttp://journal.mycom.co.jp/articles/2004/03/23/les...

※ローレンス=レッシグ・・・サイバー法の第一人者。


クリエイティブ・コモンズ・ジャパンhttp://creativecommons.jp/

※クリエイティブ・コモンズ・・・レッシグが提唱するサイバー法の概念・権利
2007年11月18日(日) 23:04:37 Modified by food_loverx2




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