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Kiesel ◆nu123wJPbk 32スレ目保守

ほんの気まぐれで始めた保守用の、あの兄弟他の話です。
メ欄はその時々のツッコミとかだったり。
投下する際、トリとコテははずしています。



258 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2008/04/24(木) 15:06:01.20 ID:bVDaLrvL
「話をしようか」
ティカップを前に、銀髪の騎士がどこかけだるげに口を開く。
「ここにこうしてオレたちはいる。そう、『いる』んだ。しかしそれはただ『いる』のであって、自己の肯定とは言えないのではないか」
「自分がいるのに、いない、ということですか?」
金髪の青年が両手でカップを抱えて首を傾げる。
「ぼくたちは存在しています。意識も、思考もあります。それなら、それは自己の肯定となりませんか?」
「その思考や意識が、誰かから与えられたものではないと否定できるか?」
「・・・それは、ええっと・・・」
他愛もない話からふと始まるこの疑問。
しかし彼らは、別に哲学的な答えを求めているわけではない。ただ、あくまで他愛もない言葉遊び。
青年は首をかしげたまま、カップをソーサーに戻した。
「だとすれば、この思考も意識も誰から与えられたんでしょうか?ぼくたちの自己を否定する、その存在は?」
「神?だとしたら最初から思考を持たせずに思うままに操ればいい。神は己の意志に背く人々を嘆かずに済む」
「ええと・・・でも、神も、何か気まぐれを起こすかもしれない。・・・それに、ただ従順な存在は、神も必要とするでしょうか」
ただ神の教えに従順であることが求められることとなるはずの彼が持つには、いささか物騒な疑問だった。
だが騎士はそれをたしなめることもなく、カップに注がれた茶の面を見つめて言う。
「では、神は何故従うように仕向け、そして自由意志を試すんだろうな」
「・・・・・・うぅ」
いくつかの可能性を考え、それでいてどれも間違っている気がして、青年は頭を抱えてしまう。
結局その問いの答えが出ることを待たずに、また別の、他愛のない話題が供された。

285 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2008/04/27(日) 16:18:54.02 ID:KSJSQX9q
最近、やたらと冒険者の姿を見かける。
それも、ザルクヘイムやロンフォールの特産品店前で。
以前から南サンドリアの競売所前はバザーの出店者たちがいるのだが、特産品店前の彼らは何か一心不乱に合成をしている。
一種異様な光景なのだが、コーヒーのビターな香りとメープルシュガーの甘い香りが、そばを通ると鼻腔をくすぐった。


「マフィン?」
サンドリアティーのカップを前に、銀髪の彼がその単語を反芻する。
金髪の友人は肩をすくめ、
「元手のあんまりかからない金策だって、ちょっと前から話題になってるみたい」
「はー・・・なるほどな」
だから、エプロンをつけた奴らが多かったのか。
「新しいレシピが入ったんだけどね。色々修正されたのもあるみたいだよ」
「小銭稼ぐのも大変だな」
「冒険者は、給料ないもんね」
言いながら、茶請けのマフィン(こちらは、合成レシピのない手製のものだ)を手で割る。
「おれたちは国家公務員みたいなものだしね。給料はあるけど命懸け」
「来訪者のサポートも楽じゃねぇなぁ」
苦笑して、カップに口を付けた。そう言えば、『こちら』に来るまで紅茶はあまり好きじゃなかった。
いつからか嗜好が変わったかと内心で自嘲し、おいしそうにマフィンを頬張る友人を眺めた。

375 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2008/05/07(水) 13:28:40.15 ID:z75loNfA
はた、はた。ひら、ひら。
上質の絹で作られた婦人用の扇で扇ぎながら、無造作に置かれた書類を眺める。
「そんなことよりミスラ」
「エッチなのはいけないと思いますこのバカ野郎」
言いかけた言葉を銀髪の騎士に遮られ、金髪の友人はむぅ、と頬を膨らませた。
「まだ何も言ってない。大体、『ミスラの男について気になる』、って言おうとしたのに」
「お前は気になりゃ何にでも手を出そうとするだろうがよ」
「まーひどい。人を変態みたいに」
「違ったのか?」
さっくりと切り捨てる。
金髪の友人はぱちりと音をさせて扇を閉じ、あーあ、とわざとらしく溜息をついた。
「やだやだ、こんな狭っ苦しい部屋で野郎同士ふたりきり。外はいい天気なんだから、ちょこっと遊びに行きたいよねぇ」
「んで、日差しが強いだの暑いだの日に焼けるだの騒ぐんだろ。そもそもお前は、あっちこっち遊び回ってるじゃねえか」
「ふふん、最近は美白にもこってるのさ。だから日に当たるところは行かない」
「・・・真っ昼間から酒かカードかぁ?」
カードと言っても、金を賭けた遊びのことだ。あるいはダイスで行う賭けもある。
「有閑貴族は一日を自堕落に過ごすものさ」
「何が有閑貴族だ。クリルラが呆れてたぜ、やる気があるのかないのかさっぱり分からないって」
「誰が見ても頑張ってるように見えたら、そりゃあおもしろくないじゃない。普段自堕落な奴がたまに見せる真面目さがウケるってものさ」
「分かったから仕事しろ、仕事」

406 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2008/05/10(土) 23:29:55.15 ID:wk4b+G8a
「行ってらっしゃいませ、クポ」
うやうやしく頭を下げ、部屋を出て行く主人を見送る。
アトルガン皇国、辺民街区。この地では『傭兵』と呼ばれる冒険者たちの世話を行うモーグリは、わずかにかおる香の匂いにわずかに顔をしかめ、ふいと姿を消す。

抜けるような空の色に似た青い旗が翻る国、バストゥーク。
この国に所属する冒険者である主人に本来与えられた個室で、モーグリはいそいそと家具を並べていた。
シンプルだが決して粗野ではない、質と品のよい家具。それを丁寧にひとつずつ、全体のバランスを鑑みながら置いていく。
狭いながらもきちんと片付けられ、それでいて居心地のよい空間。そんな居住空間の構築に、彼は日々悩んでいるのだ。
「クプー・・・クポー・・・」
くるくると回りながら部屋の中を見回し、それからようやく得心し奥へと姿を消す。
モグハウスとは別に用意された、モーグリたちのプライベートエリア。そこで彼は、小さな棚の中を確かめる。
やはり上質なウィンダス茶葉。あるいは、アトルガン茶葉が、きちんと産地ごとに分けられてしまわれていた。
商人たち以上に情報に長けた冒険者たちでさえひとくくりに扱うこの品が、産地によっても香りや味が違うなどと知っているだろうか。
ものぐさな主人のために、モーグリが甲斐甲斐しくもこれほどまでに手間隙をかけてこのモグハウスを管理しているには、並ならぬ理由があった。

「じゃあ、行ってくる」
短く言って、ミスラの少女が部屋を出て行く。
うやうやしく頭を下げ、部屋を出て行く主人を見送り、モーグリは隠し持っていた懐中時計を見て溜息をついた。
どうやっても、彼女がモグハウスに長居してくれないのだ。最近はエリアチェンジのためだけに来るようになった気もする。
せっかく割り振られた部屋なのだから、ゆっくりしていってもらいたい。そんな悩みを知らず、主人は今日もレンタルハウスに泊まるのだった。

408 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2008/05/11(日) 02:28:49.05 ID:t3CLRF1H
「モーグリ、ここに投げてあった荷物はどうした?」
「存じませんクポ」
「そう・・・気に入ってたんだけどな」
「失礼ですクポ、レースよりも花柄のほうが似合うと思いますクポ」
「・・・そうかな」
「そう言えば、また新しくエラントを揃えられましたクポね。NQなのによろしいのですクポ?」
「・・・フレが裁縫師範になった記念に作ってもらっただけだ。銘入れしてあるだろう」
「ええ、確かにそうですクポ〜。・・・もしかして、ご主人様は最近太りましたクポ?お預かりしたエラントは、少し大きめですクポね」
「・・・・・・ところでデジョンカジェルって、釘バットっぽいよな」
「ご、ご主人様、何故サポ忍でもないのにカジェル二刀流クポ?」
「モーグリ、改めて聞こうか。私には何が何だって?」
「ですから、ご主人様にはレースよりも花柄のほうgくぁwせdrftgyふじこlp;@クポアッー!」
「どうして私が買ってきたばかりの下着のデザインや装備のサイズをお前が事細かに知ってるんだッ!!」

413 名前: 既にその名前は使われています 投稿日: 2008/05/11(日) 15:48:34.53 ID:t3CLRF1H
「よっ・・・と」
モニタのひとつに触れ、内容を確かめる。
羅列された文面を見て、銀髪の彼は眉をひそめた。
「オレの常駐板が被ってるんじゃねーか」
「投票は一度だけだぞ」
「・・いやいや、こっちとこれをいじればバレないよな」
「投票は一度だけだぞ」
「あーしかしどうすっか・・・」
「・・・・・・。」
す、と立ち上がり、机に置かれていた定規を手にする。
「【日本語】【聞こえていますか?】【聞いてください。】」
「ちょ、ちょっと待て!それでどうするつもりだ!?」
あくまでも無表情でじりじりとにじりよる黒髪の兄弟からは、その答えは得られなかった。

(※全板トーナメントの際の投下でした。)
2008年11月21日(金) 17:22:03 Modified by feathery_snow




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