「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

『時の列車デンライナー。次の停車駅は、過去か未来か……』
                                                                        【仮面ライダー電王(2007〜2008年) OPナレーション より】



俺、参上っ!


喧噪渦巻くルミナ・クロスのアリーナに、今日も王者の口上が木霊する。
アリーナ始まって以来の三階級制覇の偉業を成し遂げた最強のプレイヤー、現竜賢宮宮皇―――――――――ハセヲの雄叫びが。


「へっ、今夜も盛り上がってるみたいじゃねぇか。なぁ、亮」
『誰かさんのパフォーマンスが派手なせいだろーが……』


ソロで出場しているにも関わらず何故か仲間に語りかけるよう、独りごちるハセヲ。
スポットライトに照らされ浮かび上がる、白い髪に混じった赤のエクステが一際目立っていた。


「さ〜て。俺にブッ飛ばされてぇのはどいつだ? あ〜ん?」


髪をかき上げながらヒュンヒュンと片手剣を振り回し、まだ見ぬ対戦相手を威嚇。
アリーナ最強王者の挑発行為に観客達の盛り上がりは最高潮に達する。
歓声と怒声のるつぼと化したアリーナは今夜も大盛況のようだ。


「おっと……お出ましか」


早く戦いたくてウズウズを抑えられない様子のハセヲの期待に応えるが如く、満を持して現れる挑戦者達。
打倒ハセヲに燃えるケストレルのメンバーが性懲りも無く、またリベンジに現れたのだろう。
よーく見ると以前何処かで見たような顔が揃っているようだった。



『準備はよろしいですかっ!? それでは試合、開始です!』



司会GMがゴングを鳴らすや、怒号を吐き散らしながら散開し、方々からハセヲに飛びかかってゆく敵チーム。
だがハセヲは動じず不敵に笑うのみ。
右手に握り締めた剣の切っ先を敵に向け、お馴染みの威嚇ポーズを取り、叫んだ。











言っておくが……俺は最初からクライマックスだぜ〜!









赤く輝くハセヲの瞳が3体の敵の姿を捉え、今日もアリーナの王者は挑戦者を迎え撃たんと駆け出していく。
































.hack//G.U. 番外編
クライマックス・ワールド






































『あ、圧勝っ! 
 宮皇ハセヲ、またしても挑戦者を全員返り打ちだァ―――――――――――――――――――ッ!!!』


司会GMの感嘆の実況に沸く観客席。その声援の中心に居るのは勿論ハセヲだ。
剣を右肩に乗せ、余裕の勝利であったことをアピールしている。今日も宮皇ハセヲは絶好調のようだった。
向かい来る敵を千切っては投げ、千切っては投げ……という表現は聊かオーバーかもしれないが、それくらいに“魅せる”ことを重視した派手な戦いであった。


「けっ、歯応えの無ェ奴らばっかだな。もっと強ェ奴は居ねェのか?」


ハセヲに斬り捨てられ、戦闘不能となった挑戦者達は応える気力もないようだ。
これだけの実力差を見せつけられればグゥの声も出ないのだろう。
また1つ、ハセヲの連勝記録を伸ばす手伝いをしてしまった事実は、どう足掻いても覆らないのだから。



「俺はいつでも此処で待っててやるぜ! もっとクライマックスに強ェ奴が居るなら、かかってきやがれってんだ!!」



拍手と野次の飛び交う中。


『上等だコラァ〜ッ!』
『今に見てやがれ白髪頭〜!』
『ぜってーブチ殺してやっからな糞がぁ〜っ!』


ハセヲの高らかな宣誓が、王者を蹴落とさんと虎視眈々と狙うチャレンジャー達の心を更に燃え上がらせるのだった。













*******************











今夜の試合を終え、控え室にハセヲが戻って来た。
顔を見る限りでは試合にはそこそこ満足出来たらしく、喜々としている。


『おい……いくら何でも、ちょいやり過ぎだぞ』
「いいじゃねーか。アレくらいが俺には丁度いいんだよ」
『加減ってもんがあるだろーが……』


三崎亮。東京に住む17歳の高校生。
全世界で1200万人がプレイする大人気オンラインゲーム《The World》をハセヲの名でプレイしている、ごく普通の少年。


『ったく。おかげで連日寝不足だぜ』
「学校で寝りゃ問題ねぇさ」


……未来人のエネルギー精神体《イマジン》に憑依されている、というコトを除けば。


『人の身体だと思って無茶しやがって……分かってんのか、モモタロス!?』
「わーってる、わーってるよ」


今ハセヲに憑依しているイマジンの名は「モモタロス」という。
ハセヲの思い描いた、昔話の「桃太郎」に登場する赤鬼のイメージが実体化したイマジンだった。
全身が赤く、好戦的かつカッコよく戦うことが出来ればそれでいいという、イマジンの中でも変わった存在だ。


「てかよぉ。お前の身体(PC)を使ってんのは俺だけじゃねぇだろ」
『……それが問題なんだよ』


そう、ハセヲに憑いてるイマジンはモモタロス1人だけではない。
モモの他にもまだまだ多種多様なイマジンが、特異点であるハセヲに憑依していた。
ハセヲにとっても頭痛の種ではあるが憑依されて以来追い出すことも出来ず、ずっと困っているのだ。


「さーて、俺はそろそろ引っ込むぜ。後はお前の好きにしな」
『やっとか……』


ずっと控え室に居るワケにもいかない。
さっさとログアウトし、明日の起床に備えねば。少なくともハセヲ自身は、そのつもりだった。
だったのだが。


『待ってよ先輩。次は僕の番だよ、忘れたの?』
『げ……』


ハセヲの頭の中に響く、モモタロスとは異なる低音の声。
どうやらモモタロスがハセヲから離れるタイミングを見計らっての声掛けのようだ。
その声の持ち主の性格をよく知るハセヲにとっては最悪のタイミングと言える。


『お、おい、ウラタロス。今日はもういいだろ……疲れてんだぞ俺』
『まあまあ。すぐ済むからさ、頼むよ亮』


ウラタロス。
ハセヲに憑依した2人目のイマジンである。
ハセヲの思い描く「浦島太郎」の海亀のイメージが実体化したイマジンで、とにかく女の子が大好き。
しかも嘘を吐くのも得意で、座右の銘は「千の偽り万の嘘。言葉の裏には針千本」。
言葉巧みに人の心を操り虜にすることを楽しみとする、ハセヲにとってはモモタロス以上に困ったイマジンだった。


『それに出待ちの女の子達を待たせちゃ悪いでしょ』
『あんなの放っきゃいいんだよ……』
『ダメダメ。せっかくのファンなんだから大切にしないと。亮はもっと女性の気持ちについて学ばなきゃいけないねぇ』
「けっ、勝手にしやがれ。俺はもう引っ込むぞ、じゃあな!」
『オッケー、先輩♪』


モモタロスがハセヲから離れると同時に、今度はウラタロスがハセヲに憑く。
イマジン達は飽くまで精神エネルギー体であり、契約者との契約が為されない限りは自身の身体を実態化出来ないのだ。
なのでモモタロス達はハセヲとは仮契約のカタチを取り、こうやってネットを介してハセヲに憑依、《The World》での自由を得ているのである。


「うん……やっぱりこうじゃないとね★」
『ホントにすぐ済むんだろーな……マジ頼むぜ』
「ハイハイw もう、亮は信用ないんだから……フフッ」


ウラタロスの憑依したハセヲこと、U憑依ハセヲ。
いつの間にか装着したレアアイテムである伊達メガネの奥からは蒼い瞳が覗き、眼力とも言える妙な自信が漲っている。
髪型も心なしか、いつも以上に七三分けとなり、蒼いエクステが白い頭から生えているのがウラタロス憑依ハセヲの特徴だ。


「さ、それじゃ行こうか。女の子達が待ってるからね」
『早くしてくれよ……眠くなってきた……』














*********************













「ハセヲ様〜!」
「ハセヲさ〜ん!」
「ハセヲく〜ん!」


控え室を出たハセヲ(ウラタロス憑依)を待っていたのは、アリーナの前で待機していたファンの女の子の群れ。
いわゆる「出待ち」というもので、こうやって試合を終えたハセヲがアリーナから出てくるのを待っていたのである。


「やあ、皆。こんばんわ」
「ハセヲ様、今日も素敵でしたわ!」
「私、今夜も眠れそうもありません〜!」
「明日の試合も頑張ってくださいね!」


どの女性も眼をキラキラさせ、我先にと声をかけ、ハセヲに歩み寄ってくる。
エディットを見る限りでは人間から獣人、少女から大人の女性まで様々な女性プレイヤー達が出待ちを行っていたようだ。
ハセヲの知名度が例のAIDA事件で上がったことに加え、ここ最近での試合中のパフォーマンスが受け、老若男女問わずファンを拡大中とのことだった。
特に試合を終えた後のハセヲはファンサービスが良いとのことで、こうやって宮皇とお近づきになりたい女性プレイヤー達がハセヲの退出を待っているのだ。


「ありがとう皆。僕が頑張れるのも皆の声援があるからだよ。これからも応援よろしくね」
「あん、そんなぁ」
「ハセヲ様が強すぎるからですよぉ」
「さすがはアリーナ三階級制覇のハセヲさんですぅ〜」


こうやって女性達の黄色い声援に包まれることでウラタロスは至福の時間を味わえるのだ。
実際にアリーナで戦ったのはモモタロスの憑依したハセヲなのだが、ファンの女性プレイヤー達はそんなコトを知る由も無く。
まさに、疑似餌に釣られて寄ってきた魚の如しである。


「僕、これから【Σ 暮れなずむ 詐欺師の 釣り堀】に行こうと思うんだけど……」


女の子達の前で勿体ぶるような仕草を見せつけると共に、わざとらしいまでの笑顔で一言。













どう? 皆、僕に釣られてみる?












「はいっ。ぜひ御一緒しますぅ!」
「私も釣ってください、ハセヲ様ぁ〜!」
「むしろ私がハセヲさんを釣りたいですぅ〜!」
「ははっ。皆ホントに可愛いんだから♪」


伊達メガネの位置を指でクイッと直し、満面の笑みを浮かべて女性達に微笑むウラタロスの憑依したハセヲ。
それだけで女性陣は全員メロメロだ。
試合では荒々しく好戦的なファイトを好む少年が、一歩アリーナを出れば女性達に優しいプレイボーイ。
どうにもそういうギャップが女性プレイヤー達の母性本能をくすぐるらしく……こんな結果になってしまったという……。


「さぁ、それじゃカオスゲートまで行こうか。夜はこれからだからね」
「「「は〜い!」」」


ハセヲとの約束など何処吹く風。
女の子達との逢瀬を楽しむため、詐欺師の本性を隠したまま今日もウラタロスの自由時間が始まる。










千の偽り万の嘘。言葉の裏には針千本……嘘も方便だよ、り・ょ・う♪










******************














「ウラタロスの野郎……結局2時間近くかかっちまったじゃねーか……」



アリーナでの試合終了から2時間後。
やっとウラタロスの憑依から解放され、トボトボとフィールドを歩くハセヲの姿がそこには在った。
チラリと自室の時計を見ると、本来ならベッドに潜り込んでいる時間をとっくに過ぎている。
またウラタロスの口車に乗せられファンの女の子達とお喋りしている間に、こんな夜中になってしまったのだ。
憑依中の出来事はハセヲにも分かるため、ウラタロスが女の子達のメンバーアドレスを聞き出すために行った
あんなコトやこんなコトの記憶も当然ハセヲも共有している。それを思い出すと激しく鬱になるのだ。あんなのは俺のキャラじゃない、と。


「ったく……毎日こんな調子じゃ泣けてくるぜ……」


ポツリと呟いた瞬間、ハセヲはハッとなって口元を押さえた。
無意識のうちに言ってはマズイことを口走っていた。連日連夜の憑依による疲労が、ハセヲの注意を散漫にしていた結果だ。


「しまっ……!」


こんな時間なら“アイツ”も寝ているだろうと思いたかったが、そうは問屋が卸さない。
アイツが……来る!









泣く……? 泣けるでっ!









『キ、キンタロス……』
「亮、どないしたんや? 元気の無い声、出しよってからに!」


コキッ!
開口一番、キンタロスと呼ばれたイマジンに憑依されたハセヲはそう言い放つと自らの顎に右手を添え、首を振りつつ小気味良く音を鳴らした。
―――――――――――キンタロスイマジン。
ハセヲの思い描く「金太郎」の熊のイメージが実体化したイマジンである。
暇さえあればとにかく寝ており、起きていればいればで「泣けるで!」の声と共に持ち前の勘違いしやすい性格から
あらぬトラブルを引き起こすトラブルメーカー的存在で、モモタロスやウラタロスに引けを取らない困り者のイマジンだった。
なお、ハセヲに憑依した時の特徴は、金色の瞳とエクステである。


『おまっ、ずっと寝てりゃいいものを……』
「たまには身体を動かさなあかんやろ。モモの字ばかりエエカッコさせるワケにもいかんからな!」


ブンッ!
重斧を一閃、キンタロス憑依ハセヲの溢れんばかりのパワーが周囲の空気を震撼させる。
錬装士(マルチウエポン)のハセヲは憑依されるイマジンによって職業(ジョブ)別にメインウエポンを変更することが可能で、
モモタロスが憑依した際は斬刀士(ブレイド)、ウラタロスが憑依した際は闘鎌士(フリッカー)、キンタロスが憑依した際は重斧使い(ヘビーアックス)と
各憑依イマジンに準じたバトルスタイルで戦うのである。


『俺、寝てぇんだけど……今すぐ』
「ほな寝とき!」
『いや、お前が身体使うと後で絶対筋肉痛になってるのがオチだし……寝るに寝れねぇっての』
「なら亮も俺のトレーニングに付き合うか? 俺のトレーニングは泣けるでっ! はぁっ!!!」


チムチムがボトボト落ちてくるのもお構い無しで、キンタロスは大木に張り手を続ける。
これが彼なりのトレーニング法らしいのだが、碑文の影響で痛覚が再現されているハセヲにとっては堪らない。
朝起きた時、張り手のせいで手がジンジンと腫れていること確実だ。


「亮は子供ん頃、病気がちやったんやろ? 男は強くなきゃアカン! ふんっ!!!」
『だから、そりゃ昔の話だっての! 最近は病気もしなくなって……キンタロス?』


張り手の練習をしていたキンタロスの動きがピタリと止まったのを不思議に思い、ハセヲが話しかけるも応えない。
息を殺して周囲の気配を伺い、一挙一動を把握しようとしていた。
一体何の一挙一動を? 決まっている……敵だ。



「そこやっ!」



言うが早いかキンタロス憑依ハセヲの重斧が、空間の切れ目から顕現しようとしていた“何か”を切り裂いていた。
しかし敵も然る者、致命傷は何とか回避し、キンタロスの攻撃を縫うように飛び交い、ブクブクと自身の身体を泡立たせ、威嚇してくる。


「やっぱな……AIDAの気配がすると思っとったんや!」
『再誕を生き残った奴か……!?』
「来るでっ!」


黒泡(バブル)を吹き出すAIDAは周囲のフィールドを黒く染め上げ、キンタロス目がけて自らの一部を分離、飛ばした。
当初はガードで対応していたキンタロスだったが、やがて数発喰らった後はガードを解き、前進を始める。


「無駄や! お前の動き、俺には手に取るようによぉ分かるで!」


あの僅かな攻防の中で、既にキンタロスはAIDAの攻撃を見切っていた。
戦いに関してだけならモモタロス以上のセンスを発揮することもあるのが、このイマジンの侮れないところだった。












俺の強さに、お前が泣いた! 涙はそれで拭いとけ!











何処からか摂り出した懐紙を空中にバラ撒いたかと思うとキンタロスは地面から大きく跳躍する。
呆気に取られていたAIDA目掛け、手にした重斧を縦斬りに一閃! 



ドンッ!



そのまま振り下ろし、瞬く間にAIDAを斬り裂いていた。
重斧から溢れる金色のオーラが浄化作用を起こし、邪悪なAIDAを光へと還していく……。



「ダイナミックチョップ……!」
『……後で言うのか』



重斧使い(ヘビーアックス)時のハセヲの必殺技、ダイナミックチョップが炸裂した瞬間であった。


『な、なぁ。今日はもうコレくらいでいいだろ? 十分トレーニングになったじゃねぇか』
「何言うとる!? 俺はまだまだ物足りんで! あんな奴の1匹や2匹じゃ、準備運動にもならん!」
『頼むから寝かせてくれよ……』
「しゃあないな。亮がそう言うなら今日はこの辺で終いや。ほんならな!」


一応、身体の主は亮であり、それを間借りしている以上はキンタロスも居候に過ぎない。
それを分かっているのか、他のイマジンに比べてキンタロスは聞き分けのイイ方だと言える。
最後に控えた超問題児に比べれば、可愛いモノだ。


「や、やっと元に戻れた……や、やべぇな……早くログアウトしねーと、寝不足でどうにかなりそうだ……」


フラつく足取りでポートを目指すハセヲ。
生憎とバイクを運転してポートまで行く気力は残っていなかった。イマジンに憑依されると体力的にも精神的にも疲労が著しくなるのだ。
3体のイマジンに憑依さていれば疲労も3倍である。いや……4倍、だろうか。



「ログアウトしてメールのチェックでもするか……志乃からのメール、来てっかな……」
『お姉ちゃんからのメール? わーい、見たい見たい!』
「げぇっ……!」



最後の最後で失敗した。
モモタロス、ウラタロス、キンタロスと来て、コイツの存在を失念していたのだ。
最初の3人よりも厄介な超問題児を……思い出しても、もう後の祭りだが。










亮の身体、使っちゃうけどいい? いいよね? 答えは聞いてない!










強制終了しようとするハセヲよりも早く、そのイマジンは憑依を完了させた。
瞬時にハセヲの瞳が紫色に染まり、パープルカラーのエクステが前髪から生える。
ヘヘンと小さく笑い、脚でリズミカルにステップを踏む姿は、まるで小さな子供の様な無邪気ささえ感じさせるのだった。


「ねぇねぇっ! 志乃お姉ちゃん何処!? ねぇったらぁ〜」
『リュウタロス……最後になってオメーかよ……』


リュウタロス。
ハセヲの思い描く「龍の子太郎」の龍のイメージが実体化したイマジン。
母親を求める子供っぽい無邪気さを覗かせる反面、自分の敵対者には容赦をしない残酷な性格を併せ持つ。
志乃に一目惚れし「お姉ちゃん」と呼んで慕い、志乃を想うあまりに周りが見えなくなることもある、ちょっとハセヲにも似た性格をしている。
戦闘では双銃を使用し踊りながら敵を追い詰めて殲滅するバトルスタイルを得意とし、更にはハセヲへの憑依力も4人のイマジンの中では最高クラスだと言う。


「亮の嘘付きぃ〜! お姉ちゃん、何処にもいないじゃんかぁ〜!!」
『俺はメールでもチェックするか、と言っただけだぞ……』


相変わらず早とちりと言うか、志乃という名前に敏感と言うか……リュウタロスはキョロキョロと周囲を見回し
志乃が居ないことに気づくと駄々っ子のように抗議の声を上げて暴れ出した。
双銃をバンバン撃ちまくり、モンスターもチムチムも区別することなく手当たり次第に狩り立て、追い駆け回すのだった。
おかげで辺り一面焼け野原だ。











このまま朝まで暴れちゃおうっかな〜。いいよね? 答えは聞かないけど!











冗談ではない。
一睡もしないまま学校に行け、と言うのか。それはあまりに横暴過ぎる。
また以前のように、成績ガタ落ちの状態に戻れと言っているようなものだ。
苦労して成績を取り戻したハセヲの努力が全て水の泡になろうが、リュウタロスには関係ないのである。


「あーっ。面白い鳥〜っ! 待て待てぇ〜っ」
『か、勘弁してくれ、もう……』


今度はラッキーアニマルの金羽を目撃し、捕まえようと追い駆けまわし始めるリュウタロス。
行き当たりばったりと言うか、あまりにお子様な思考についていけず、いよいよハセヲの意識はヤバいことになっていく。
もう、今日は学校をズル休みしよう。
楽しそうなリュウタロスを余所に、ハセヲは夢の中で夢を見る為、落ちていった。



「イマジンなんて……どいつもこいつも……ロクなもんじゃねぇ……ガクッ」                                                       【THE END】

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