「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

トーナメント編2日目開始。
本来ならカイトが試合に乱入、とんとん拍子でハセヲのチームが勝ち進んで特別試合ってことでハセヲとカイトが勝負、
「俺達の戦いはこれからだ!」的な打ち切り漫画っぽい展開で終了のはずが、ダラダラとスレに投下を続けていたら、いつの間にか8ヵ月も続いて完結していなかったという……。
夏までには終わらせるつもりは一応あったものの、まだ夏の時点で全体の半分も終わっていなかったので2008年になるまでには終わらせよう、と思うもついにそれも叶わず。
2日目からケルト神話やアーサー王伝説が登場、もうエロパロ関係ないやん……スレ住民はよく我慢してくれてたと思う。


――――あんたとボクちんは共犯♪


『共犯……』


――――ここが嫌いなんでしょぉ? ぐっちゃぐっちゃにしてやりたいんでしょぉ?


『きみとあたしなら……それができる?』


――――できるよん。キー・オブ・ザ・トワイライトさえあればねぇ。


『黄昏を開く鍵……あの子を、アウラを渡せってこと?』


――――そゆこと。
――――これはねぇ、ボクらのコティングリーなの。だからボクらは、きょーはんしゃ♪















*******************












「(……寝すぎたな)」


目覚ましのセット時間を間違えちまったせいで、太陽が真上に昇った頃に起きちまった。
昨日はトーナメント初日ってこともあってかイロイロあったしな……丁度いいか。
何かさっきまで夢見てた様な気もするけど……どんな夢だったかな。
覚えてねーってことはそう大した内容じゃねぇってことか。


「(セミの野郎……今日はいつもより煩ぇじゃねーか)」


8月も中盤ってのにご苦労なこった。
何年も土の中で過ごしてりゃいいのにな。
だって成虫になった途端、1週間くらいしか生きられねーんだし?
ドジな奴は羽化する前に地面に落ちてグシャ。
……何のために生まれてきたのか分かんねえじゃん、ソレ。
たった一週間しか生きられねぇ、そんな限られた時間の中でミンミン鳴いて
交尾して子孫残さなきゃいけねーとか誰が決めた? 本能でやってんのか?
どうせ死ぬなら、満足できるような人生送ってから死にてぇ。
セミは……あいつらは、あれで満足なんだろうか――――――――――――――――――


「あ〜ハセヲだぁ〜!」
「よぉ」
「今日も暑いね〜^^;」
「夕方から少しは涼しくなったけどな。つかお前ら、もう待機してたのか」
「トーナメントも2日目、初日と比べてかなり絞られてきたからね」
「強豪チームに負けちゃダメだぞぉ、ハセヲ〜」
「どいつと当たるかまだ分かんねーけどなw」


少なくとも昨日の試合、楚良が出しゃばらなきゃ俺達が負けてたかもな。
レベルとか装備とかカスタマイズとか関係なく、経験や執念がモノを言う世界。
ネトゲでもリアルでもそりゃ同じか……上等だ。カールに決勝まで来いと言われたからにゃ退けねぇってのもあるけど……。
次の試合で楚良が出てくるかどうかは相手次第、か。
あぁ、そう言や思い出した。朝見てた夢のこと。楚良が誰かと喋ってた……多分、女と。
何て言ってたんだっけか……コテ……コティ……。


「コティングリー……」
「えっ?」
「どしたの、シラバスゥ?」


聞きなれない単語だけど、これだけは思い出せた。
コティングリー、確かに夢の中で楚良が言ってた言葉。
こんな時になって思い出しやがって……何だってんだ?


「ハセヲもそういうのに興味あったんだ^^」
「あん? 何がだよ」
「だって今、コティングリーって」
「? シラバス、お前コティングリーが何か知ってんのか」


意外だった。
いや、意外そうにしていたのはシラバスの方か。
俺がそういうことを口にするのが本当にさも珍しいと言ったような、
それでいて興味深そうな、そんな声で俺の問いに応えてくる。


「コティングリーっていうのはね、イギリスのヨークシャー州にある村のこと。
 今から100年前の1917年7月、その村に住んでた2人の女の子が妖精の写った写真を撮ったんだ。
 1920年になって『名探偵シャーロック・ホームズ』の原作者として有名なコナン・ドイルが
 『写真は本物です』って発表して、妖精が実在するかしないかでイギリス中が大騒ぎになってね。
 それが『コティングリー妖精事件』だよ^^」
「へぇ〜。シラバスは物知りだなぁ〜」
「仮にもUMA研究会所属だから^^; あー、でも妖精を未知生物に分類するかどうかは別問題だけどね」
「……」


妖精? 
んなもんホントにいんのか?
ネス湖のネッシーの写真だって偽造だったんだろ? 
じゃあ、その妖精の写真ってのも……。


「で……その事件の結末は?」
「うん。
 妖精の写真は全部で5枚撮られてたんだけど、4枚は偽造だってことが証明されてる。
 でも最後の5枚目だけは偽造の証拠は得られなかったんだ」
「じゃあ、本物かもしれないってことぉ〜?」
「どうだろう……。写真を撮った2人はもう故人だけど、生前に『あの写真は私達の想像の産物です』って新聞のインタビューに答えたらしいんだ。
 でも同時に自分の子供に『最後の写真だけは本物よ』って伝えてたとも……ね」
「へぇ……」 


100年前の今頃にそんな写真撮ってた奴らがいたのか。
その頃っつーと……第一次大戦の後か?
妖精で暇つぶししたいって気持ちも分からねぇでもねぇけどな、世相的に。


「何だか、夢のあるお話だねぇ〜w」
「僕はちょっと複雑だな。5枚目の写真が本物だろうと偽造だろうと写真を撮ったその2人にとっては、きっと“本物”だったはずだしさ……。
 子供のいたずらの一言じゃ済まないくらいに大きな事件になったりもしたし……
 何十年も2人だけの秘密を抱えたまま暮らしていくのって……辛かったんじゃないかなぁ」
「……(2人だけの秘密、か)」


つまりは共犯者ってことだ。
本物だろうと偽者だろうと、写真を撮っちまった以上その2人は世間のバッシングを受けるのも持て囃されるのも一緒。
運命共同体って言った方が近いかもな。


「でも、まさかハセヲの口からコティングリーなんて言葉、聞けるなんてね」
「いや、分かってて言ったんじゃねぇんだ。俺もシラバスの話聞くまで意味知らなかったし」
「ハセヲも妖精、信じてるのかぁ〜?」
「なワケねーだろ」


さすがにそりゃねーよ。
アリカ姉さんも“白馬の王子様なんて、信じてるワ〜ケじゃない〜”って唄ってたし。
まぁ、シラバスの言う通りそいつらにとっちゃ「居た」のかもしれねぇけどさ。
オーヴァンなら……アイツなら信じただろうか。
「そこにあると思えば、必ずある」って言ってたしな……それに妹のアイナだってそのテの妖精憚フェアリー・テイルは好きだったはず。
確か、黄昏の碑文も好きだっていってたな。
この《R:2》は人の時代、でも前のバージョンの《R:1》は神々と精霊、妖精の時代が舞台だったはず。
妖精……過去形で言えば、この世界にも妖精は居たのかもな。
もう誰の目にも見えないだけで、ひょっとしたら今でも――――――――――――


「妖精と言えばね」
「他にまだあんのか?」
「ほら、1年前にCC社が火事になって《R:1》のデータが全部消えちゃった日があるでしょ?
 その日にね、妖精を見た人が何人かいるんだよ」
「オイラが《The World》を始める、ちょっと前かぁ」
「……どんな妖精なんだ?」
「サフラン色の髪をした、白いドレスの女の子だったそうだけど……
 でもそれって前の《R:1》の頃からあった噂話に出てくる、大聖堂の幽霊と同じ特徴だし……
 誰かが“The World最後の日”を面白おかしくするために考えた作り話の可能性が高いなぁ」
「大聖堂の……幽霊か」


いや、俺は知っている。俺は見ている。
あのグリーマ・レーヴ大聖堂で。
志乃がオーヴァンにPKされたあの場所で。俺が三爪痕にデータドレインされたあの場所で。
アイナを寄り代に女神が降り立ったあの場所で。
俺は、サフラン色の髪をした少女に一度会っている、話をしている。
八咫が愛してやまなかった世界そのものに。


「(女神……?)」


けど、ちょっと待て。
俺が女神に、アウラに会ったのはついこの前が始めてだったはず。
なのに女神に会った時、何故か初めて会った気がしなかった。
もっとずっと前から知っていた、そんな既視感。
あの場所は、グリーマ・レーヴ大聖堂は俺と志乃を繋ぐ場所、それだけのはずなのに。
記憶の片隅にぼんやりと、銀色の長い髪を靡かせて俺の名を呼ぶ黒衣の女の姿が見えた気がした。
その女と一緒に佇むサフラン色の髪の少女も。
……まだ、思い出すには早いのかもしれない。


【 TO BE CONTINUED... 】

目次に戻る】【第13話

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます