「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

トーナメント2日目後編開始。カイトと八咫が暗躍を始める一方で順調に揺光チームは決勝に勝ち進んでいく。
長編バトル展開だけではカイト登場の意義が薄くなるのを危惧、RA計画と理想郷(アヴァロン)探索の新展開を加味するも
よくよく考えたら飽くまで「エロパロスレへの投下SS」なのだから謎解きもバトル要素も本来は不要ということに気づくのに時間はかからなかった。
書いてる本人は楽しかったが、エロスキーな住人からすればさぞ「こいつエロパロなのにエロ書いてねぇ! バカだ」だっただろう。管理人も同感、バカだ。

勇者 それは強き者。
勇者 それは心正しき者。
勇者 それは女神の加護を持つイリーガルな守護者。
これは、ネットゲームにおける若者達の人間模様を描いた青春群像コンバット・バトルストーリーなのである。


「うん。だって、僕は主人公だから……」


【Δ 大地に賭けた 僕らの 行方】
うまく野次馬達をはぐらかし、カイトとなつめは久々の逢瀬を楽しむ。
既に30分以上経過。積もる話が山ほどあって、まだまだ終わる気配は見えてこない。
とにかく次から次に話したいことが浮かんでくるから。


「ぴろし3がぴろしさんだった頃、ミアさんのイタズラで色男になったの覚えてますか?」
「あったあった(笑)」
「ぴろし3、おっちょこちょいなのは今でも全然変わってないんですよーw」
「あれ? 
 なつめだってレベル10バインの噂……信じてたことあったでしょ?」
「あ、あはは……その節はご迷惑をおかけしました……」


倒すだけでレベルが10倍になれるなど、よくよく考えればまず有り得ない。
カイトの足を引っ張らないようにとレベルアップを目論み、それを鵜呑みにしてしまい
逆にレベルアップどころか彼に迷惑をかけてしまったことも、もう遠い昔のように思える。
当時15歳だったなつめも今年で22歳、随分と時間が経ってしまったものだ。
ネトゲ歴も7年、既にベテランの域。
《The World》はR:2に以降してしまってから色々と変わってしまったが
カイトが、彼が隣に居るという事実は否応なしにかつての記憶を呼び起こしてくれる。
今も十分に楽しいが……やはり、あの頃はもっと楽しかった気がする。


「え、えーっと……カイトさんは就職、どうしますか? 私は相変わらず絵本作家を目指してるんですケド……」
「このまま、あっちで海洋学の勉強を続けてみたいとも思ってるんだ。
 けど就職が決まらなかったら帰国して、良子さんの実家で執事でもやらせてもらおうかな」
「りょ、良子さんのお家で執事っ……!?」


「カイトさん、1億5千万円の借金でもあるんですかっ!?」と叫びそうになるのを必死に堪える。
どうしよう。「どうせなら私の家で働きませんか?」と言ってみるか?
なつめの実家の大黒家とて福岡県内……の地元ではそれなりの旧家。
婆やくらいは居るが、さすがに執事は居ない。と言うより、雇う必要もない。
もしや留学中にカイトと良子の中が人知れず進展していたらどうしよう、と自然と不安になる。
何とか話題を変えて雰囲気も変えたい。だが気になる。このまま良子とカイトが“君が主で執事が俺で”な関係になるとヒジョーにマズイ。


「カッ、カッ、カイトさんはっ、まさか、良子さんと……おお、お付き合いを……!」
「してないよ。何で?」
「で、でも、今、良子さんのお家で執事になるって……!」
「だからさ、飽くまで選択肢の一つだって。
 いくら僕でもお米を軟らかく炊いた責任を取るために一晩中池の中に縛り付けられるのは嫌だしw」


それはそうだ(と言うか、それは執事ではなく料理番の仕事では?)。
加えて、良子の父親の過激な性格は良子自身からなつめだって聞かされている。
彼女が当時通っていた最馬女子大学付属高校の文化祭に「外部からの来客に備えて」と称して
良子1人のために黒服SPを派遣するような人なのだから。
S.P.D.(スペシャル・ポリス・デカレンジャー)とはワケが違う、依頼主を守るために訓練を受けたプロである。
さすがに良子の留学先までは派遣していないようだが。
そんな良子の好意も知らず、彼は「あー良子さんもこっちに留学に来たんだ?」程度にしか思っていないから始末が悪い。


「(カイトさん……お、恐ろしい人……!)」


強くて優しくてカッコよくて仲間思いでスパイラルエッジを取りに行ってくれるのに、
彼に唯一の欠点があるとすれば……女性の気持ちに壊滅的なまでに疎い、ということか。
知らない間にフラグを立てまくり、気づかないうちにハーレムルートに突入しているというのに
本人はそんなコト露知らず、日常を謳歌している……まさにそんな感じ。恋愛って、ムズカシイですね。


「良子さんって言えばさ。僕、前に福岡に遊びに行ったことがあるんだけどね」
「ぶはっ!? ははは、初耳ですよッ!?」
「僕が『せっかくだから、豚骨ラーメンでも食べに行こうよ』って聞いたら
 『トゥーンコツ・ラ・メーン……フランス料理ですか?』って
 良子さんに真顔で言われちゃって……あの時は焦ったなぁ。さすがお嬢様だよねw」
「ど、どこのサソードですか……?」


驚いたの私だけ? 豚骨ハリガネおかわり……や、やっぱり住む世界が違うんですね……良子さんは。
うぅ、どうせ私にはカップ麺がお似合いです……。


「そ、それでしたら、私の家にも遊びに来てくれればよかったのに……」
「あ、そっか。
 なつめも福岡だっけ? でもなつめの実家が九州にあるって分かったの、それより後だしなぁ」
「はうっ!」


彼には本名やら学年やら委員会やら家族構成までメールで話したと言うのに
肝心の住所について話したのは知り合ってかなり経った後な気がする。
それに引き換え、ネットに関してまるで知識のない良子は本名で《The World》に登録するわ
自分の境遇について何の疑いもなくカイトに話してしまっている。
さすが生粋のお嬢様。
伊達に毎日女子校に通って「ごきげんよう」と言っていただけはある。
気品でも家柄でも男運でも負けてしまっている気がするのは……気のせいじゃない、多分。


「あ、あの、それは置いといてですね! カイトさん、どうしてまた《The World》に……?」
「うん。やり残したことがあって、それを……片付けなきゃいけないんだ」
「片付けなければいけないコト……ですか?」


彼の瞳は遠くを見ている。遠い地平の彼方を。
その瞳に宿った意志はかつての彼と違わぬ輝き。
それは決意の現れ。


「RA計画を……潰すためにね?」 











***************














「つーワケだ。俺の知り合いじゃなくて、なつめの知り合いだったんだ。アイツ」
「う〜ん。7年もプレイしてる人はやっぱり交友も違うなぁ……^^;」
「オイラも、勇者と友達になりたいぞぉ〜! 
 アレ、でも前にシラバスと一緒に、何処かで会った気もするぞぉ……?」


アリーナの客席。
智香達の試合を見に戻って来てみると案の定、シラバス達の質問攻めが待ってやがった。
まぁ、席に辿り着く前にケストレルの連中に何度か絡まれそうになったけど
“がび”が俺に手を出すな、と事前に言っておいたらしく実際に絡んでくる奴はいなかったけどよ。


「私、最初は三爪痕トライエッジかと思っちゃいました……
 でもあの人から“音”は聞こえませんでしたし……あの蒼い炎、本当にスゴかったです……」
「勇者専用のスキルなのかな? カッコよかったよね^^」
「呪紋でもなかったもんねぇ。すっごくレアな戦いを見れて、オイラ、ドキドキだぁ〜」


確かに派手な戦いだったな。乱入、Iyotenとアスタの瞬殺、蒼炎……。
蒼炎の2つ名は伊達じゃねーってコトか。
楚良の奴も“がび”相手によく戦ったけど、やっぱカイトの奴のインパクトにゃ勝ててなかった。
生きてる伝説が相手なんだ、負けて当然か……。


「今日は揺光のチームと太白さんのチームの試合で終わりだね」
「勝った方が明日の決勝に進出……揺光さん、大丈夫でしょうか……?」
「カールと天狼がいるから、きっと大丈夫だぞぉ!
 あ〜でもぉ、太白と三郎もすっごく強いからぁ……ど、どっちが勝つんだろう……?」
「揺光達が勝つさ」


カールの奴が負けを許さねぇだろう。
アイツは俺に「決勝まで来い」と言った、そのアイツが決勝目前で負けるなんて有り得ない。
……けど太白と三郎だってタダじゃ引き下がらねぇはずだ。
特に太白は前回の竜賢宮トーナメント、AIDAに感染されたのもあるが俺に負けてる。
口に出すような奴じゃねぇけど再戦を望んでるかもしれない。ついでに三郎もな。
……もっとも、三郎に関しちゃカールとの因縁の方が強いかもなぁ。
結構仲良かったっぽいし……。


「ハセヲさん……何だか、すごく落ち着いてませんか……?」
「そー見えるか? フツーだ、フツー」
「貫禄が出てきたんだよ。きっと」
「三階級制覇の宮皇は、さすがだなぁ〜」
「そんなんじゃねーっての」


実は……内心ちょっとばかり気にかかってる。
仮に太白チームが智香達を圧倒するような事態がマジで起こっちまったら……
パイが忠告してきたようにカールの奴、データドレイン使って無理矢理にでも勝っちまうんじゃないのか?
決勝で俺と戦うためならアイツは何でもするような気がする。
昔はチーターやらPKやらやってたって本人も公言してるしな。
八咫やパイが試合中にそんなコト許すはずはねーとは思っちゃいるが……。
いや、仮に今日の試合で使わなくても明日の決勝で十中八九使ってくるんじゃないか、データドレイン。
カールの目的は俺の中の楚良なワケだし……やっぱり、戦わなきゃいけねぇのか、アイツと。


「……自分の気持ちが定まらねぇだけさ」
「?」



『アリーナにご来場の皆様ッ! 大変っ、大変長らくお待たせいたしましたぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!
 いよいよトーナメント第2日目、最後の試合が始まりま――――――――――す!!!
 明日の決勝に駒を進めるのは揺光チームか、それとも太白チームかッ!?
 奇しくもギルド・イコロに所属、或いは所属していたメンバー同士の対決となりましたァ―――――――――!!!!』



気合入ってんなぁ……。
俺達の試合の後だし、テンション上がっても無理ねーか。
八咫の奴もイベントの盛り上げ方をよく知ってやがるぜ。
勇者が飛び入りで参加すりゃ、そりゃ皆驚くだろうよ。


「あ、ここにおったんか。人がぎょうさんおって探すのに往生したわ」
「よぉ。朔か」
「やあ……ハセヲ」


と、エンデュランスも一緒か。
最近こいつらまた一緒に居るのをよく見かけるよーになったな。
どっちかっつーと朔→エンデュランス→俺、の方程式が成立しているだけにあんま余計なコトは言わねぇ方がいいけど。


「さっきの試合、見とったで。なんや、Iyotenとアスタ相手に苦戦しとる思たら勇者の助っ人?
 演出かヤラセか知らんけど、ウチを驚かせるとはなかなかやるやないか!」
「だから、俺は何も知らなかったっつの」


まぁ、朔がそう思うのも無理ねぇ……つーか当然だろうな。
俺が逆の立場でもトーナメント盛り上げるための演出って疑ってたし。


「むしろ、お前が元気な方が驚き」
「な、なんやっちゅーねん」
「試合始まる前は『ウチらの強さにアンタが泣いた! 涙はそれで拭いとき!』とか
 言ってた割に開始早々、太白の攻撃喰らって瞬殺されてただろw」
「う、うっさいなぁ! 仕方ないやんか、魔導士ウォーロックは打たれ弱いんやっ!」 


そう、朔のチームはもう太白チームに負けている。
リーダーの朔1人を狙った攻撃はどこにも無駄がなくて……むしろ、どうやって攻撃した?
しゃけやアイナに被害が及ばずに試合が終わったのを見れば良かったんだろうが……
あの太白の攻撃……楚良でも見切るのは難しいかもしれねぇ(つか俺も何が起きたのか殆ど分からなかった)。
やっぱ竜賢宮に長いこと宮皇として名を轟かせてただけはある。
……あいつも油断ならねぇな。


「ハセヲ……。僕、何か……胸騒ぎがする……」
「……俺もだ」


中央舞台に転送されてくる5人。
揺光チームは揺光、天狼、カール。太白チームは太白と三郎。
元宮皇が4人か……三郎の肩身が狭そうだ。カールの様子は……いつものよーで、いつもと違うな。
にしても太白の持ってやがる銃剣……朔を倒した時のと違うな……?
魔剣マクスウェルじゃねぇのは確かだ……ありゃ前回の竜賢宮トーナメントで俺がブッ壊したんだから。
カールの奴も今まで見たことのねぇタイプの紅い鎌装備してやがるし……
やっぱ、ひと波乱あるか……?



『おや? 太白選手とカール選手はそれぞれ見慣れない武器を装備しているようですねぇ。
 イベント限定の、何かレア度の高い武器なのでしょうか……?』
『むっ……! 
 太白の持ってやがる銃剣……ありゃあ、魔銃シュレディンガーか!?』
『ご、ご存知なのですか、大火様?』



「シュ、シュレ……シュレリア様〜?」
「ガスパー、シュレディンガー^^;」
「シュレリア様の……ツンデレぶりは……異常……」
「アルトネリコの話はよせ」



『太白の奴が前回のPKトーナメントで使った『魔剣マクスウェル』を覚えてるか?
 ありゃあ敵味方問わず、全ての呪紋を無効化しちまうってシロモノだった……。
 アンチスペルウエポンってとこだぁな』
『は、はぁ……』
『対して『魔銃シュレディンガー』はアンチガードウエポンと呼ばれててな。
 不確定性原理とか言う小難しい理論に基づいて設計されてる銃剣でよ……。
 どこから弾が飛んでくるか分からねぇ上に、ガードしても突き抜けて相手にダメージを与えちまう厄介な武器だぁよ!』
『ガ、ガードしてもダメージがッ!? そ、それはスゴイ……!』
『スチームガンナーなら誰でも喉から手が出るくらいに欲しがるレア中のレア……。
 さすが太白、武器コレクターの名に恥じねぇ良いエモノ持ってやがるぜ! 
 かっかっかっ!!』



どこから攻撃が来るか分からない、それに加えて防御無視の追加効果……。
なるほどな、確かにそりゃ脅威だぜ。剣よりも銃としての機能をフルに使えるんだからよ。
太白クラスの使い手じゃねぇとマトモに扱えそうにないしな。
にしても“マクスウェルの悪魔”に“シュレディンガーの猫”……な。
武器設定考えた奴は「あぁっ女神さまっ」ファンか? 
つーか1巻と最終巻で絵が変わりすぎだろ藤島……挙句、30歳くらい歳の離れた巨乳コスプレイヤーと歳の差婚とか……爆発しろ。



『で、ではカール選手の装備している武器については……』
『ありゃ見たことねぇな。
 ……けどよ、ヤバい感じがするのは何となく分かるぜ』
『な、なるほど、アレも判別不明ながらレアな武器であると……?』
『……こりゃ面白ぇ試合になりそうだ! 
 母ちゃん、もう1本持って……何ぃ、今日はもう止めとけだぁ!?』



カールの持ってる紅い鎌……いや、ありゃ鎌の柄に包帯か布切れを何重にも巻いてるのか?
それもよく見れば紅と言うよりも渋柿色って感じだ。
俺も鎌使ってるから種類にゃ詳しい方だけど……あんな鎌は確かに見たことがねぇ。
でも何だ? 
見たことねぇのに妙な違和感を感じる。
カールの持ってるあの鎌から……よく知ってる気配が……まさかッ!?
















「八咫様! あれは……巫器アバターでは……!?」 
憑神アバターを武器へと昇華させたと言うのか……彼女が自力で」
「し、しかし、それならば一般PCには武器を可視することができないはずでは……」
「……干渉力が一般PCにも及んでいるのかもしれない。可視現象を引き起こしているのだろう」
「干渉力……では、やはり女神があの試合を見に来ていると……!?」
「彼女が、カールが何者なのか……君とて知らぬワケではあるまい?」
「女神の……母親……」


更に言及すれば《The World R:1》日本語ver.製作担当者、徳岡の娘。
創造主の子にして、女神の母。異なる父を持ちながら、共通するのは“創造主の娘”たること。
彼女に与えられたアビリティは、望まずして得ることのできた世界をも覆す特権。
娘殺しを願う母に代わり、新たに娘の導き手となった義母。
黄昏を開く鍵を最初に所有した銀色の髪と黒衣の魔女。
故に誰よりも早く、この世界の深淵に眠る核心に触れたプレイヤー。
次代のダックの女王。
女神と同質の神子みこ
その身に紅い三つ目の死神を孕む阿修羅姫。


――――――モルガナ・モード・ゴンの再来だな」


【 TO BE CONTINUED... 】

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