「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

『醜きもの、形悪しきものの害
 甚大にして言うべからず
 蒼天のバルムンク
 蒼海のオルカ
 共に疾駆す
 わが胸の深きおくがに、その名を留む
 汝らこそフィアナの末裔
 共に三倍もの偉大なものなればけり
 天も地も水も、黄金の小箱とならまし』                                                                      【W.B.イェーツ  WEB詩人】

「なぁ。今だから聞けるんだが……お前ら的に“死の恐怖”って聞いてどうだったよ」
「う〜ん。PKKってのは噂で聞いてて知ってたけどね」
「実際にハセヲと会ったのは、あの時が初めてだったしぃ、噂だけが頼りだったからねぇ」
「そうそう^^; “ネトゲ界の人斬り抜刀斎”とかさw」
「死の恐怖の決めゼリフは『悪・即・斬!』だって、オイラも聞いたことあるぞぉ〜?」
「(……言い訳しても“1/3も伝わらない”んだろーな、俺の苦労)」


思い出はいつもキレイだけど、それだけじゃ腹が減るっつーか……。
本当は切ない夜なのに―――――――そんな風に考えていた頃が俺にもありま……ねぇな。
剣心みてぇに生きるのは無理だわ俺。


「で、でもハセヲ、ハンターになってからはカオティックPKとか悪いPKしかやっつけてないじゃない?
 ハセヲから助けてもらって感謝してる人、結構いるよ?
 この前もカナードにお礼のメールやギルド加入希望のメール着てたし……」
「何だかんだでハセヲも、ギルドマスターが板に付いてきたよねぇ」
「ま、まーな」


カオティックPK討伐か……CC社から雇われた公認PKってだけあって
手強かったよな、どいつも。
カオちんとかぽこたん、キラークイーン……
じゃなくてジアハートみたくトーナメントに出場して俺にリベンジ挑んでくる様な奴らもいたし。
まぁ、俺もPKKやってた以上は奴らと似たようなもんか。
そのおかげでネトゲ廃人化、学校の成績も一気に下の下までダウンしたけどな……ハハハ……ハァ……。
夏休み明けの試験で卍解……いやいや挽回しねーとマジでやべぇ。
志乃を助けるためとは言え、勉強時間まで削ってゲームやってたツケが今頃になって来ちまうとはな……参った。


「あぁ〜。もうすぐ夏休み、終わっちゃうんだねぇ」
「僕の大学は9月下旬まで夏休みだからまだまだ遊べるよ^^」
「どーせなら秋にも『秋休み』っての作っちまえばいいのにな」
「あるあるw」


スポーツだの、食欲だの、芸術だの、読書だの言ってる割には秋って期間短ぇからすぐ冬来るよな。
秋になっていいことと言えば、深夜アニメが総入れ替えになって後期番組が始まるくらいのもんだ。
野球の延長で深夜どころか早朝アニメになっちまう場合もあるけどな……。


「ガスパーは夏休みの宿題、もう終わらせたのかい?」
「う、そ、それが……ま、まだちょっと残ってるぞぉ……」
「大丈夫だろ。カツオも毎年マスオや波平に手伝ってもらってんだ、ガスパーも親に手伝ってもらえよ」
「え、でもそれ、先生にバレちゃわないかなぁ〜?」
「いざとなったらジェバンニが一晩でやってくれるって^^」
「ガスパーはまだしも、お前の場合はバレたら単位もらえなくて留年確定じゃねーか……」


もう何でもありだな。
デスノの中身を一晩で書き写して掏りかえるより、俺の課題手伝ってくれよジェバンニ……。


―――――面白そうな話をしてるね。
 留年がどうとか……私も、混ぜてくれないかな」
「その声は……志乃!?」

















ド ド ド ド ド ド ド






















「し、志乃……!?」
「久しぶり。ハセヲ」


志乃……。
しばらく会わねぇ間にギアスのナナリーみたいな声になっちまって……。
……って、そりゃ元からか。
アレだ、久しぶりに会ったせいで俺もちょっとテンパってんな。
おちけつ、いや、落ち着かないねーと……よし、もう大丈夫。


「えっと……その……元気だったか?」
「とりあえず夏休みが終わったら、大学に復帰するつもり」
「そ、そっか……」


何だかんだで随分長い間、入院してたもんな……。
俺もよく飽きもせず毎日通ってたもんだぜ。


「ふふ。ハセヲ、心配してくれてるんだ?」
「そ、そういうワケじゃねーけど……レ、レベルとかどーなってんのかな、とか……」
「大丈夫だよ。経験値、上昇中だから」
「みなみけみたいなコトを……」


苺ましまろの「いちごコンプリート」並に中毒性の強い歌とは思っちゃいたが……
志乃まで聴いていたのは俺の想定外――――――


「あれっ、アトリちゃんどうしたの!?  
 ディスプレイの故障かな……アトリちゃんだけ白黒テレビみたいだよ!」
「バッ、バカッ! 志乃はこういうカラーなんだよっ!」 
「あっー! って、ええっ!? 人違い!? アトリちゃんじゃないの!?」
「……はっ!?」











ズッ……ズズズ……。









「(うわっ、志乃めっちゃ怒ってる! 怖っ!!!)」
「貴方……シラバス、さん?」
「は、はい……」
「人違いは」







ズズズ……。










「誰にでもあることだから」










ズッ……ズズズ……。














「次、間違えないようにすればいいだけだよ」


























ド ド ド ド ド ド ド






















「だって見分け方くらい“赤ちゃんにだって分かる”でしょう……?」
「つつつ、次からは気をつけますぅ〜!!!」


な、何てこった……!
シャウアプフのオーラを見ちまって精神(こころ)が折れちまったノヴよろしく、
常にマイペースなシラバスが完全に志乃に圧倒されちまっているッ……!
この何とも形容しがたい威圧感とカリスマ性……
オーヴァンがいなくなってもしばらくは旅団を率いていただけのことはあるぜ……。
つーかシラバスがここまでビビってんの見たの初めてだ……や、やっぱ志乃はすげぇ。


「うわ〜ん、ガスパァ〜!」
「えええぇぇぇっ!? い、いつもと逆パターンな気がするぞぉ〜!?」



【シラバス、再起不能(リタイヤ)】



















**************














「いよいよ今夜決行かぁ……準備も万全、どんと来い超常現象!だね」
「だが不安要素がなくなったワケではない……。常にあらゆる事態を想定し、理想郷(アヴァロン)探索を遂行したい。
 君の助けがあるとは言え……拭えない不安、というものはあるものだな……」
「大丈夫だよ。助っ人を呼んでおいたから♪」
「助っ人……?」
「うん。最っ高に頼りになる仲間!」


不思議だ。
これから7年前の戦いを遥かに越えるだろう激戦が待っていると言うのに
カイトには些かの不安も感じられないように見える。逆に自信に溢れているようにも。
けれど彼が先ほど口にした助っ人とは? 
彼が最も頼りにする仲間と言えば……まさか―――――――――


「旅人よ、心せよ。夜明け前がもっとも暗いのだと」
「暗闇に負けて目を背けるな。
 希望は―――――――“黄昏”の光はそこにある」
――――――!?」


知識の蛇に新たな客人達が脚を踏み入れる。
無論、八咫にとっては予期せぬ客。思わず呆気にとられてしまっているようだった。
だがカイトはさも当然のように客人達に笑顔を見せ、歓喜の声を挙げ、駆け寄る。


「来た来た。遅いじゃない、2人とも」
「……まさか君が、彼らを喚んだのか?」


1人は上半身と顔を緑色でペイントした大柄な体躯の斬刀士で
剥き出しの筋肉が歴戦の雄姿を感じさせる。だがその未開部族の様な見かけとは裏腹に、知的な笑みが印象的だ。
もう1人の男は銀色の髪と白い翼、そしてタカラヅカの様な衣装が嫌でも目につく、やはり斬刀士。
かのゲルマン神話の英雄ジークフリートを思わせる、白鳥にも似た優雅さを漂わせる荘厳な雰囲気を持ち合わせていた。


「3年前とは立場が逆になったなワイズマン。いや……今は八咫と呼ぶべきか」
「面白そうなことをやってるじゃないか。久しぶりに腕が鳴るぜ」


2009年――――「ザワン・シン」なるイベントがあった。
《The World》の前身、《フラグメント》のテストプレイヤーとして
選出された2人の剣士は力を合わせてイベントをクリアし、WEB詩人W.B.イェーツより
ケルト神話に伝わる伝説の騎士団・フィアナ騎士団を元に“フィアナの末裔”の称号を送られる。
1人は蒼海。
そしてもう1人は蒼天の称号を。
「ザワン・シン」以外にも「ソール・トトルの門」「赤のイテリア」等の超難関イベントをクリア、
名実ともに最強コンビとして《The World》に彼らはその異名を轟かせてゆく。


「同窓会ってさ。大勢でやった方が楽しいでしょ」
「蒼海のオルカ……蒼天のバルムンク……!?」


蒼炎のカイト、蒼海のオルカ、蒼天のバルムンク……合わせて、三蒼騎士。
7年前の“黄昏”と呼ばれた事件を解決した功労者にして
《The World》の生ける伝説として名を残す勇者のオリジナルパーティ。
彼らこそ世界に、女神に最も愛された者達。
人(プレイヤー)は彼らをこう呼ぶ―――――――――――ドットハッカーズ(.hackers)と。                                    【 TO BE CONTINUED... 】

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