「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

いよいよクライマックス。ハセヲ(楚良)vsカール。
ここまで来るのに9ヶ月かかった。9ヶ月あればおめー、エロゲー何十本クリアできるよ? 暇人ってレベルじゃない。
スレでの投下も確かこの辺で打ち切った気がする。
最初は「まとめサイトとかマジ面倒〜」とか思ってたが、慣れればそれなりに楽しくなった。
ここまでついて来てくれた人達に感謝。半年以内には終わらせる予定。多分(結局2年経ってもまだ終わってないという状況!)。



「俺がもしお前に負けたら……どーなるんだ?」
「さあ、どうだろう? 跪いて脚でも舐めてもらおうか」
「……笑えねェ」


ついに――――――――この日がやって来た。
長いようで短かった3日間の終わりが。
俺の7年分の時間を、清算する日が……。


「朔とエンデュランスに感謝しておくんだね。
 きみを心配して、あたしに攻撃を仕掛けてきたぞ……ま、返り討ちにしてやったけど」
「……殺してねぇだろうな」
「まさか。きみとの試合の前に、余計な力を使うと思う?」
「……納得」


どっちの姿も見えねぇと思ったら……やっぱそういうコトかよ。
けど、今は試合に集中だ。
エンデュランスが付いてるなら朔は十中八九無事だろう。
アイツらはどっちも、そう簡単にやられるような奴らじゃねぇしな……。


「(カイトは天狼、なつめは揺光……智香と対戦か。
  3対3じゃなくて1対1の舞台別の試合になって、正直助かったぜ)」


遠慮なく……戦うことが出来るから。



『面白ぇ試合になりそうだな。かっかっ!』
『どちらのチームも準備はよろしいですかッ!?
 それではこれよりトーナメント・決勝戦を行います!
 ワールドファイトォォォォォォ、レディィィィィゴォォォォォ―――――――――――――ッ!!!』



鳴り響く試合開始のゴング。
それと同時に2つの影が、舞台上空で早くもぶつかり合う。


「はぁぁ……ぉらぁっ!!」
「ふっ!」


先に仕掛けたのはどちらなのか、そんなことはどうでもいい。
今はただ眼前の「敵」を捻じ伏せる……ただそれだけ。
どちらが「狩る者」で、どちらが「狩られる者」なのかを、相手に知らしめるために。
手加減? 
何それ、美味いのか?


「(――――――!)」
「(――――――ッ)」


錬装士と鎌闘士、互いのジョブは違えどハセヲとカールのレベルは共にカンスト、
即ちレベル150に達している。
ここまで来ると力が拮抗しがちと思われようなものだが、実際は大きな差異がある。
ハセヲは欅によってXthフォームへと改造され、更には八相のモルガナ因子を喰らった
スケィスを従えている影響で、一般PCを大きく越えた力を手にするに至っている。
一方のカールも独自の才能で紅いスケィスを憑神(アバター)から巫器(アバター)へと変形、
ダイレクトに碑文の力を行使できるようになり、
更にはAIDAへの感染によって大幅なステータスの底上げに成功しており、どちらもチートどころの騒ぎではない。
では、この勝負の決め手になるのはプレイヤースキルか……と言えば、そうでもない。
ハセヲがPKKの“死の恐怖”として過ごした八ヶ月とカールがPK、
そしてハンターとして過ごした日々は、必ずしもイーブンとは言えないからだ。
ただのHPの削りあいならば簡単だったかもしれない。
だがこの試合は違う。
これは……互いの心の削りあい!


「(速ェ……それに鎌闘士のクセになんつー攻撃力だ……!)」
「(前に大聖堂で戦った時と明らかに違う……成長してる……!)」


激突の瞬間、互いの大まかな力量を察知。
すぐさま次の手を何パターンも脳裏に浮かべ、
思い描いた瞬間に悪手を排除、最適な攻撃を選択し、また攻撃。
先手の先手の先手……そのまた先手の裏をかいた戦法。
どちらも確固たる意志を秘めた者である以上、絶対に退く事はない。
互いに宙で激突、更には落下しながらの攻防。
ハセヲは大剣、カールは大鎌。
金きり音と火花を撒き散らしながら落下する両雄を、アリーナの観客達はただただ唖然と見守るしかなかった。
次元が―――――――――――違う。
観客達が試合開始の合図と共に見たのは、ハセヲとカールが落下しながらぶつかり合う場面から。
見えなかった。
いつ彼らは跳んだ? 
いつ空中でぶつかりあった? 
落下するまでに幾つの攻防があった?
これまでハセヲやカールの試合を見慣れていた観客達、
しかもこれまでの2日の間の試合でハセヲとカール、どちらも圧倒的な勝利とは言えない勝利を収めている。
ハセヲはカオちんチーム、“がび”チームとの試合で苦戦し、カールも太白チームとの試合で苦戦していた。
だから例え決勝で両者が対決することとなっても、そう激しい試合にはならない……
どちらのチームに賭けていた者らも、そうした楽観的な考えの者が殆ど。
だが、結果はどうか。


「えっと……い、今、何が起きたのかな^^;」
「よ、よく分かんないけどぉ……すっ、すっ、すごい試合だぞぉ〜!」


全く今の攻防が視認できなかった者、シラバス達の反応はこうだろう。
むしろ、これが大部分の観客の代弁であると言える。


「始まった……あぁ、始めちまった!」
「ク、クーンさん……ハセヲさんは……ホ、ホントに大丈夫なんでしょうか……!?」


かろうじて今の攻防が見えていた者、クーンやアトリと言った碑文使いの面々は気が気では無い。
試合が始まる直前から妙な胸騒ぎがして仕方がないのだ。
このトーナメントが無事に終わっても、まだ何かが起こりそうな……そんな僅かな胸騒ぎが。


「あの時は手加減してたのかってくれーに……強くなってんじゃねぇか」
「あれ、最初に言わなかった? あたしは、かーなーり……強いって」



『ハセヲと揺光の戦いの邪魔はさせない。あんたの相手は、あたし』
『碧星宮・元宮皇のカール……相手にとって不足は無い』
『あたしは強いよ、電柱狼』



「(そうだな……あの時の竜賢宮トーナメントでも……お前は同じようなコト、言ってたっけか……)」


かつて揺光・カール・三郎の3人がチームを組んで
ハセヲ・太白・天狼の竜賢宮チームに戦いを挑んだ時も、彼女はそんなことを言っていた。
でも今はどうでもいい。
気持ちの切り替えを終えないと……殺されてしまう。
彼女の目的はハセヲの中の楚良の再誕。
つい数日前まではあんなに仲の良かった相手を平気で切り捨てられるドライさが、今のカールにはある。
ハセヲへの興味を完全に失くし、楚良を取り戻すことで頭がいっぱいの彼女に、対話での説得など愚の骨頂。
ならば、こちらも応えるしかない。
7年前の清算のためにも―――――――――――――――

























「……来いッ!」
「スケィス!!!」






























決勝開始からまだ10秒も経過してはいない。
しかし両雄共に出した結論は「早期決着」。
この戦いにあるのは、どちらかが勝利せねば互いの未来は有り得ない、ということ。
手段は選ばない。そのためのモルガナ因子、碑文使いの……憑神の力!
仕様外の異形の力で蹂躙するしか、勝利の道は開けぬと2人とも理解(わか)りきっているからこそ。


















『□□□……□□□□――――――――!!!!』
『■■■■■――――――!!!!』















招来の呼びかけに応えハ長調ラ音が同時にハモり、2つの異形の影が空間を砕き咆哮をあげる。
ハセヲのスケィス。
Xthフォームの進化と同調し、八相の碑文を喰らった最強の憑神。
カールのスケィスゼロ。
全身を渋柿色の布によって拘束され、更にはAIDAの力をも得た最凶の異邦憑神。
両憑神とも碑文使いの呼びかけに応じて顕現した瞬間に憑神空間を発動、
互いが互いの憑神空間を侵食し、取り込むべく、ぶつかりあう。
2体以上の憑神が同一の憑神空間に存在すると、
暴走の危険性が高くなることはハセヲとカールも承知済み……ならば、暴走を起こす前に倒す!


「(……!? カールの様子が……この気配、AIDAかッ!?)」


憑神空間が展開された途端、空間内をAIDAが徘徊していることに、すぐハセヲは気づいた。
同時に、カールの著しい変化も。
ドレスに紅いラインが血管の如く浮かび、同調するかのように彼女の全身を紅のオーラで覆い、憑神空間をも紅く染め上げてゆく。
いつしか彼女がその腕に握っていた紅い大鎌は消え失せ、
狂ったように彼女の憑神は吼え、その身を拘束していた布を解いてゆき――――――――――





「ついに本性現しやがったな……バケモノ!」




コントローラーを持つ手が震えるのも気づかぬまま、ハセヲはかつてない“悪意”を目の当たりにする。                               【 TO BE CONTINUED... 】

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