「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

『主が「お前の名は何か」とお尋ねになると、それは答えた。「我が名はレギオン。我々は大勢であるが故に」』
『聖書か』
『マルコ第五章です』
『……レギオン』                                               【「.hack//G.U.」脚本監修担当・伊藤和典脚本  映画「ガメラ2 レギオン襲来」より】

世の中は結果が全てだ。
例えどんな虚勢を張っても結果を出すことできなければ誰も認めてくれはしない。
「自分はやればできる人間だ」「自分が認められないのは自分のせいじゃない」「自分を認めない奴らが悪い」
誰しもそんな結論に達してしまうのは、案外容易いこと。
彼も、とある男に出会うまでは一度もそんな挫折を味わったことのない天才であった。
あの男にさえ出会わなければ、自分はもっと違う自分で居られたのではないか……そんなことすら思う。
自分を越える天才との出会いが、彼の心に暗い影を落とすまでそうそう時間はかからなかっただろう。
何故? 
どうして? 
認められるのは自分ではなく彼ばかりなのか?
彼に与えられた知恵は、神からの授かりものだとばかり思っていた。
だが、現実は違った。
神が選んだのは彼ではなく……あの男だったのだ。
彼は思いつめる。
どうすれば、あの男を越えることが出来るのだろう。
どうすれば、皆は自分を認めてくれるのだろう。
迷った挙句、彼は彼なりの、最良の結論を導き出すことが出来た。
即ち――――――――――――――彼自身が、神と成ればいいのである。
彼のような天才の前では、対象(カミ)こそが従わねばならないのだから。


「バロール様」
「クルーウァッハ……何かな」
「はっ。たった今、深淵(アビス)の亡者の復活が全て完了いたしましたことを、ご報告に」
「そうか」


アビスの軍勢、召喚完了。
短期間でここまで作業を短縮できたのは幸運だった。
これまでプレイヤー達に倒されてきたモンスター達の怨念とでも言うべきバグやウイルスの数々……
言われてみれば、それは亡者が亡霊となってこの世にさ迷い出るのと同意義。
そういう意味では彼もまた現世に迷い出ようとする亡霊なのかもしれない。


「クルーウァッハが深淵より召喚、アンクウが魂を管理、ハヴシーが不死たる腐敗の力の授与……
 幸いなことに器なら文字通り、腐る程あるからねェ……私が生み出す限り―――――――――――――


彼は神(Aura)に成れなかった。
しかし、違うものには成れた。
正確には約一ヶ月前のハセヲとクビアの最終決戦、オーヴァンが最後の力を振り絞って駆けつけた瞬間――――――――――――
大悪神バロールは《The World》に生を受けたのだ。
言うなれば、反存在の反存在。
無論、予めそうなるように彼は2年も前から準備をしていた。八相の碑文が揃ったあの日から。
あと少しでも早く番匠屋によってパイのPCが秘匿されていれば、彼が生まれることは叶わなかったはず。
けれど、神は彼に味方した。
神は神でも死神でもあったが……。


「絶対運命黙示録……“世界を革命する力”って言うのは本当に良いものだ。
 身も心も穢れたコトの無い人間じゃあ、この境地に辿り着くのは無理ってものさ。
 だが、おかげで私は“理想郷の門(Geteway Utopia)”にまで至る道を見つけることが出来た。
 こんなくだらない物語は即打ち切りに限る。
 センチメンタルなエンディングは……もうお腹一杯だ。だろう、クルーウァッハ?」
「バロール様の仰る通りでございます」
「さぁ深淵(アビス)の亡霊ども……宿れ、我が仔らに。
 お前達の魂は私が有効活用してあげよう。
 我が神の軍団“クビアレギオン(Cubia-Legion)”……それがお前達の新たな名。
 第二の黙示録――――――イモータル・ダスクの幕は、お前達が下ろすがいいッ!」


取り戻さなければならない。
自分に居場所をくれた彼女を。
唯一、自分が愛した女性を。
カミとなって。


「綾香……」                                                                                        【 TO BE CONTINUED... 】

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