「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

楚良覚醒、カールがヤンデレ化開始。
お前、倒すけどいいよね? 答えは聞いてない!
2007年当時、まだスレに投下した時点では電王にリュウタロスが登場しておらず、ホビー雑誌などで「答えは聞いてない!」という決めセリフが公開されていただけで
どんなキャラかは判明していなかったが、結果的に楚良とそう大差ない無邪気キャラだったので結果オーライという……。



『くくっ……くくくく……あはは……あはははははははは!!!
 やっぱりだ! やっぱりあたしの考えは間違っちゃいなかった!!
 きみを初めて見た瞬間から、そうなんじゃないかってずっと思い続けてきたんだ!! 
 どんなに姿が変わってもきみの匂いをあたしは覚えてる、探し出してみせる、だからあたしは戻ってきたっ!!! 
 あぁもうヤバイ、超ヤバイ、嬉しくて嬉しくて頭がどうにかなりそう!!!』
 

観客席からカールの狂ったような声援が聞こえる。
歓声はアリーナ中に響いているのに、妙にアイツの声だけがクリアに聞こえた気がした。
感覚が、おかしい。
自分の身体じゃないみたいで、頭ン中ぐるんぐるんしてて、何が何だか分からない。
けど身体は勝手に動いてゆく。


「誰が誰をグチャグチャにするって? ねぇ〜?」
「や、やるじゃん、ハセヲちん……カオちんの方が強いけどさぁっ!!!」 


直線的な重槍の一撃。
何かもう避けてくださいと言わんばかり。
これってばつまり、そーとーに頭に血ィ昇って焦ってる証拠♪


「あァ〜ん? そーゆーことはさぁ……キャラ見て物言えよ!」


すれ違い様に疾る双つの剣閃。
振り向く間も無く倒れこんで戦闘不能になるカオちん。
へっへ〜ん。
僕ちんってば、やっぱブランクあってもつお〜いwww


『きっ、決まったァ―――――――ッ!!!
 【チーム:ProjectG・U】VS【チーム:Avenger】、長き接戦を制したのは【チーム:ProjectG・U】!!!
 カオちん選手の猛攻にさすがのハセヲ選手ももうダメかと思いきや、奇跡の大逆転勝利っ!
 忍者の如きアクロバティックな動きで翻弄、お得意の双剣でのフィニッシュを鮮やかに決めたァ――――――――!!!
 いやー、それにしてもよく1人であそこまで粘ることが出来たと感心しますね!
 大火様、先程の試合について何かコメントを……大火様?』
『……誰だ、ありゃあ』
『はっ?』
『いや。何でもねぇ……』


何がどうなったんだ。
俺じゃない誰かがこのPCを、ハセヲを動かしていたのは理解わかる。
あのカオちんって重槍使い、前に戦った時より強かったな……。
アイツだけじゃない、ぽこたんもジアハートもトーナメントに備えてレベル上げてたのか、かなり強かった。
なのに、俺じゃない誰かが動かしたハセヲは、もっと強くて――――――――――――――
何だったんだ、今のは。憑神を……スケィスを開眼した時とは違う感覚だった。
まれたんじゃなくて、何かが“還ってきた”、そんな感じのナニか。
メチャクチャに心臓バクバク言ってる割に、頭の中は先刻と違って妙にスッキリしてやがるのも変だ。


「ハセヲさん、さっきの試合すごかったですけど……何だか、いつものハセヲさんじゃなかった様な……」
「何を言うか、なつめよ! 我らの輝かしい勝利ではないか!」
「ぴろし3はずっと眠りのバッドステータス状態で、ロクに戦ってないじゃないですか〜!」
「そ、そうであったか? つ、次こそ任せるのである!」


試合を終えてアリーナから出ると、カールの狂喜入り混じった笑い声がすぐそこまで聞こえてくる。
俺はこの後、アイツに何を言われるんだろう。カールに会うのが、今は無性に怖い。
どうしてこんなコトになった? 俺は……何に気づきはじめている?



















遡ること、ハセヲチームとカオちんチームが激突する数時間前―――――――

















『アリーナにご来場の皆様! 
 大変っ、大変長らくお待たせいたしましたぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!
 ただいまよりCC社主催、バトルトーナメント第一日目が始まりま―――――――――――す!!!』


……司会の兄ちゃん、気合入りすぎ。
榊のPKトーナメントの時は嫌々やってたっぽいし。
あの人もCC社の社員かどーかは知らねーけど、俺に個人的なメール送って愚痴こぼすあたり鬱憤が溜まってたんだろーな。
気持ち、分からんでもねーけど。


『紅魔宮、碧聖宮、竜賢宮の境を越えて集いに集ったつわもの達!
 ハロウィンどころかクリスマスと新年が同時にやって来たかのようなお祭り騒ぎに、
 客席からは早くも熱狂的な声援があちらこちらから聞こえてきています!!!
 ご覧ください、アリーナ狭しと詰め掛けたプレイヤー達を!
 初日がコレなら決勝戦はどうなるんだぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!???』


シラバス達、どの辺かな……応援に来てるはずなんだが。
控え室のモニターじゃ小さすぎてアリーナ全体が見れねぇじゃねぇか。
まぁ、俺達の試合はだいぶ後だが。


「ハセヲさん、準備オッケーですか? わ、私、こういうプレッシャーに弱くて……」
「くぅ〜燃えてキタァァァ!!!」
「……あのな、俺らの試合はまだずーっと先だからな」


だ、大丈夫なんだろうか、ホントに。
俺だってなつめとぴろし3の実力は認めてるんだぜ、一応は。
7年もこのゲームやってんならベテランだろうし、何よりドットハッカーズだからな。
特になつめはPKモードに入りさえすりゃ無敵だろ(でも俺とパーティ組んでからは一度も……うーん)。


「今はともかく、他の連中の試合でも見て暇潰そうぜ」
「本番に強いんですね、ハセヲさんって。
 私、運動会とか体育祭の時はいつも緊張してたから……はわわっ」
「(ご主人様、敵が来ちゃいました〜、ってか?)」


揺光が知ったらキレそうだな、三国志キャラ全員女性化って。
揺光と言えば、第一試合はいきなりアイツらの試合だったっけか。
なら、もーちょいで始まるな。


『トーナメント第一日目のゲストコメンテーターには毎度おなじみ、伝説の宮皇・大火様にお越しいただいております!』
『かっかっか、ヨロシクな!』 
『それでは間もなく第一試合の始まりです!
 第一試合、相対するのは【チーム:北の国から】と【チーム:月桂樹】!
 元宮皇3人で編成されたパーティVSギルド・月の樹の隊長3人の激突という、一試合目から波乱の予感の好カード!
 オッズ的にはやはり前評判も影響してか【北の国から】が圧倒的有利かぁ〜〜〜〜〜〜〜!!??』


揺光、カール、天狼。
どいつも実力はトップクラス、化け物揃いだ。
一方は松、柊、槐か。松の強さは俺が身を持って体感済みだし、
柊とも何度も戦ってるから……って、アレ柊か? アイツ、PC変えたんだ……。
槐も前に戦った時は頭からすっぽり頭巾被ってたはずなのに……あんな顔してやがったんだな。てか女だったのか。


『さぁっ、それでは各選手の入場ですっ!』


始まるみたいだな。


『まずは【チーム:北の国から】! 揺光選手、カール選手、天狼選手の入場だ―――――っ!』


《揺光お姉様ー!》
《カールお姉様ー頑張ってー!!!》


『おっと、観客席から女性PCによる黄色い声援も聞こえてくるぞっ! 
 揺光チームは女性人気も高そうですねぇ、天狼選手がちょっと居心地悪そうなのは気のせいかぁっ!?』


「(チッ……)」


おーおー。天狼の奴、すっげー不機嫌そうだな……。


『そして【チーム:月桂樹】! 松選手、柊選手、槐選手の入場です!
 “月の樹”は事実上の解散となってしまいましたが、その結束力は未だ健在の様であります!』


《松さーん!》
《隊長ォ―――――――――!!!》


『こちらは揺光チームとは正反対の熱い声援ですねぇ!』


つーか、暴走族の集会みたいになってやがる……。
松も柊も榊の一件で一旦は《The World》卒業するとか言ってたけど、
何だかんだでこの世界にまだ未練あったんだな……でなきゃ、トーナメントとか出ねぇし。
ただ槐って奴はよく分かんねーがな。んじゃ、お前らの実力見せてもらうぜ。


「悪いな、嬢ちゃん。一回戦は俺達がいただいてやらぁ」
「さーて。それはどうかな? やってごらんよ!」


『お互い睨み合う、睨み合う! 
 各チームのリーダーはそれぞれ揺光選手と松選手!
 チーム全員が戦闘不能となるか、リーダーが戦闘不能となった時点で試合終了となります!
 リーダーをいかに死守しながら戦い“連撃”に対して“反撃”を行うかが勝利の鍵となるでしょう!』


揺光と松か……どっちにも勝って欲しいっちゃ欲しいんだが、
個人的にはやっぱ揺光になっちまうよなぁ……彼女だし(松、スマソ)。
実力的にゃやや松が上だろうが、揺光にゃカールと天狼がいるし、試合がどう転ぶかは分からねぇ。


「八咫様」
「“彼女”が見ていることを願おう……試合を始めてくれ」


『……それではっ、試合開始ィ――――――――――――――――――――ッ!!!!!』


アリーナ中のヴィジョンに映し出される6人。
榊のPKトーナメント以降、不正……チートに関してユーザーからの苦情の多さを配慮してか
CC社側も取締りを強化したな、こりゃ。これなら知識の蛇での解析も容易いだろう。
ま、俺の知ってる限りじゃアイツらの中でチートなんてする奴は……
あ、やべ。居たな、1人。


「うぅ〜、いよいよ始まっちゃったぞぉ!」
「知ってる人が出場してるとこっちまで興奮してきちゃうよね! ハセヲはどっちが勝つと思う?」
「実力は五分五分だな。負けん気の強ぇ奴が最後に勝つさ」
「さすが、三階級制覇のハセヲは冷静だなぁ〜」
「よーし! 
 僕達も揺光を応援しよう、ガスパー! 揺光ぉー、頑張れー!!!」


……これが本来のアリーナの有るべき姿なんだろ、八咫。
こいつらみたいに純粋にゲームを楽しみたい奴らのために、この場所はある。
とんだ道化だな、アンタ。
でも認めるぜ、アンタは確かに名プロデューサーだ。


















****************************














「ハッセヲ!」
「おわっ……んだよ、カールか」
「アタシも居るってコト、お忘れなく」
「一回戦突破だね、揺光^^」
「この調子でハセヲも頑張れだぞぉ〜!」


って言ってもまだまだ俺達のチームの試合まで時間がある。
だから暇つぶしに観客席でシラバス達とだべってると後ろからの不意打ち。
カール、コイツは……揺光の見てる前だといつもの3倍くらい密着してきやがって……。


「天狼は?」
「晩飯食べるからって、先に落ちたよ」
「無愛想なところは相変わらずだなw」


けど、あの天狼が揺光やカールとパーティ組んでエントリーすんだもんな。
純粋に強い奴に惹かれるってのもあるだろうけど。
認めてなきゃ、パーティなんて組めねぇしさ。


「シラバス、アンタ声でかすぎ。戦ってる最中メチャ恥ずかしかったし!」
「うーん。だって揺光、あの槐って人に押されてたし……」
「(……あの槐って女。シラバスが揺光の応援始めたら急に動きが鈍くなったな……知り合いか?)」


俺と同じ錬装士マルチウエポン、あの女は双剣士と呪療士の2つで4ポイント分にしてたっぽいな。
松と柊の動きも悪くはなかったが……揺光達の粘り勝ちってとこか。
特にカールが援護で呪紋サポしたのが地味にチクチク効いて戦いにくかっただろうし。


「ハセヲ達の試合が今日最後の試合だっけ」
「思ってた以上に出場チームが多くて抽選に手間取ったらしーぞ」
「その分、棄権したチームも多いけどね」


冷やかしとか売名目的の連中な。
エントリーするだけしといて試合に来ねぇとか、もうアホかと。
不戦勝で勝ち進んだチームも結構あるらしい(朔のチームとかな)。
俺も竜賢宮の宮皇の称号返上してエントリーしたんだ、どうせなら強い奴と戦ってみてぇ。


「ハセヲ達の相手は……【チーム:Avenger】?」
「カオティックPK3人娘だね」
「カール、知ってんのか」
「あたし、元PKK兼ハンターだし。その前はPKやってたけど」


あー。
そういや俺がPKKになる前はコイツが有名だったんだよな。


「ぽこたんとジアハートは双剣士、カオちんは重槍士。
 どいつも一癖も二癖もあるイカれた女どもだよ、特にカオちんは要注意かなー。
 あたしと同じで前のバージョン《R:1》からプレイしてる有名なPKでさ……ネカマって噂もあるけど」


このゲーム始めてまだ1年ちょっとの俺に比べて、カオちんってのは7年か。
カールがわざわざ要注意って言うくらいだ、相当の使い手なんだろうぜ。
ただネカマって聞いても動じなくなったのは……あえて何も言わない方が良さそうだ。


【 TO BE CONTINUED... 】

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