「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

「カノンさんならミッションに出掛けている最中ですが」
「マジか」


全ての神機使いと友達になる。
そんな志を持ってフェンリルに入隊した俺だったが、どうにも俺の想像以上に神機使いってのは忙しい性分らしい。
自分の所属してる第一部隊や整備班の連中とは早々にダチになれたものの、
その他の第二、第三部隊の連中とは未だにダチになれてなかったりする。
基本、アラガミの討伐ミッションは同じ部隊の人間同士でローテが組まれる為、
よっぽど人手不足でもない限り、もしくは合同ミッションの時以外は、別の部隊同士で組むケースは少ないそうだ。


「ヒバリ、どのミッションか分かるか?」
「えっと……ちょっと待ってくださいね……。
 あ、贖罪の街に出現したクアドリガの駆除ミッションのようです。
 カノンさん、日頃から誤射が多いから特訓をしてくるって言ってましたので」
「おう、サンキュ」


受付嬢のヒバリがカチカチと端末を叩き、カノンが出撃要請したミッション画面を俺に見せてくる。
説明するまでもないが、ヒバリも俺のダチの1人だ。
俺がアナグラに来て間もない頃、すぐ友達になってくれたぜ。
けど、俺とダチになってくれってヒバリに頼んでるトコロをタツミの奴が物凄い形相で睨んでたが、ありゃ何だったんだ?


「あの……カノンさんに何か御用が?」
「あん? アイツともダチになりたいって前から思ってたけど、なかなか話す機会なくてな」


俺がそう言うと、ヒバリはちょっとムッとした顔になる。
つい何秒か前までは軟らかい笑顔を浮かべていたはずなんだがな……今はピクリと眉を動かして、何か不満そうな顔で俺を見てるワケよ。
おいおい、何だ? 俺、何かマズいコト言ったか?


「……また“友達作り”ですか」
「全ての神機使いと友達になるのが、俺の夢だからな! まずは極東支部(アナグラ)から制覇だぜ!!」


まずは第二部隊の連中から攻略ってワケだ。手始めに台場のヤツからな。
聞いたハナシじゃ神機持つと性格が変わるとか何とか……すっげー面白そうだろ?
あだ名が“誤射姫”ってんだから傑作だし、俺もダチのなり甲斐があるってモンだぜ。
で……オメーはそれの、何が不満ななんだ?


「貴方が友達を作るコトに関して、私がどうこう言うつもりはないのですが……」
「ですが?」
「私も貴方の友達なのだし……その……」
「その? んだよ、ヒバリ。どしたって?」
「……た、たまには、私にも構っていただきたいです!」
「? 構ってるだろ、現在進行形で」


さっきまで俺ら、すげーフレンドリーだったじゃん。
……ヒバリは一体、何を言ってるのかね? 変なヤツだな


「いえ、仕事上での友達付き合いではなくて……。
 その、プライベートでも……一緒に出掛けたり……とか……」
「台場は贖罪の街に出撃してるっつったよな? 
 ……じゃ、俺もちょっくら行ってくっから、手続きよろしく頼むわ!」
「あっ!? ……まだ話は終わってませんよっ!?」


ヒバリが珍しく声を荒げて俺を呼び止めた気がしたが、こっちも急いでるんでな。
早く出撃しねーと台場の奴がアラガミ早々にブッ倒しちまって、合流できずに入れ違いになっちまうかもだし。
ヒバリのハナシは帰ってから聞かせてもらうとするかね。








「リッカ。俺の神機の調整、もう終わってるよな?」
「キミの神機なら、さっき終わったけど……あれ、出撃?」
「おう」
「なら、この前開発した新武装(モジュール)の点検も済んでるし、好きなの持ってっていいよ」


保管庫で神機の点検中だったリッカに促されるまま、俺は今回の出撃に持ってく武装を選別する。
リッカは神機使いじゃないが、ヒバリ同様に俺のダチの1人だ。
神機使いと整備班、二人三脚で仲良くやっていかねーとダメだしな。


「さーて。ドリルにするか、チェーンソーにするか……それが問題だ」


相手がクアドリガなら、やっぱ弱点の氷か神属性の神機で狩るのが効率がいいわな。
フリーズドリルと神鳴チェーンソー、どっちを持ってくかな。
氷属性重視なら前者だが、神属性重視なら後者……あー、どっちも捨てがたい。


「思いきってエレキ……いや、スパークドリルにするか……」
「こらこら。雷属性は通常種のクアドリガの弱点属性じゃないでしょ?」


苦笑いを浮かべたリッカの小気味よい肘打ちが俺の腹に決まり、正気を取り戻す。
そーだよ、こんなトコロでボヤボヤしてる場合じゃねぇ。
早く出撃しないと台場と鉢合わせられねーとこだったぜ。


「んじゃ、フリーズドリルにしとくわ」
「気をつけてね。……死んじゃダメだよ?」
「ああ。わーってる」


せっかくリッカが調整してくれた新しい武装が試せるんだ。
性能の報告を調整した本人にしねぇまま、死ねるかよ。


「……キミが居なくなっちゃうと、寂しいからね」
「そりゃダチが死んだら寂しいもんな。俺も経験あるから、理解(わか)るぜ」
「そういう意味じゃないんだけどなぁ……キミって、ヘンなトコロで鈍感だよね」
「あン?」


今日はヒバリの奴も変だったけど、リッカの奴も何か変じゃねーか……?


「何でもないよ。……いってらっしゃい」
「おう!」


フリーズドリルをセットした神機を肩にしっかりと担ぎ。
複雑な表情(カオ)のリッカに見送られながら、俺はアナグラを後にした。








*********







「おー、やってるやってる」


贖罪の街に辿り着いた俺は、早速ドンパチ派手な音がしてる方向へと急いだ。
神機使いになってから身体能力が向上したおかげで、目や耳も以前とは段違いに良くなってる。
で、台場がクアドリガと戦ってると思しき地点へと急行してみると、だ。


「このっ、このっ! さっさとくたばれっ!!」
『■■■■■―――――――!!!』


デケェ図体の割になかなかの高速移動で、粉塵の舞う街中を闊歩するクアドリガ相手に悪戦苦闘してる台場がそこに居たワケだ。
けど……アイツがアナグラん中で誤射姫なんてあだ名で通ってる理由がわーった気ぃするわ。


「台場のヤツ……射撃、下っ手糞だな」


視力が良くなった今だから見えるが、8発中7発は外してるぞ、アレ。
あんまダメージ与えられてねーじゃん。
一応はちゃんとクアドリガの弱点の氷属性と神属性のバレットで攻撃してるみたいだけどな……ありゃ効率悪いわ。
しかも攻撃の合間にアイテムで体力やオラクルポイントの回復をしてねぇトコロ見ると、
アイツ、もうアイテムも底尽きてるんじゃねーか……?


「ちぃ……ちょこまか動くなァ!!」


てか……アイツ、神機持つと噂通りマジで性格変わるのな。
普段はおっとりしてるクセに、アラガミ相手に戦ってる今のアイツ、完っ全に別人だろ。
まあ俺自身、普段の台場と今の台場、どっちが本当の台場なのかまだ分かんねえし。
……ダチになりゃ、それも分かるようになるかもな?


「すぐに脳天ブチ抜いてェっ……きゃあっ!?」
「(やべっ、ミサイルでフッ飛ばされやがった!)」


クアドリガのミサイルポッドからの一斉射撃を避け切れず、地面にゴロゴロと転がる台場。
おいおい、もしかしなくてもピンチなんじゃねーのか? リンクエイドの必要アリか?
最初は台場が野郎をブッ倒してから声掛けようと思ってたが……こりゃヤバそうだ……!


「うぅ……いったぁ……」
『■■■■■――――――――――!!!!!』


爆風で神機を手放し、無防備になった台場。
クアドリガがその隙を見逃すはずはなく、すぐさま左右のミサイルポッドが再展開される。
そうして地べたに叩きつけられた台場が身体を起こし、敵を視界に捉えた時には。
もう目の前にミサイルの雨が迫っていた……!


「台場っ!!」
「えっ? きゃああぁあぁああぁっ!?」


ミサイル着弾のコンマ数秒前に台場をかっさらい、俺は一緒に地面を転がっていた。
嫁入り前の台場の身体を穴だらけにされちゃあ、俺も“ダチとして”夢見が悪いからな……。


「よう。大丈夫か?」
「えっ……だ、第一部隊の……新型、さん?」


ココで助太刀しなきゃ、漢(オトコ)じゃねーだろ!


「台場が街で特訓してるってヒバリから聞いてな。……ダチになりに来た!」
「ダ、ダチ? ……お、お友達のコト、ですか?」
「おうとも。台場、俺とダチになってくれよ。ダメか?」
「いえ、お友達になるのは……私としても、構わないんですが……」
「何か不都合あんのか?」
「その前に……ですね?
 わ、私のおっぱいを鷲掴みにしてる手を……どっ、退けて……いただけませんかっ!?」
「ウップス」


どーりで何か、ぷにぷにした軟らかいモンが掌ン中に収まってると思ったら……台場の乳だったか。
つか、この軟らかさハンパねーな……アリサと良い勝負かもしれん。
アリサのヤツがバスト87ってハナシだけど、台場も結構あるんじゃないか?
今度アリサの乳と揉み比べしてみるのも面白いかも……まあ、アリサは俺の子供孕んで更に乳がデカくなるかもだが。


「うーん……80前半は確実として……これならギリで後半もイケるか……?」
「ひぃうぅっ!?」



ぷにぷに。



ん〜、悪くない弾力だな。
揉み心地、抜群じゃん。
台場、ヤラしい身体してんなぁ……男好きする身体っつーヤツか。


「ここっ、こんな時にっ、おっぱい揉んでる場合ですかっ!?」
「けど、回復(リンクエイド)出来たろ?」
「それは、そうですけど……お、終わったなら、おおお、おっぱいは離してくださいぃ〜っ!!」
「名残惜しいなぁ、っと……ほれ、離したぞ。ごちそーさん」


リンクエイドの合間に無意識の内に乳揉みしちまう自分の才能というか性癖が怖いね。


■■■■――――――――――!?


おーおー、俺と台場のやり取り見てたクアドリガもキレ気味だわ。
怒りで活性化してやがらぁ……!


「ま、そんだけ元気がありゃいいだろ。……アイツとは俺がやるから、台場は下がってな」
「し、新型さん1人でっ!?」
「台場の誤射に巻き込まれちゃシャレんなんねーし? おっぱい揉ませてもらえた分の仕事はしねーとなっ!」
「好きで揉ませてあげたワケじゃありませんよぉ!?」
「つーワケだ……フェンリル極東支部、第一部隊隊長! ……タイマン張らせてもらうぜ!!!」
『■■■――――――――!!!』


ギュイギュイと高速で回転するフリーズドリルを身構えると。
クアドリガ目掛け、俺は駆け出した―――――――――――――――――。








**********








「それで……カノンさんとは、お友達になれたんですか?」
「おう。バッチリな」


俺が台場とダチになって、数日が過ぎた。
幸いにもクアドリガとの戦いで台場が負った傷は大したモノじゃなく、嫁入りには何ら問題なかったワケで。
てか、神機使いの治癒能力すげーな。
フツーの人間なら10回くらい死んでるようなケガでも完治するとかさ。


「……その様ですね。
 噂をすれば、カノンさんから合同ミッションの御誘いが来てますよ? ……良かったですね」


少々トゲのある言い方のヒバリは、ほんと何なんだろうな?
けど、ダチになる切っ掛けは自分でも最悪の部類に入ると思うんだが、
何でか分かんねえけどアレ以来、台場に懐かれちまってんだよなぁ。


「お前みたいなイイ女とダチにならないヤツは馬鹿だ! 俺はお前とダチになる……絶対だ!!」


……あの台詞が効いたとか? まさかな。
てか台場って19だろ? 
……てっきりアリサみたく俺より年下だと思ってたわ、データベースでアイツの登録情報見るまで。


「……カノンさんも名字の台場から、下の名前のカノンと呼ぶつもりですか?」
「ダチなら堅苦しく名字で呼ぶ必要ねーだろ? あ、橘さんは何故か“さん”付けで呼んじまうけど」
「……」
「んだよ、なんかヒバリ暗ぇな。クッキー食うか? 
 台場……じゃねぇ、カノンの手作りなんだと。今朝アイツから貰ったんだが、結構美味いぜ?」
「遠慮しておきます。
 ……貴方が全部食べればいいじゃないですか、カノンさんからのせっかくのプレゼントなんですし」
「なぁ、ヒバリ……なに怒ってんだ?」
「……怒ってませんっ!!」


“あの日”ってワケでもねーだろうに……。
俺が他のダチのハナシすると、なーんかヒバリがいつも不機嫌になるんだよな。                                                 【青春スイッチ・オン!】

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