「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

よく晴れた午後の昼下がりのコトでした。
『共食いにより異常進化を遂げた多数のアラガミの群れが贖罪の街に出現。第一部隊はこれを殲滅せよ』
のんびりとアナグラ(極東支部)で寛(くつろ)いでいた私達はこの報を受け、ただちに出動。
輸送ヘリで現場に急行し、対処に当たるコトとなりました――――――。


「ココか……祭りの場所は……」


純白に染まったイーブルワンを振りかざし、アラガミの脳天にチャージクラッシュを叩き込むソーマ。
返り血を全身に浴びるのもお構いなしと言った風体で、彼は深々と神機の刃を敵の身体へと突き立て、斬り裂いたのも束の間、
次の瞬間にはもう別の目標に向かって駆け出し、咆哮と共に襲い来る敵を迎撃していました……さすがです。


「チッ。イライラするんだよ……こんなトコロに居ると……!」


シオちゃんが月へ行ってしまって早数ヶ月経ちますが、相変わらず彼は一匹狼です。
尤も……最近は、私達のコトを少しは頼ってくれるようになってはいるのですが……どうなんでしょうね?
私達への仲間意識が少しずつ、彼の中に芽生え始めているのでしょうか?


「なぁ、アリサっ! 
 どっちが多くアラガミ倒せるか競争しねっ!? 俺の腕、見せるぜ〜? 俺強いんだから!!」


モウスィブロウの銃口に火を吹かせながら、我らが第一部隊のムードメーカーを気取るコウタがそんなコトを言います。
曰く、勝った方が初恋ジュースをおごるだとか何とか……あのですね、今は戦闘中なんですよっ><
まったく、この人は……初めて会った時と全然変わってませんね。
よくこんな浮ついた態度で、今まで生きてこられたものです!


「んだよ〜、シカトかぁ〜!? ……いーよいーよ、今に見てろよぉ〜!!
 俺も絶対リーダーみたいに出世してやんよっ……俺と同期なのに隊長なんだもんなぁ〜。いいなぁ〜、憧れるよなぁ〜!!」


ミッション中にこういうコトばっかり言ってるから、出世が遅れるんじゃないですか?
まあ、昇格試験の成績が悪いっていうのが一番の要因なんでしょうね、この人の場合……。
……私も私で、コウタなんかに気を取られている場合ではありませんでし……たっ!


「はぁっ、やぁぁあっ!!」


私――アリサ・イリーニチナ・アミエーラも……ソーマ達に負けじと、交戦中ですのでっ!

『グゲェッ……!?』
「これで1匹減りましたね……!」


襲い来るセクメトの胴体をアヴェンジャーの刀身で薙ぎ払い、生命活動が停止したコトを目視で確認!
常人でしたら骨折必至の反動による鈍い痛みに耐えつつコア回収を終えると、
補給品で傷を回復し、私は再び乱戦に身を投じます。
1匹、また1匹と。
私達、第一部隊によって追い詰められてゆくアラガミ達。
と―――――――――――。


「(……リーダーからの信号弾っ!!)」


そろそろだと思っていました。
リーダーからの合図を告げる信号弾が、贖罪の街の空に「ポン!」と大きな音を立て、輝いています。


「(……と言うのも)」


今回のミッションでは始めから陽動作戦が採用されていて、私達3人で囮になり小型及び中型アラガミと交戦。
その間、リーダーは街中に巣食っている今回の騒動の首魁である大型アラガミを誘い出し、1対1で交戦
(本当は私もお手伝いしたいのですが、「タイマンの方が思いきり戦える」とリーダーが仰るので……今回は随伴を辞退しました)。
部位破壊を行い、適度にダメージを与えたトコロで敵を一箇所に誘導。
群れを一気にまとめて殲滅する……そういう作戦です。


「リーダー、こちらはいつでも準備OKです!」


残存している中型アラガミ達もソーマ達との連携で、街の中央広場まで誘導済み。
超視界錠を飲み、リーダーが大型アラガミと交戦しながら、こちらへまもなく到着するコトも確認しました。


「ソーマ、コウタ、リーダー……やっちゃいますよっ!!!」


神機を銃形態に変形、私はレイジングロアを構えます。
全員、神機でアラガミを捕食しリンクバースト状態(仕方ないのでコウタは私がバーストしてあげました)……さぁ、決着の時です!






********






「こういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃない……なんてな」


ミッション終了の折り、リーダーはポツリと呟いていました。
元々、シックザール支部長や榊博士に命じられて単独での討伐ミッションばかりさせられてたせいでしょうか……?
けれど、乱戦を制したリーダーはやや疲弊した表情を見せながらも、今日も無事にミッションを終えた達成感に浸っているようでした。
思えばリンドウさんが行方不明になって以降、ずっとリーダーが私達を引っ張ってくれてたんですよね……。


「リーダー、お疲れ様です」
「おう。……アリサ、ケガとかしてないか?」
「は、はい。大丈夫です」
「そうか……ま、嫁入り前の身体に傷なんざ付いたら、大変だしな……?」
「だ、誰が嫁入り前ですかっ……!」


アナグラに配属されてからだいぶ経ちますが……
よもや、この人とこんな軽口を叩けるまでになるなんて、誰が想像したでしょうか。
新型神機使いとしての訓練結果がいずれも好成績だったあの頃の私は、とても浮かれていました。
良い成績を出すのがクセになるんです……そして頂点を極めたいと思うようになる……。
頂点を極め、一番強くなれば……。
きっとパパとママを殺したアラガミを、私の手で倒すコトが出来ると……信じて疑っていませんでした。


「ソーマとコウタの様子はどうだった?」
「あの2人は相変わらずです。
 けど、まあ……良くも悪くも『チーム』……そういう感じになりつつあると思います」
「……」
「……リーダー? どうかされたんですか?」
「ん……ちょい疲れた。帰って飯食って、風呂入って、とっとと寝たいんだわ」
「……さっきまで、命のやり取りやってた風には……とても見えませんね」
「いや……結構楽しいタイマンだったぜ? あー、ねむてー」
「もぅ、リーダーったら……」


私の苦笑とリーダーの大きな欠伸(あくび)は、
お迎えの輸送ヘリのプロペラ音にかき消され、平静を取り戻した街へと、溶けて往きました――――――。














「あの、リーダー……今度、休暇を使って何処かに行きませんか?」
「何処かって……何処よ?」
「何処でも、です。行き先はリーダーが決められて構いませんので」


シャワーを浴びての夕食後。
もう当たり前のようになってしまった、リーダーの部屋での、彼との逢瀬。
ゴロンと2人してベッドで横になり、リーダーに抱き付いて彼の体温を感じながらイチャイチャ中です、ええ。
帽子を外した私の頭に直に手を置いたリーダーから、
優しく髪を撫で撫でをしてもらっていた私達だけの至福の時間……まさに、その最中。


「休暇が余っていますし、使わないと勿体ないじゃないですか」


私は以前から実行したいと思っていた計画を、リーダーに打ち明けました。
せっかくだし、休暇を使って旅行に行きませんか……と。
もちろん、リーダーと2人きりで、です!


「あんまり遠くは駄目かもしれませんが……ゆっくり出来そうなトコロとか……」
「ゆっくりか……。そーだな……俺は温泉とか好きなんだが……露天風呂とかな」
「お、温泉、ですか?」


異常気象で熱帯のような気候になってしまったロシアでは、馴染みの薄いモノですね……。
私が普段から露出度の高い服装を好むのも、元はと言えばロシアのあの気候が原因ですし(日本は涼しくて良いですねっ><)。
断じて、私に露出癖があるとか、痴女趣味があるとか……そういうのではありませんので……お間違えのないように!


「そう。しかも混浴な」
「コ、コンヨク? ……コンヨクって、何ですか?」
「男と女が一緒に風呂に入るってコト。……一緒に入ろうぜ、アリサ」
「!?」


そ、そんな文化、アリなんですかっ……!?
いえ、確かに私自身、人目を忍んでリーダーと一緒に何度かシャワー浴びるついでに、
肉欲に従うまま……エ、エッチな展開になだれ込んだり、していますけれどもっ!
そのぅ……好き合っている男女がお風呂に入ったら……やっぱり、そういう展開になっちゃいますよね……?


「どーせなら、温泉で子作りするか?」
「こ、こづっ……!?」
「ん、嫌なのか?」
「い、嫌では無いですよっ!? 
 むしろ、子作り好きです、大好きです! ……でも、人目とかがあるのはちょっと困りませんか…?」


普段から露出度の高い格好をしている私ですけどね……
これでも、心に決めた人以外には肌は見せないと決めているんです。
お腹とかおっぱいの下部分くらいまでなら、まあ見られても構わないのですが……それ以上は、リーダーだけなんですっ><


「なら、人里から離れてるような山奥の天然温泉とか良くねーか。
 そこなら人目にもつかねえし、テント持って行けば野宿も出来るし。……食料は現地調達でさ」
「の、野宿……現地調達……ですか」


えらくサバイブ……いえ、サバイバルですね……休暇なのに……。


「ま、アリサの作るメシには期待してねーからさ」
「む……トゲのある言い方ですね。……ふんだ、どうせ私はメシマズですっ!」
「はは」
「……私はリーダーと2人きりになれるなら……何処でもいいんですけどね」
「なら尚の事、山奥の温泉で決まりだ。
 喧騒を感じさせない別天地で……アリサものんびりしたいだろ? こう毎日戦い続きだと」
「それは……そうですが……」
「けどま、一応は神機の携行許可は貰っといた方がいいかもな……いつ何処でアラガミに出くわすとも限らないし」
「あ、はい……護身用に神機がないと、やっぱり心許ないですよね」


今はアラガミがそこかしこに跋扈している時代ですし……ね。
旅行と一口に言っても、アナグラから一歩外に出てしまえば、命の保証なんてありはしません。
私達は、そんな世界に生きているんです。それが、私達の非情な現実。


「リーダーは……」
「んー?」
「ちょっと、頑張り過ぎだと思います。
 ……今日だって、大型アラガミと“タイマン張らせてもらうぜ!”とか言って、1人で戦って……」
「どした、急に」


心配を隠さない私の顔を覗き込むように、愛しい彼は眉を僅かに顰めました。


「部隊の誰かが戦闘不能になると、すぐにリンクエイドしようと駆け寄ったりもしますし……
 それも、自分の回復は二の次で、です」
「……目の前で、仲間が死んだら嫌だろ? 
 アラガミに喰われちまうとかなら、尚な。夢見が悪ぃし」


常日頃から私が胸に抱いていた疑念。
リーダーは、あまりにリーダー過ぎるのではないか、というコト。


「このままじゃ、リーダーの身体が持ちません……
 いくら神機使いの肉体は普通の人より強化されてるからと言っても、いつか限界が――――」
「アリサ」


ぎゅっ。
瞬間、私の視界はリーダーの身体に遮られてしまいました。
ボディソープの匂いと、リーダー自身の匂い……2つの匂いが、私の鼻腔をくすぐります。


「リーダー……?」
「あんがとな。やっぱ、アリサは最高だわ」


とても、安心する匂い……私が不安な表情を浮かべたり、不安そうな言葉を口にすると……
リーダーはこうして私を落ち着かせる為に、いつも優しく抱いてくれます。
……こうされると、もう私は何も言えなくなってしまいまうんです。


「俺が新型としてアナグラに配属されてから間もない頃な。……俺の目の前で、仲間が1人死んだんだ」
「それって……エリック・デア=フォーゲルヴァイデさん、ですか……?」


不運にもオウガテイルに頭部を捕食されてしまい、戦死したと聞いています。
通常、神機使いはアラガミからの大抵の攻撃に耐えうるように肉体が強化されているのですが、
頭部を破壊されてしまうとさすがに……なので。


「いきなりで何が起きたかサッパリだったけど……あの光景は、未だに俺の瞼に焼き付いてる。
 兄貴が死んだって知らされた時の、妹のエリナって子の取り乱した姿もだ……とんでもねえ職場だと思ったぜ、マジにな」


……でも、それはリーダーが気負いしたりするコトも、責任を感じたりするコトもないのでは?
殺されたエリックさんは確かに可哀想だとは思います。でも……。
薄情なようですが……アラガミとの命のやり取りを自ら志願して、私達はココ(フェンリル)に居るワケですし……。


「あの日以来、俺の部隊からも、第二部隊からも、第三部隊からも……もう誰も死人は出さないって決めた。
 また目の前で仲間が死ねば……消えて逝った神機使い達の重さが2倍になっちまう……もうこれ以上は増やさない……」
「リーダー……」
「人を守る為に神機使いになったんだから……神機使いを守ったっていい……だろ?」


終わりの無い戦いを、決して恐れはしない。
アラガミの脅威に怯える人々を、そして仲間を守る為。
神機を握り締め、確固たる決意を抱いて戦い続けるリーダー。
例え人類最後の1人になっても戦い続けてみせる……自らの“願い”の為に。


「(それがリーダーの戦う理由なら……私は……)」


私達の戦いに正義は無いのかもしれません……あるのは唯、純粋な願いのみ。
そう、リーダーの言葉には、強い決意がこれでもかと滲み出ていました。
揺るぎの無い気高さを心に抱くリーダー……
その想いを否定するコトなんて、私にはとても出来ませんでした……。


「アリサ……俺は……間違ってる、か?」
「いえ……いいえっ。
 リーダーは……間違ってなんか……いませんっ!
 私も、私も、リーダーをお手伝いします! 1人より、2人の方が……その、絶対良いに決まってます!!」


ぎゅっ。
リーダーに呼応するように、私も強く彼の身体を抱き締め返しました。
彼が私を救ってくれたように……今度は私が支えてあげたい。
彼の部下として。仲間として。恋人として。伴侶として。
孤独に闘い続けるリーダーを……彼の一番近くで、私が。


「……やっぱ俺、間違ってなかったみたいだな」
「え……?」
「アリサを選んで良かった。良い嫁過ぎるだろ、お前」
「〜〜〜っ!?」
「な?」
「リ、リーダーも……素敵、ですよ……?」


……この人は、私が一生を懸けて守ってあげなきゃいけない人なんです。
たった一度与えられた、命はチャンスだから。
なら、命尽きるまで私も、リーダーと一緒に。
これからも……ずっとずっと、貴方の隣で戦い続けます……神機使いとして、貴方の伴侶として。


「(貴方が間違っていないというコトを……私が、絶対に証明してみせます―――――――――貴方の隣で、いつか、必ず!)」               
                                                                           
                                                                                   【戦わなければ生き残れない!!】

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このページへのコメント

なんかタイトルから連想してたけどやっぱりリーダーのセリフとかフレーズとか・・・・・やっぱり龍騎か!

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Posted by ディル 2015年11月17日(火) 00:36:23 返信

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