「.hack//G.U.」と「コードギアス 反逆のルルーシュR2」と「LAS(LMS)」と「ゴッドイーター」と「仮面ライダーディケイド」の荒唐無稽恋愛活劇SSサイト(のつもり)。

書いてて一番楽しかったのがカイトvs天狼の対決。
でもスレ住民達が「ここエロパロだっつってだろうがよォ〜ッ!?」と一番不快に思ったのも多分コレ。
複雑。スレ違いのことやってた管理人がどう見ても悪いんだけど。



『こっ、これはァ――――――――――――――――ッ!?
 天狼選手、カイト選手が纏った蒼炎に臆することなく、凄まじいスピードで拳を繰り出しております!
 しかもッ、何故か一切のダメージを負っておりません! 
 逆にカイト選手のダメージは溜まる一方です!
 あの炎に触れれば大ダメージは確実なはず……一体全体、何が起こっているんだァァァァァァッ!?』
『まさか、あの技は……火中天津甘栗拳……!』
『かっ、かちゅうてんしん……あまぐりけんっ!? 
 たっ、大火様、それは一体……!?』


トーナメント決勝戦。
割り振られた3舞台での戦い。
カイトが自在に操る蒼炎に苦戦しながらも、天狼は勝機が訪れるのを待った。
己の持ちうる戦闘技術の全てを発揮するに値する相手……この戦いで天狼は、それを確信する。


『中国の奥深くに暮らす“女傑族(ニィチェズゥ)ってぇ、武術に長けた女だけの村に伝わる技の1つだぁよ。
 火の中の栗をよ、熱さを感じるめぇに素手で拾う修行が由来とされてんだ。
 要は、超高速の正拳突きってトコだな。
 カカカッ! 
 テコンドー、ボクシングと来て中国拳法まで極めやがったか……天狼ってのはホントにてぇした奴だ!』
『火の中の栗を、熱さを感じる前に超高速で拾う……な、なるほど! 
 だから全くダメージを負っていないのですね!?』


昨夜の準決勝、0.5秒先の未来を読む太白に対して
その予知を裏切るかの如く、0,5秒を更に越える高速のパンチを叩き込んだ天狼。
彼にとっては火中の栗を“熱さを感じる前に拾う”ことなど、児戯に等しい。
天狼はどう出るか、カイトが一旦攻撃の手を休めて防御のために纏った蒼炎の防御壁……
しかしながら、彼が防御に入った瞬間こそが天狼の攻撃開始の瞬間でもあったのだ。


「なるほど……。
 僕の炎でダメージを受ける前に、次の拳を繰り出す“超スピードの連続パンチ”……か」
「正直……俺は嬉しく思う。
 まだ貴様のような猛者が……この世界に居たことをッ!」


飽くまでもカイトへの闘志を燃やす天狼。
そんな彼の強気な姿勢にカイトも関心したらしく、


「いい自信だね。
 ……天狼、君はこのゲーム、かなりやり込んでるんだ?」 
「その問いに答える必要はない。
 だが……あえて1つだけ答えを用いるならば……
 このゲームで、この民綿涛に“精神的動揺による操作(コントロール)ミス”は決してない!と思っていただこうッ!」
「……いいね。燃えてきた」


既に舞台上はカイトの放った蒼炎が作りあげた炎の渦に包まれている。
こうすることで徐々にではあるが天狼のHPは削られていく。
だが決定打ではない。
天狼も昨晩のカイトが乱入した“がび”戦を幾度と見直し、その戦闘スタイルを
1日という短期間ながらも、できる範囲で頭に叩き込んだつわもの。
カイトの動き、蒼炎の発動タイミング、その両手に握られた双剣の動きや
彼の足運び、息遣い……寝る間を惜しんで何十回と再生を繰り返し、天狼は見入った。


「(再生を繰り返すうち、俺は自分が震えていることに気づいた……恐怖と、悦びにッ)」


果たして彼の出した結論は―――――勇者の所作には何処にも無駄がない、ということ。
強いて言えば彼は伝説の剣士(ソードマン)、宮本武蔵のような存在。
何処にも隙がなく、動きに無駄もなく、しかしてその眼光は時に射抜くような鋭さを見せる。
もう日本(イルボン)にサムライは居ないと思っていたが……それは思い違いであったらしい。
かつてドットハッカーズの1人であった砂嵐三十郎がそう思ったように、
天狼もまた、カイトにサムライを感じたのだ。


「俺は……」
「?」
「俺は……日本人が嫌いだ」
「へぇ。なんで?」
「貴様ら日本人が俺達の祖国に対して行った非道の数々も……忘れたワケではない」


無論、よくマスコミが取り上げるような韓国人のデモは
天狼でさえ同じ韓国人として恥ずかしくなるような行動を取っている者も居る。
既に終戦から70余年……日本と韓国の溝は、少しづつ埋まってはきている。
だが相変わらず日本の歴史教科書は日本側にとって都合の良いことばかりが書かれ、
日本軍が韓国人に行った強制連行などの歴史事実などの扱いは、あまりに小さい。


「だが……今はそんな蟠りを抜きに、貴様と戦いたいと思っている。
 勝負の時、俺は常に大韓民国(テーハミング)の誇りを抱き、戦ってきた。
 しかし今日は違う。これは俺個人の問題。
 今日の俺は祖国の誇りではなく俺自身の……武道家としての誇りを懸けて戦わせてもらうッ!!!」


天狼の身体から吹き荒れる闘気が、蒼炎の渦を大きく揺るがす。
彼の“負けない”という思いが具現したかのように。ビリビリとカイトも肌でそれを感じる……!


「(どうやら……防御はするだけ無駄、かな)」



『おおっと!?
 カイト選手、試合場全体を包み込んでいた蒼炎を解除したぞぉ―――――――――――!?
 それに伴い自身を覆っていた蒼炎の防御壁も解いてしまったようです!
 大火様、これはどういう意思表示なのでしょうか……ッ?』
『小細工無用、ってこったろうな……。
 男の勝負ってのは、やっぱガチの殴り合いと相場が決まってらぁ!』


カイト自身の手によって消された全ての炎。
蒼い業火が猛っていた舞台に静けさが戻り、カイトと天狼……2人の戦士の姿を再び観衆の前に露わにする。


「確かに……君の言う通りだ、天狼。
 ……おかげで目が覚めた。
 あの時、防御体勢に入った僕に攻撃を仕掛けて来た君を見て『何て命知らずなんだろう』と僕は思ったんだ。
 撤回しよう。
 天狼……君の命がけの行動に、僕は敬意を表するッ!」


カイトVS天狼戦。
本当の闘いがようやく始まる――――――――――――――――
















********************














ヤスヒコも、バルムンクも、晶良さえも……この世界から居なくってしまった。
僕は独りきりだ。
それでも構わない――――――――もう、あの頃の僕じゃない。
そう思っていたけれど……違っていたらしい。
ワイズマンもエルクも楚良も……なつめも居た(ついでにぴろしさんも)。
だからこそ僕は独りきりで戦える力が欲しい。
独りでも、みんなを守り通せるだけの力を。



『カイト選手の爆炎ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ!!!
 もしや“天壌の劫火”アラストールと契約を交わしているとでも言うのでしょうかっ!?
 雨の日には不能になってしまう何処かの焔の錬金術師もビックリだァ――――――――――――ッ!!!
 釘宮理恵嬢がこの場に居ないことが、非常に残念であります!』
『うるせぇ、うるせぇ、うるせぇっ!!! ツンデレキャラ専用声優なんざ、呼ぶこたぁねぇ!』
『大火様がデレてどーすんですかっ!?』



バトルフィールド全体を覆っていた蒼炎の幕を解除、天狼との接近戦に臨むカイト。
代わりに双剣に炎を宿らせての斬撃と時折、炎による威嚇。
けれども天狼のスピードは更に加速を増してゆき、いつの間にかリーチも随分と縮んだ。
既にカイトは天狼の領域(テリトリー)に足を踏み入れてしまっている……いつ致命傷を喰らっても可笑しくない状況下。
だが瞳に宿った意志は揺るがない。
天壌に許された孤高の時間が砕け散る刹那、
更なる追撃をとカイトの間合いに踏み込んだ天狼は一瞬だけ躊躇し、身震いする。


「触ると……火傷するよ」
「(コイツ……ッ!?)」


踏み込めない、いや……踏み込めなかった。
威圧する闘気と眼差しに、全てを見透かされてしまったかの様に―――――――――――。                                     【 TO BE CONTINUED... 】

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