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DIYもろもろ/スモーカー



スモーカー、のようなものを作った。
材料は、もう使い道のなさそーな2×6の端材。 
以前、アウトドアグッズを売る店で金属製のスモーカーが展示してあったのを、好奇心で飛び跳ねて中を覗いた時のこと。その内側にはタールがべっとり付いて、干からびた鱒だかなんだかがぶら下がっていた。使用を重ねるとこんなんなりますよ、というディスプレイだったのだろうが、カルト教団の雰囲気さえ漂う、実に恐ろしいものであった。
その時からスモーカーを持つなら木製か煉瓦製にしようと決めていた。2×6なら分厚いから、中の温度を管理し易いのではないかと考えた。スモーカーは使い勝手のいいようにバージョンアップさせていくことになるだろうから、まずは端材で充分充分。



中はこんな。鉄棒が2本と網棚。カセットコンロと油受け。



上からも開けられるよ。



名付けてオカモチスモーカー。まいど。

塩漬けにされていた豚バラブロックが冷蔵庫から出所。Sカンを刺し風乾。今回スパイスの類は一切使わず塩だけでトライ。
ついでに鯖の文化干しも風乾、それでもスペースがあまるからプロセスチーズとシシャモも用意。
これらを出来立てのスモーカーに入れて、桜のチップで燻す。



4時間後、こんな感じ。スモークは極々弱めにした。物足りないような気もするがクドイよりはいいかな。




20051120




ではスモーカーが燃えたことでもエントリーしますかの・・・と呟いたら、
工房長が「おっ!タイトルは、スモーカーをスモーク?」
って。
まだワタクシは、スモーカーが炎上した光景のショックから完全に立ち直ったわけではない。

あれはいつのことだったかのぅ。
風が強く、外気温が低くて、スモーカーの温度がなかなか上がらなかったから、電熱線のワット数を300から600ワットに切り替えた時のこと。
どうにもけむいのぅ、と様子を見に行くと、スモーカーからもくもくと尋常ではない煙が吹き出し、後部からめらめらっと炎が上がっていた。
中には鮭が入っている。切り身が18枚も入っている。
腰にチカラの入らない私の動作はきわめてノロマである。シャケとスモーカーと電熱器を失う恐怖に青ざめつつ、ペットボトルに水を汲み、だばだばとスモーカーに掛けると、じょわじょわ〜っと瞬く間にあたりは煙に包まれた。
救助された鮭は、辛うじて水難を逃れていたが、もはや熱薫スモークの姿ではなかった。
異常を察知した工房長が駆けつけて、放心状態で鮭の前にしゃがみこんでいる私を見るや、明るくこう言った。
「おおっ!いい色に焼けてるねえ!皮の焼き加減カンペキ!!」
「・・・・・そぅ・・・・・?」
「いやあ〜、旅館の朝ご飯の匂いがする!あ〜いい匂いだなあ〜」
「・・・・・そぅ・・・・・?」



確かに、一部は黒コゲだが、ちょっと無理すればそう思えなくもなかった。
そして大量の鮭のハードグリルを、われわれは、もりもり食べた。
鮭を入れた味噌汁は、案外うまかったが、おおよそ苦い味であった。

炎上の原因は、食材からしたたり落ちる脂を受けるバットに、私がキッチンペーパーを敷いたからだ。
その方が後始末がラクだからそうしていたのだが、熱源の火力を強くしたことで、ペーパーが乾いて火がついたのだ。まったく、振り返ればアホな行為であった。

スモーカーを作り直さねば。早急に。私は焦った。が、現実逃避癖のついた私は、ペンを片手に方眼用紙に頭を付けて、ぐっすり眠り込んでしまった。
目が覚めて、はたと気が付く。
あ、とりあえず、補修すればいいんじゃーん。DIY精神の基本中の基本である。
焦げた材木をひっぺがして、そのへんに立て掛けてある板っ切れを、ギュルギュルとビスでもみ込むと、あっという間に、なんとかなった。

あらためて、設計図を描いた。たっぷり食材を入れられるように棚の段を増やし、煙が漏れないように11ミリのベニヤ板できっちり作ることにした。
そしていざ、作り始めると、めちゃくちゃ作りにくい。私の描いた設計図は、ミリ単位で寸法を計算しているだけで、まったく作る側の作業性を無視していたのだった。
何から何まで自業自得。どこまでも学習能力の低い我が身を呪うばかりである。
今日も風が、山に降る雪をウチの庭まで届けてくれる。身もココロも寒いのであった。

救いは、工房長がひとつも私を責めなかったことと、電熱器が無事だったことだ。
コンセントを入れて、電熱線が赤く染まったときは、私もこうなりたい、と心底思った。
鮭の熱薫とキノコのクリームソーススパゲティは、まだ当分食べられそうにない。





20051207




新しいスモーカーが出来ました。



L型にしたのは、電熱器の位置を、食材の真下から避けるためです。
こうすれば、食材からしたたる脂が、チップにかかる心配がありません。それに、食材の熱源に近い部分に熱がかかるムラも少なくなるのではと考えました。
熱源の真上の板は厚いものを使い、裏面には念のためアルミ板を貼りました。



中には網が4枚入ります。燻煙する時は、食材が重ならない程度であれば、ちょっともいっぱいもチップの量は変わらないので、なるべくいっぺんに燻煙した方が効率がよいのです。
2007年02月26日(月) 09:14:34 Modified by karakara_factory

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