このページは、葛生化石館で活躍しているボランティアが作ったページです。

その4



↑オウムガイは、中生代にはアンモナイトに追われて深い海でほそぼそと暮らしていた。
オウムガイは今でも生きているがアンモナイトはまったく子孫を残さなかった。運命の分かれ道は何か?
そのヒントは小さな化石にあります。


↑プカプカと海面に浮かぶ浮遊性有孔虫。フズリナは海底で暮らす有孔虫です。


↑赤いラインは隕石衝突の時期だが、それまでたくさんいた浮遊性有孔虫はあっという間にほとんどいなくなって
しまった。わずかに生き残った浮遊性有孔虫から次の時代の繁栄を始めた。
いずれにしろ海の表層でぷかぷか浮いていた生物は隕石衝突ですごいダメージを受けた。


↑隕石衝突で一番影響を受けるのは海の表層。
しかし海の深い所に住んでいると隕石衝突は関係ない。水深500メーターはもともと悪い環境でこれ以上悪くならない。言い方を変えると安定した場所とも言える。
オウムガイはアンモナイトに追いやられて深い所に住んでいたので隕石衝突の影響は無かった。


↑アンモナイトも充分深い所に住んでいたのもいた。にもかかわらず生き延びられなかった。
アンモナイトは生まれたときに隔壁は未だない。殻の中心部(初期室)にガスが入っていてぷかぷか浮いていた。
くびれと書かれたところから、から殻が3枚構造に変わってゆく。(くびれの所までは殻は一枚構造)


↑71種を調べた結果、卵から孵ったアンモナイトは海水より軽く、浮遊生活をすることが解った。


↑アンモナイトがだんだん成長してゆくと、どのような重さになるか?
2ミリぐらいに成長すると海水と同じ重さになる。
更に成長して、重くなると泳げるようになる。
深い所にいたアンモナイトも生まれたときにはプランクトン生活をして、海流にのり広まって行く。
それがアダとなって隕石衝突でみな被害をこうむってしまった。
大きくなるにつれて、内臓部分と気室の部分の割合が変わって、全体的に重くなる。


↑オウムガイの赤ちゃんはアンモナイトほど初期室は大きくなく、浮く事はない。
生まれた後も表層に行く生活リズムはない。
それで、生き延びてきた。



↑まとめ


アンモナイト絶滅の謎にせまる1
アンモナイト絶滅の謎にせまる2
アンモナイト絶滅の謎にせまる3
アンモナイト絶滅の謎にせまる4


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