2月28日(木) ボランティア勉強会 編集：Ｎ
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kasakiborantia 2013年04月14日(日) 14:43:11履歴
2月の勉強会が、28日に開かれました。
初めに、3月の予定を学芸員さんから説明していただきました。
団体見学の解説と20日に開かれるぱるぽーとのスプリングフェスタに、化石館でブースを出展することになり、そのお手伝いを依頼されました。
3月の勉強会の日程を決め、その他、4月以降に決まっている予定を聞きました。
続いて、国際層序委員会で2012年8月に決まった年代値をもとに、日本地質学会で作成された、日本語表記の国際年代層序表が配られ、内容を説明していただきました。
葛生地域の石灰岩の鍋山層は、1月の古生物学会で発表された「葛生地域の腕足類について・第３報」の日本で初産出（しかも新種も含まれる!）の小型腕足類化石により、約2億7000万年前のペルム紀前期に当てはまるということです。
今月の注目化石ニュースは、宇都宮市の鬼怒川で、去年に続いて今年もクジラ化石の発見が続いているという記事です。昨年2月にほぼ全身が残った約1000万年前のクジラ化石が発見され、3月には複数のイルカ化石も見つかるなど、大型海生哺乳類の化石の発掘が相次いでいました。今年は、1月には昨年クジラの化石が発見された場所から1．5�匆捨�で、下あごがほぼ完全な形で残っているクジラの頭骨の一部の化石が、2月は、200ｍ上流で、ほぼ１頭分のクジラ化石が入っているとみられるノジュールが発見されました。
そして、2月に見つかったノジュールクジラ化石の発掘に、学芸員さんとボランティアの方2名が参加されて、学芸員さんがその時の様子を記事の内容と合わせて、スライドショーで報告してくださいました。
発掘されたヒゲクジラの化石は、ノジュールと呼ばれる岩石の塊が4つ連なり、中にほぼ全身の化石が含まれているのではないかということです。一番大きな直径4ｍのノジュールの中央部には、ポットホールと呼ばれる凹みがあり、その中から肋骨が産出し、化石が入っていることが決定的になったということです。
作業は、網目構造と茶色っぽい色は骨ということで、ノジュールの塊から化石の部分に見当をつけ、重機で周りから岩石を掘り出し、写真に記録してから、番号をつけた袋に、すべての岩石を小さな破片も一緒に入れて土手まで運びだしました。今回のほうが、昨年の化石より顎は残っているがもろいということでした。
脊椎動物などの種の同定には、頭の部分が大切ということで、今回のノジュール化石により詳しい種類までわかるかもしれないということです。昨年から大型海生哺乳類の化石が鬼怒川の広い範囲で見つかっていて、今回のクジラ化石も、化石愛好家の方からの情報が多数寄せられていたということで、今後さらなる発見を期待したいです。
休憩後、ボランティア会員の方が、東日本大震災の前に東北地方で発掘された化石を、持ってきて見せてくださいました。産地は海岸から離れたところなので、被害は無かったようです。プレートテクトニクスにより、海で堆積した地層が、今は持ち上がって山地になっているというのは、大変な力がかかったいるのを感じました。
初めに、3月の予定を学芸員さんから説明していただきました。
団体見学の解説と20日に開かれるぱるぽーとのスプリングフェスタに、化石館でブースを出展することになり、そのお手伝いを依頼されました。
3月の勉強会の日程を決め、その他、4月以降に決まっている予定を聞きました。
続いて、国際層序委員会で2012年8月に決まった年代値をもとに、日本地質学会で作成された、日本語表記の国際年代層序表が配られ、内容を説明していただきました。
葛生地域の石灰岩の鍋山層は、1月の古生物学会で発表された「葛生地域の腕足類について・第３報」の日本で初産出（しかも新種も含まれる!）の小型腕足類化石により、約2億7000万年前のペルム紀前期に当てはまるということです。
今月の注目化石ニュースは、宇都宮市の鬼怒川で、去年に続いて今年もクジラ化石の発見が続いているという記事です。昨年2月にほぼ全身が残った約1000万年前のクジラ化石が発見され、3月には複数のイルカ化石も見つかるなど、大型海生哺乳類の化石の発掘が相次いでいました。今年は、1月には昨年クジラの化石が発見された場所から1．5�匆捨�で、下あごがほぼ完全な形で残っているクジラの頭骨の一部の化石が、2月は、200ｍ上流で、ほぼ１頭分のクジラ化石が入っているとみられるノジュールが発見されました。
そして、2月に見つかったノジュールクジラ化石の発掘に、学芸員さんとボランティアの方2名が参加されて、学芸員さんがその時の様子を記事の内容と合わせて、スライドショーで報告してくださいました。
発掘されたヒゲクジラの化石は、ノジュールと呼ばれる岩石の塊が4つ連なり、中にほぼ全身の化石が含まれているのではないかということです。一番大きな直径4ｍのノジュールの中央部には、ポットホールと呼ばれる凹みがあり、その中から肋骨が産出し、化石が入っていることが決定的になったということです。
作業は、網目構造と茶色っぽい色は骨ということで、ノジュールの塊から化石の部分に見当をつけ、重機で周りから岩石を掘り出し、写真に記録してから、番号をつけた袋に、すべての岩石を小さな破片も一緒に入れて土手まで運びだしました。今回のほうが、昨年の化石より顎は残っているがもろいということでした。
脊椎動物などの種の同定には、頭の部分が大切ということで、今回のノジュール化石により詳しい種類までわかるかもしれないということです。昨年から大型海生哺乳類の化石が鬼怒川の広い範囲で見つかっていて、今回のクジラ化石も、化石愛好家の方からの情報が多数寄せられていたということで、今後さらなる発見を期待したいです。
休憩後、ボランティア会員の方が、東日本大震災の前に東北地方で発掘された化石を、持ってきて見せてくださいました。産地は海岸から離れたところなので、被害は無かったようです。プレートテクトニクスにより、海で堆積した地層が、今は持ち上がって山地になっているというのは、大変な力がかかったいるのを感じました。
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