このページは、葛生化石館で活躍しているボランティアが作ったページです。

4月の勉強会が、24日に開かれました。

初めに、学芸員さんに5月の予定を、説明していただきました。
11日に開かれる化石館最大のイベント、地質の日記念「化石とあそぼう!」の協力依頼があり、前年度の問題点などいろいろな意見を出し合って、改善点などを話し合いました。また、今年はボランティアさんが増えたので、各コーナー2〜3人ずつに分かれてお手伝いすることになりました。

今月の注目化石ニュースは、葛生地域の石灰岩から、腕足動物クーペリナの化石が国内で初めて見つかり、さらに発見された2種類のうち1種類は新種という記事を詳しく紹介します。2月のボランティア勉強会のページに載せましたが、これの発見により、葛生地域の石灰岩の鍋山層は、約2億7000万年前のペルム紀前期ということも分かりました。
化石は、昨年夏、化石愛好家の方が葛生石灰岩の中から発見されました。その後、学芸員さんが専門家の先生と一緒に分析され、1月の日本古生物学会で、国内初の新種クーペリナ属の化石と報告し、新種と認められました。そして4月に、佐野市から正式に国内初の新種クーペリナ属の化石と発表されました。
クーペリナ属は殻の大きさが約2mmほどの大変小さな腕足動物で、日本では初産出、世界でも4地点目です。これまでは、テキサス西部とベネズエラ、タイ南部で報告されています。見つかった種は、新種のクーペリナ ニッポニカ11個体と、テキサス西部とベネズエラで報告されているクーペリナ イネクペクタータ2個体です。これらの化石は、大陸の配置など当時の地球環境を解明する上で重要な発見ということです。以前から、葛生石灰岩はテキサス西部の石灰岩から見つかる種類と共通点が多く、二つの化石産地は当時近くにあり、同じ海流の影響を受けていたということがいわれていました。葛生地域の石灰岩は暖かい赤道近くの海で、生き物の殻や骨格が積もって作られますが、どの大陸に近い位置にあったか説が分かれていました。これらの腕足類は葛生石灰岩がどこでできたか解き明かす鍵になるのではと注目されています。

休憩中に、ボランティア解説の会員で、5月連休の当番を確認しました。
その後、平成25年度のボランティア活動計画を話し合いました。
新しくボランティアに入られた方と一緒に、化石館で作成しているジオサイトマップのポイントを巡り、新たに発見したことなどをまとめて、ボランティアからの見どころや見学コースを書き込んで紹介できるおすすめコースを作成することの提案がありました。
それなら、石灰岩や石灰岩を使った構造物たとえばフレスコ画などが観察できる身近なところも調べることや、できるだけ、各人がおのおのおすすめポイントの文章を作成してみることにしたらいいのではないかという意見がありました。ジオサイトマップのポイント巡りは、5月の勉強会から順次始めることにしました。

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