PCIバス帯域のオハナシ
PCIバス帯域のオハナシ
PCIのバス帯域について考察すると、もともと1280x1080(60i) YUV 4:1:1 8bit量子化という前提条件では、
1フレームあたり、 1280x1080x(8+2+2) = 16,588,800bit = 2,073,600byte = 2Mbyte となる。
1秒あたりでは60i(30fps)ということで、60MB/s のレートとなる。
PCIカード側ではYUV 4:1:1と色変換をしているのと音声データのMUXをしているだけなので、このレートでPCIをデータが通過する形となる。
PCI 2.0では133MB/sという理想値があるので45%の帯域を使用するという面ではかなりの利用率になっているのが推察される。(ちなみに80%が限界帯域と言われているがチップセットやCPUパワーにより差があるので注意)
故に、1280x1080 -> 1440x1080 は単純に解像度増加によるその分の増加ということなになる。
面積で計算すると判り易いので、
- 1280x1080 = 1382400
- 1440x1080 = 1555200(1.125倍)
- 1280x720 p= 921600 x 2 = 1843200(1.333倍)
- 1920x1080 = 2073600(1.5倍)
82,944,000B/s(83MB/s)というレートになってしまうので、帯域的には62%程度と、まだ余裕はあるといえよう。(NICやPATA,SATA,VGAなカードがある場合はリスキーということになる)
この辺を踏まえてPV3を搭載するPCの構成について利用者は検討しておく事をお勧めする。
無難な形としては、
- HDD I/FはICH7やHyperTransportを利用したチップセットローカルバス接続のPATA,SATAが好ましい
- VGAはPCI ExpressによりPCI負荷の少ないものが好ましい(AGPx8などはケースによってPCI帯域を使うので注意)
- NIC経由(GbEなどは特に)でのNASを利用したりするのも好ましくない。(IEEE1394やUSBは大した帯域を取らないので気にしない)
- CPUについてはエンコードをするだけなので、帯域とは直接関係ないものの余裕があったほうが良いにこしたことはない。
2006年05月02日(火) 02:47:44 Modified by kishow99