FNN news 2009年8月13日
シリーズ衆院選・注目選挙区。
4年前の郵政対決の構図が今なお濃く残る静岡7区では、追い風を受ける民主党の候補予定者が参戦し、激しい三つどもえの戦いが展開されています。
刺客候補として静岡7区に送り込まれた自民党の片山 さつき氏(50)は、郵政民営化に反対した城内 実氏(44)をきん差で交わし、当選した。
しかし今は、「伏してお願いします」と逆風の強さを物語る土下座。
また、片山氏は「自民党にいろんなお小言、風、ご批判。無理ならぬものがありますよ」と述べた。
一方、「ぶれない、こびない、投げ出さない城内 実でございます」と訴えるのは、自民党を離れた城内 実氏。
この4年間、徹底的に、地域の行事に参加してきた。
秋は稲刈り、冬は極寒の川でみそぎ、夏は手筒花火に参加した。
城内氏は「8月30日は大きい花火を上げたいなと思っています」と述べた。
この4年で、どんな風にも吹き飛ばされない日本一の草の根後援会を築いたという。
また、同じく郵政民営化に反対した平沼赳夫元衆議院議員とグループを結成した。
城内氏は「自民党、そして民主党を巻き込んだ与党政権第1党を目指しているわけでありまして、流れをわれわれがつくるのであると」と述べた。
自民対民主の構図に埋没せず、第3極として存在感を示せるかが鍵となっている。
この戦いに割って入り、台風の目になろうとしているのが、民主党新人の元NHKアナウンサー・斉木武志氏(35)。
斉木氏は「税の使い道、年金のあり方を決めるのは、30日の皆さまの1票です」と訴えた。
斉木氏は、民主党の追い風を感じてか、このところ強気だった。
追い風を実感したのは静岡県知事選挙。
当選した民主党推薦候補の応援中に、まったく新しい支援者にサインを求められていた。
斉木氏は「ど、どう書けばいいんだろう」と戸惑いつつも、「チェンジ」と書き添えた。
斉木氏は「選挙に行けば、投票に行けば変わるんだなっていう手応えを、今有権者の方がすごく感じてるなと思います」と述べた。
一方、知事選中の片山陣営では、幹部の口から厳しい言葉が飛び出した。
片山選対本部長は「片山選対で流しても、自民党の組織にいかないところがある。大変ゆゆしき問題ですが、これが現実の姿なんですね」と語った。
静岡7区の自民党は、城内氏との間で分裂が続いている。
片山氏は「この時期に政党の候補者じゃない方って、何ができるんですかね」と、無所属の城内氏をけん制した。
また、党のマニフェストをアピールするため、自転車作戦を始めた。
片山氏は、主婦に「子育て支援、まず幼児教育は無償化です。(本当にそうなる?)本当にそうなる、それはできる」と話しかけていた。
静岡7区には、ほかにも諸派の新人・竹内隆文氏(51)が立候補を予定している。
選ばれるのは、自民か、民主か、またはまったく別の枠組みか。
3つの選択肢が用意された静岡7区は、選挙後の政権の形を占ううえでも注目が集まっている。
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