七剣下天山

作品紹介――
日本語版上巻 下巻 徳間文庫

 金庸、古龍と並び称される、数多くの武侠小説を手がけてきた梁羽生の代表作の一つ。天山シリーズ※の一作として知られ、その前日譚が『白髪魔女伝』と『塞外奇侠伝』である。
 この小説作品では、天山に集う剣士たちが清朝政権と対抗してゆく中、愛情と絆を紡いでいく姿を描いた作品で、過去の因縁によって複雑に絡み合う人間関係や時代背景などが『七剣下天山』の特徴であり面白さである。

※明清を時代背景とした梁羽生作品のほとんどがあてはまる、架空の流派・天山派を軸として前作の人物、設定を受け継いだ連作のこと。

 『セブンソード-七剣-』、徐克(ツイ・ハーク)によって製作された原作小説の改編劇であり、映画版の鍵となる七振の剣は原作には登場しない、七剣の構成が違うなど、両者の内容は大きく異なるものとなっている。よってこの作品の人物紹介は、原作版と映画版二通りの紹介をすることが望ましい。

簡易あらすじ――
準備中

七剣 ※赤文字は女性
楊雲驄・楚昭南・凌未風・易蘭珠(天山派)
飛紅巾・武瓊瑤(白髪魔女の弟子)
辛龍子(武当派、卓一航の弟子)

本作品の最終的な七剣 ※赤文字は女性
凌未風・易蘭珠(天山派)
飛紅巾・武瓊瑤(白髪魔女の弟子)
桂仲明・張華昭(武当派、卓一航の伝)
冒浣蓮(無極派、桂仲明の伴侶)

その他登場人物――
傅青主、劉郁芳、韓志邦 等


映画版

簡易あらすじ――
 時は17世紀後期、腐敗しきっていた明朝は倒れ、かわって北辺から侵攻した満州族が清朝を建国した。国家安寧のために清朝は武術の研究と実践を禁じる禁武令を発布、武芸者の首に賞金をかける。元明朝武官・風火連城は十二門将を率いて各地の武芸者を虐殺、その首の賞金で荒稼ぎをしていた。彼らは天地会のアジトがあると噂される村・武荘に狙いを定める。
 明朝の刑吏であった傅青主は、風火連城の蛮行を阻止し武荘を守ろうとする。彼は武荘の村娘・武元英と牧童の韓志邦を連れて天山へと向かい、救援を願い出る。天山派掌門・晦明大師は四人の弟子、楚昭南、楊雲驄、穆郎、辛龍子を派遣することに同意し、さらに鍛え上げたを加えた名剣七振を彼ら七人に託した。
 七剣士は武荘に到着し村の救援に尽力するも、内通者の影、清朝の支援によって強化された風火連城の軍隊に苦戦する。そんな苦闘の中で七人と彼らの周囲の者たちは戦いの中で愛と正義を見出し、成長していくのであった。

七剣 ※赤文字は女性
楚昭南・楊雲驄・辛龍子・穆郎(天山派)
傅青主
武元英・韓志邦(武荘住民)

その他登場人物――
風火連城、緑珠、劉郁芳、十二門将、晦明大師、劉精一、丘東洛、貫三刀、張華昭 等

※他に何かあれば修正してください
2005年12月04日(日) 01:00:03 Modified by kizurizm




スマートフォン版で見る