南京大虐殺に関する論争の解説と検証

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佐藤和男論文の評価

3. 佐藤論文の検証


佐藤氏は、「軍事的必要原則」は「完全には否定されていない」と主張します。その根拠として、フォングラーン氏や竹本氏の所説を挙げています。両氏は共に、重大な軍事的必要が生じた場合に、戦争法規の遵守義務から解放されることを認めていますが、その具体的な論理が如何なるものかは解りません。佐藤論文の中の『「必要」に関する誠実な信念や確実な証拠が存在する場合には、この原則の援用や適用を容認している』という記述から察するに、法規の遵守義務からの解放を認める状況を非常に限定させようとするもののようです。

フォングラーン氏らの説のように「軍事的必要原則」を支持する学説もありますが、反対に、藤田久一氏や筒井若水氏などはこれを否定する学説を唱えています。
藤田久一『国際人道法』P65
また、ドイツ流の戦数論を批判しつつ、戦数とは別のより狭い特別の軍事必要(Military Necessity)概念を認め、その場合にのみ戦争法侵犯を肯定する見解もある(たとえば、O`Brien,W.V.,"Legitimate Military Necessity in Nuclear War,"World Polity [1960],P48参照)。 しかし、この軍事必要概念も戦数と実際上区別し難く、結局戦数論と選ぶところがなくなってしまうと思われる。そもそも、戦争法、人道法の諸規定は軍事必要により多くの行動がすでに許容される武力紛争という緊急状態においてなお遵守が要請されるものであるから、それらの規定は予め軍事必要を考慮に入れたうえ作成されている。したがって、条約規定中、とくに、「緊急な軍事上の必要がある場合」とか「軍事上の理由のため必要とされるとき」といった条項が挿人されている場合を除き、戦数や軍事必要を理由にそれらを破ることは許されない。
筒井若水『国際関係法辞典』P488
jus in belloの逸脱は、別に、戦時復仇としてもなされるが、復仇が相手側の客観的な戦時法違反行為への対応としてなされ、少なくとも、相当性の限界があるのに対し、この場合は、いわば、主観的な必要・緊急事由のみからなされ、合理的限界も示されてない。もともと、戦時法は、軍事的必要と人道確保の必要とのバランスの上に成り立っており、戦争法規には、最初から必要事由が組み込まれているとみれば、とりたててこれを認めるまでもない。緊急事由は、自衛権、緊急行為として、別途用意されているとみることも可能である。これが行き着くところ、戦時法そのものが否定される結果になりえることも、正当な概念・慣行として、否認される事由になる。これまで援用されたケースが、単に違法を糊塗するためのものであったとみられる。(2度の大戦の諸例)ことからも、これを独立の逸脱事由とみるべきではない、との立場が説得性をもつ。

このように、「軍事的必要原則」を明確に否定しています。

「軍事的必要原則」を肯定する説と、否定する説が、国際法学上存在していることが確認できたわけですが、では、どちらが有力な説として扱われているのでしょうか?この問題について、藤田久一氏は、次のように分析します。
藤田久一『国際人道法』P65
このいわば戦数否定論は、ユス・コーゲンス的色彩の濃い人道法の性質に照らしても、またジュネーブ条約の規定や米英の軍事提要の動向(The Law of Land Warfare,FM27-10[1956] sec3.; The Law of War on land,The War Office [1958],sec.633) からみても正当であるといえよう。

「戦数」や「軍事的必要原則」が否定されるという見解は、実際の”戦時国際法・主要各国の軍事提要など国際法上の動向”と一致するということです。つまり、実際に発効されている条約や、各国の戦時国際法理解を示す軍事提要から、戦数否定論は「正当」だと結論付けられるわけです。

ところで、佐藤和男氏の文章を読むと、「完全には否認されていない」や「今日でも存在しているのである」という記述に気が付きます。
「完全に否定されていない」や「今日でも存在しているのである」というような表現からすると、大勢として否定されていること、今日の存在は僅少なものであることを読み取ることができます。 つまり 、佐藤和男氏自身の記述からも、「軍事的必要原則」は、戦時国際法学の趨勢としては、否定される方向にあることが読み取れます。


以上のように、佐藤論文からは「軍事的必要原則」を認める学説が存在することが解りましたが、戦時国際法学としては否定的に見られていることを考慮すれば、それは「完全に否定されていない」という程度のことを証明したにすぎません。
『「軍事的必要」原則が国際法上認められている』という主張の根拠としては、だいぶ薄弱なものだと言わざるを得ないでしょう。


このページへのコメント

未だに南京大虐殺等という明らかな捏造を本気で信じているとは、お前
ら反日ブサヨク共はどれだけ頭がお花畑な輩共なんだ?
お前ら反日ブサヨク共は南京大虐殺論争について、さも反日ブサヨク側
の勝利で決着が付いたように語っているが、そのような事実は当方が知
るかぎり存在しないんだが?

まず南京大虐殺があったかどうかについてだが、当時の資料で南京攻略
戦前に南京城内の安全区を管理していた「南京安全区国際委員会」が
食料配給の試算のために行った人口調査で、南京人口は約20万人と認識
されている。
そして、南京陥落の3ヶ月後に同じく「南京安全区国際委員会」の事務局
長であったルイス・S・C・スマイスが実施した戦争被害調査(スマイス
報告)では南京の人口は25万人とされている。

つまり、中国が唱える「犠牲者30万人説」が正しいとするなら、当時の
人口を超える人間が殺害され、且つ大量虐殺が行われている現場に、三
ヶ月で虐殺前よりも多くの人口が移り住んだことになる。

また、攻略戦終了後一ヶ月と経たない1938年1月1日、南京自治委員会の
発会式が挙行されている。式場には南京難民区に避難していた3万人の
市民も詰め掛け、新政権の出現を日の丸と五色旗を振って祝い、国民政
府の悪政を非難する主意書および同政府と絶縁して目指す政治を示す
宣言が発表されている。

ソース
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E6%94%BB%E7%95%A5%E6%88%A6

お前ら反日ブサヨク共はこういった歴史的事実を知らないのだろうか?
これらの事実からすれば、「戦闘が行われた都市だから当然死者はいた
だろうが、それが虐殺と言えるものではない」と考えるのが普通ではな
いだろうか?

更に言えば、1938年(南京陥落の翌年)には日本軍の進軍を遅らせる為、
中国軍(国民党)が黄河の堤防を決壊させ莫大な被害を出す事件があっ
たが、その際、日本軍は避難する民衆を救助し「中国軍により破壊され
た堤防の修復作業」まで行っている。
(因みに中国軍は民衆や民衆と協力して救助作業や防水作業を行う日本
軍を攻撃した)

ソース
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E6%B2%B3%E6%B1%BA%E5%A3%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6

こんな事をする軍隊が、都市1つの住人全てを殺すようなことをするだ
ろうか?

これだけの事実が有りながら、戦後半世紀経っても未だに増加を続ける
被害者数を言い張る中国の言が正しいと言い張るのであれば、まず被害
者の遺体、遺骨、遺品など何でも良いので被害者が存在するという証拠
の提示が第一なのではないだろうか?

お前ら反日ブサヨク共は日中戦争で南京問題は散々槍玉に挙げるくせに、
その半年後に起きた国民党軍による黄河決壊事件の際、日本軍が被害者
救助や堤防修復に尽力したのに対し、本来人々を守るべき中国側が日本
軍、及びそれに協力する市民や救出された被害者に対し航空機まで用い
た攻撃を行い、更に当初「洪水は日本軍の攻撃により発生した」と虚偽
の発表を行っていたという点を同等に取り上げない時点で、お前らの主
張は片手落ちどころか両手落ちと言わざるを得ない代物でしか無いだろ
う。

以上、反論できるなら反論してみろ。但し証拠付きでな。
尚、反論は↓此処でも受け付けて居るぞ。
ttp://jipangbito.blog93.fc2.com/blog-entry-54.html

0
Posted by ロン・セガン 2023年08月27日(日) 06:43:01 返信

gX6pLz Really appreciate you sharing this article.

0
Posted by stunning seo guys 2014年01月22日(水) 06:34:56 返信

TIN73n Appreciate you sharing, great article. Awesome.

0
Posted by seo thing 2013年12月19日(木) 19:38:53 返信

1.藤田久一は、戦後の国際法の通説を語っているのであって、その現在の通説をもって70年前の事象を当てはめるのは、果たして妥当であるか

2.学説上に否定されていたか否かというより当時の実務はどうだったのであろうかということが重要ではないのか。
 つまり、例えば死刑否定論という学説があり、数十年後の将来、死刑が廃止された場合、将来の人間からみて現在の裁判官は悪とするのは妥当なのだろうか?

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Posted by この記事の問題点 2007年08月03日(金) 21:13:21 返信

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