宿駕籠と辻駕籠

宿駕籠は今でいうハイヤーのようなもので、担ぎ手は店に雇われた生きのいい若者で、仕立てのいい駕籠で送り迎えをしていた。
当然料金も高く、祝儀も弾まなければならなかったが「江戸勘」の提灯を下げた駕籠で乗り付けると幅が利いたらしい。

辻駕籠は「辻ちゃん・加護ちゃん」のことではなく、タクシーのようなもので、流していて客の居そうな所で客待ちをしていた。
個人営業(二人でも個人営業)で料金が安く、駕籠は宿駕籠のお下がりが多かったらしい。

噺の中に出てくる江戸三大駕籠屋とは、蔵前茅町(浅草橋を渡って北側直ぐ)の「江戸勘」、日本橋本町(今の日本橋本町四丁目あたり)「赤岩」、新橋芝口(新橋)「初音屋」が有名だった。この、「初音屋」。
志ん朝師匠、金馬師匠の噺では初音屋は芝神明(浜松町駅西口あたり)にある。

登場する噺

蔵前駕籠?
2006年01月24日(火) 23:50:10 Modified by patrusche




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