男子トイレの個室
コミフェス三日目、朝方に突然降った雨のせいでおろしたてのワイシャツが、斑目の肌にぴったりと貼りついていた。
レインコートを出す余裕も無いほどの、突然の雨だった。
荷物をげんしけんスペースに置いた斑目は着替えが入った袋を持って、トイレに向かっている。
更衣室ではなくトイレに、である。
雨に降られて濡れた服や、汚れてしまった服を着替えるためならば、更衣室の使用料はとられない。
しかし、突然の雨で濡れた衣装を着替えるためにたくさんのコスプレイヤーと一般参加者が更衣室へなだれこんでいた。
一緒に雨に降られた田中や大野さんはコスプレをするという事もあって、更衣室へと消えていった。
斑目はやむを得ず、三日目では比較的女性向けスペースの多い東館に足を向けた。
女性向けスペースの多いところでは男性トイレの使用率が低いからだ。
トイレの列に並んだ斑目は、あまり待つことなく個室に入ることができた。
「ふー、これでやっと着替えられるな。」
本来は用を足す所だ。着替えは早々に済ませて、次の人に譲らなくてはいけない。
ぺったりと貼りついたワイシャツのボタンを上から外してゆく斑目。
雨で冷え切った指は、あまり動かない。
「おう、お前か？え？マジで？突発限定本の時限販売？」
トイレの外で男の声が聞こえた。
おそらく会場にいる仲間と、携帯か何かで話しているのだろう。
「西の…88-bだな？今行くから！」
声の主は携帯を切って、足音をたててトイレから去っていった。
それと同時に隣の個室のドアが開き、数人の足音が遠のいてゆく。
（…誰もいなくなったか？）
トイレの中の静けさに、着替え中にもかかわらず斑目は、思わず自分が入っている個室の扉を開けた。
「みつけたよ」
見慣れた顔がそこにあった。
額に脂ぎった汗をたらしている原口が、そこにいた。
「！」
斑目は慌ててドアを閉めようとしたが、間に合わなかった。原口の腕は開いたドアの隙間に挟め、あっという間に、せまいトイレの中にその巨体をすべりこませた。
「原口さ…なんすか、ちょっと！」
「トイレの中で着替えをするなんて、いけないねぇ」
後ろ手で鍵をかけた原口は、斑目が脱ぎかけていたワイシャツを、ひきちぎるようにして取った。
「なっ！」
「げんしけんの新刊見たよ。お前たちが作ったにしちゃ出来がいいじゃないか。おなじあなのむじなにでも委託したらどうだ？どうせ30部も売れないだろ？」
にじり寄る原口の息が臭い。
何日も歯を磨いていないような臭いだ。
「いや、お前たちの本じゃ委託も蹴られるだろうなぁ？ …俺の言う通りにしてりゃ、もっと"売れる本"ができたものを」
斑目は必死で抵抗するも、雨で冷え切った体は言う事を聞かない。
原口の手が、斑目のジーンズへと伸びる。
「今からでも遅くない、お前が俺の言う事を聞けば、もっと"売れる本"をげんしけんに作らせやってもいいんだ」
「な、何するつもりなんすか、ちょ、原口さんやめてくださ……！」
次の瞬間、斑目の体はトイレの壁に叩きつけられた。
「何をするって？決まってるだろ？ここでお前を使ってヤルんだよ。」
原口の肉棒は既にズボンからはみ出し、透明な液をしたたらせている。
（未完？）
レインコートを出す余裕も無いほどの、突然の雨だった。
荷物をげんしけんスペースに置いた斑目は着替えが入った袋を持って、トイレに向かっている。
更衣室ではなくトイレに、である。
雨に降られて濡れた服や、汚れてしまった服を着替えるためならば、更衣室の使用料はとられない。
しかし、突然の雨で濡れた衣装を着替えるためにたくさんのコスプレイヤーと一般参加者が更衣室へなだれこんでいた。
一緒に雨に降られた田中や大野さんはコスプレをするという事もあって、更衣室へと消えていった。
斑目はやむを得ず、三日目では比較的女性向けスペースの多い東館に足を向けた。
女性向けスペースの多いところでは男性トイレの使用率が低いからだ。
トイレの列に並んだ斑目は、あまり待つことなく個室に入ることができた。
「ふー、これでやっと着替えられるな。」
本来は用を足す所だ。着替えは早々に済ませて、次の人に譲らなくてはいけない。
ぺったりと貼りついたワイシャツのボタンを上から外してゆく斑目。
雨で冷え切った指は、あまり動かない。
「おう、お前か？え？マジで？突発限定本の時限販売？」
トイレの外で男の声が聞こえた。
おそらく会場にいる仲間と、携帯か何かで話しているのだろう。
「西の…88-bだな？今行くから！」
声の主は携帯を切って、足音をたててトイレから去っていった。
それと同時に隣の個室のドアが開き、数人の足音が遠のいてゆく。
（…誰もいなくなったか？）
トイレの中の静けさに、着替え中にもかかわらず斑目は、思わず自分が入っている個室の扉を開けた。
「みつけたよ」
見慣れた顔がそこにあった。
額に脂ぎった汗をたらしている原口が、そこにいた。
「！」
斑目は慌ててドアを閉めようとしたが、間に合わなかった。原口の腕は開いたドアの隙間に挟め、あっという間に、せまいトイレの中にその巨体をすべりこませた。
「原口さ…なんすか、ちょっと！」
「トイレの中で着替えをするなんて、いけないねぇ」
後ろ手で鍵をかけた原口は、斑目が脱ぎかけていたワイシャツを、ひきちぎるようにして取った。
「なっ！」
「げんしけんの新刊見たよ。お前たちが作ったにしちゃ出来がいいじゃないか。おなじあなのむじなにでも委託したらどうだ？どうせ30部も売れないだろ？」
にじり寄る原口の息が臭い。
何日も歯を磨いていないような臭いだ。
「いや、お前たちの本じゃ委託も蹴られるだろうなぁ？ …俺の言う通りにしてりゃ、もっと"売れる本"ができたものを」
斑目は必死で抵抗するも、雨で冷え切った体は言う事を聞かない。
原口の手が、斑目のジーンズへと伸びる。
「今からでも遅くない、お前が俺の言う事を聞けば、もっと"売れる本"をげんしけんに作らせやってもいいんだ」
「な、何するつもりなんすか、ちょ、原口さんやめてくださ……！」
次の瞬間、斑目の体はトイレの壁に叩きつけられた。
「何をするって？決まってるだろ？ここでお前を使ってヤルんだよ。」
原口の肉棒は既にズボンからはみ出し、透明な液をしたたらせている。
（未完？）
2006年07月12日(水) 00:08:40 Modified by korewanetadesu