グラファイトシートの熱伝導率が桁違いであると言っても、熱伝導シートは接合面の凹凸を埋めることが出来ないため、冷却性能には今ひとつ不安が残る上、この製品はスペック公開してないのでそれ以前の問題という有様でして。
と言うことで、負荷をかけた場合の温度変化特性について調べてみた。
Ubuntu Desktop 13.04 install CD で CD Boot して以下のパッケージを導入
sensors-detect コマンドでセンサー用のモジュールを検出したところ以下の2モジュールが検出されたので、これを modprobe した。
sysbench により 8 スレッドで cpu のベンチマークを行うと共に、Ruby から sensors を呼び出しログを記録するためには、以下のスクリプトを用いた。
sysbench 実行中の CPU 使用率は System Monitor で確認する限り 8 プロセッサーがほぼ全て 100% に張り付いてた。
sysbench の結果と、sysbench 実行中の sensors 出力の推移は以下のようになった。
このままだと分かり難いので、ます sysbensh.sensors.log を以下のスクリプトで分割
以下のスクリプトを用いて wgnuplot 描画させた。
結果のグラフ
室温は約25℃
CPUクーラーに触っても全く熱を感じないどころか、根元のヒートパイプですら熱を感じない上に、負荷に対する温度の追従が余りにも俊敏過ぎて、正直不安になるが、この結果を見る限りでは廃熱に問題はなさそう。
UEFI の HW Monitor 画面で CPU 温度を確認した場合も 37℃ 前後なので値としても不自然な値とは言えない。
念のため1時間程度 sysbench を走らせてみたが、不安定な兆候は見られなかった。
と言うことで消費電力と CPU 温度はおおよそ以下のようになってる?
- UEFI HW Monitor 44W, 45VA, PF0.96, 37℃
- sysbench 実行前 24W, 27VA, PF0.88, 34℃
- sysbench 実行中 73W, 76VA, PF0.96, 53℃
CPU の温度については以下が参考になるが、これらと比較してもそうおかしな値は出てないように思う。
- TECHPOWERUP / Intel Core i7-4770K Haswell / Temperatures
- 玩家堂 / Intel Haswell Core i7-4770/Core i5-4570评测 / 温度测试
- PC Watch / 瀬文茶のヒートシンクグラフィック