外伝〜教授登場編 第二話
教授登場編第二話〜蓮とメリーの妖怪山探索編
―視点 蓮―
現在、メリーさんと２人で妖怪の山を歩いている。
「ねえ、蓮くん、あっちから何か聞こえない？」
「え？」
一応参拝道を歩いているので妖怪に襲われる心配はないはずだが・・・。
メリーさんの指差したほうに耳を澄ませると確かに何か聞こえる。
「行ってみますか？」
「・・・・・・少し気になるわ。」
俺とメリーさんは音のなるほうに向かった。
そして着いたのは川の近く、そこでは・・・
「これでどうだ！」
「そのくらいは避けますよ!」
空中で弾幕ごっこをしている時雨と文、それを見ている椛とにとりの姿があった。
「ちっ、なら、召喚『女教皇のアルカナ』」
時雨がスペルを発動した。
そして出てきたのは・・・Ｐ○のコノハ○サ○ヤ！？
文は出される炎の弾幕を避けたり消したりしている。
「ねえ、蓮くん、あれってとめなくて平気なの？」
とメリーさんが不安そうな声で聞いてくる。
「大丈夫です。あれは遊びみたいなものですから。」
「お、蓮じゃないか。」
と俺達に気付いたにとりが声をかけてきた。
「おっす、というかなんであいつら弾幕ごっこしてるんだ？」
「ほら、最近時雨が氷晶からスペルカードを幾つかもらってるじゃないか、そしたら時雨が実験したいって言うから文が取材をかねて相手をしてるのさ。というかそっちの女性は誰だい？」
「あ、大学の友人のメリーさん。ちょっと事故で幻想入りして人里に向かってる最中だったんだ。」
「初めまして。」
「私は河城 にとり。あそこで見てるのが時雨の彼女の椛。」
「ちょっとにとりさん！？」
と椛もこっちにきた。
「時雨さんとはそういう関係じゃないと言ってるじゃないですか！」
と慌てた口調でいう椛。
「あれ、違うの？」
「違うんだ。」
と俺とにとりは同時に言った。
「違います！」
「てっきりバレンタインのときのチョコの件から付き合ってると思ったんだが・・・。」
あんな大きなハートのチョコを渡してるのに違うのか。
「な、なんで知ってるんですか！？」
「蓮さん、後でその話詳しく聞かせてくださいね―。」
と上で戦ってる文が言ってきた。
というか避けながらこっちの話を聞いていたのか。
「お前には話さね―よ。」
さすがにネタにされたらかわいそうだ。
「なんでですか―？ネタになりそうなのに。」
ネタにするからだよ。
「ちょっと時雨さん！？練習じゃなかったんですか！？」
いきなり時雨の弾幕が激しくなった。
「話符『運命の物語〜英雄を探す少女』」
時雨の周りにバリアが張られた。・・・耐久スペル？
時雨は緑色の弾幕を文に向かって放った。・・・弾幕が薄いな。
「そんなのは簡単にｙ―」
「恐怖と共に消えよ！生せ、極限の嵐！」
時雨がそういったとたん文の下から竜巻！？いや、緑弾幕が竜巻の形をしているだけだ！
「あ、あぶないじゃｎ―」
「我が呼びかけにこたえよ。」
文は時雨に対して何かを言いかけたが、時雨の周りのバリアが消えておらず、かつ時雨が何かを唱えてるのを見てやめた。
「舞い降りし疾風の皇子よ！我らに仇なす意思を切り裂かん！」
時雨が唱え終わった瞬間、無数の緑弾幕が文の元に！
「これはまずいですね・・・。」
文はカメラで弾幕を消した。
「あ、危なかったです。」
「お前の弱点はカメラを使うと少しの間カメラが使えなくなることだ。これで使うと読んでたよ。だからこのスペルはカメラで消せないだろ。」
そういって時雨はスペカを持った。
「話符『正義の物語〜魔導師の天才少女』」
時雨の周りに赤、青、緑、オレンジの巨大な弾が出た。
「万象を成しえる根源たる力・・・太古に刻まれしその記憶・・・」
文を中心に４つの弾が回る。
「我が呼び声に応え、今、此処に蘇れ！」
そして４つの弾が破裂し、無数の弾幕が文に向けて放たれた。
文は直撃した。
『・・・・・・』
俺達は時雨は怒らせないようにしようと心の中で思った。
「ん、蓮いたのか。」
そして時雨が降りてきた。
「なあ、時雨、今のスペルって・・・。」
「ああ、話符のことか？氷晶がくれたスペルの中で威力が高いスペルのシリーズだ。元はゲームの秘奥義とかいってたな。」
「詠唱は必要なのか？」
「いいや。ノリでやった。」
「そ、そうか・・・。」
「で、お前はどうしてここに？」
「人里に向かってる最中に音が聞こえたから来たらお前らが戦闘してた。」
「なるほど。で、そっちは？」
「大学の友人のメリーさん。事故で幻想入り。」
「ああ、なるほど。ということはもしかしてあの子も外来人か？」
「あの子って？」
「いや、ここに来る途中、早苗さんが見慣れない女の子？と歩いていたからさ。」
「なぜ女の子が疑問系なんだよ。」
「少し遠かったからはっきりとは見えなかったからさ。ズボンでシャツにネクタイしてたから男かなと思ったんだけど早苗さんが見慣れない男と歩いてたら氷晶がなんらからの行動をおこすだろ？」
「確かに・・・。」
というかズボンにシャツにネクタイ？まさか・・・
「なあ、時雨、お前が見たその見慣れないやつってさ黒い帽子かぶってなかったか？」
「・・・かぶってたぞ。」
「蓮子だな。」
「蓮子ね。」
俺とメリーさんは同時に言った。
「やっぱり外来人かというか知り合い？」
「ああ、こっちに一緒に飛ばされたやつだ。どこに向かってたかわかるか？」
「早苗さんとあの道を歩いていたから・・・人里か博麗神社のどっちかだと思う。」
「どのくらい前か分かるか？」
「ここに着く少し前だから・・・３０分も経ってないと思う。」
「情報助かる。行きましょうメリーさん。」
「ええ。」
俺達はとりあえず人里に向かって歩き始めた。
途中で雛さんにあって厄を吸い取ってもらったり、秋姉妹に会って果物を分けてもらったりしたが省略で。
そして人里に着いた。
「到着。」
「ここが人里？」
「そうです。」
俺は入り口のところにいる自警団の人に話しかけた。
「すいません。」
「ん、蓮じゃないか、どうしたんだ？」
「早苗さんきました？」
「ああ、さっき見慣れない女の子と一緒に入っていったぞ。茶屋に向かうとか言ってたかな？」
「ありがとうございます。」
「で、そっちの連れは彼女かい？」
と自警団の男の人は小声で聞いてきた。
「ち、違いますよ！ま、まあそうなれたらうれしいんですけど・・・。」
と俺は小声でそういった。
「どうしたの蓮くん？」
「な、なんでもないです。」
メリーさんにそういった後、
「そういえば緑風さんは来ましたか？」
と自警団の人聞いた。
「緑風か？いや、きてないな。」
「そうですか。悪いんですけど、緑風さんが来たら「茶屋で待ってます。」と伝えてもらえますか？」
「ああ、いいぞ。」
「ありがとうございます。」
俺は自警団の人にお礼を言ってメリーさんと里の茶屋に向かった。
―おまけ１ そのころの緑風その１―
チ「ここをとおりかったらあたいをたおしてみろ！」
大「チルノちゃんやめようよ―・・・。」
夢「緑風、これは？」
緑「緑髪の気の弱そうな子が大妖精、水色の髪の方が��・・・じゃなくてチルノ。２人とも妖精です。」
夢「妖精か・・・興味深いな。」
��「あたいを無視するな―！氷符『アイシクルフォールＥａｓｙ』」
緑「あ、正面に移動してください。」
夢「？わかった。」
緑風と夢美はチルノの正面に移動した。
弾幕は当然ながら２人に当たらなかった。
��「くっそー！凍符「パーフェクトフリーズ』！」
チルノは大量の弾幕をだした。
夢「止まったぞ？」
緑「少ししたら不規則に動くんで注意してください。」
夢「わかった。」
そして弾幕が動きだしたがチルノは自爆した。
緑・夢『・・・・・・』
大「チルノちゃん！？」
緑「行きますか」
夢「そうしよう。」
―おまけその２ そのころ緑風２―
緑「ここが人里です。」
夢「昔の日本って感じだな。興味深い。」
自「緑風、さっき蓮が来て「茶屋で待ってます。」って伝えてくれって。」
緑「ありがとうございます。古熔（とよう）さん。」
自警団改め古熔「ああ、というかそっちのは緑風の彼女かい？」
緑「違います。トラブルメーカーの外来人です。」
古「なにがあったんだ？」
緑「実験の失敗で他の人を巻き込んで幻想入りということをしたんです。」
古「確かにトラブルメーカーだな。」
緑「ともあれ伝言ありがとうございます。」
―おまけその３ その後の文―
文「さすがに最後のは予想外ですけど、いくつか写真も取れましたし、記事に・・・ってあれ？」
文は首にかかってるはずのカメラを見た。
しかしそこにカメラはなかった。
文「あやや？一体どこに・・・。」
文は近くを見渡した。
すると河のほとりにカメラを発見した。
文「しまった―！・・・ということにはならないんですよね。この前にとりさんに頼んで防水加工してもらいましたし。って私は誰に説明してるんでしょう？」
文はカメラのところに向かった。
文「無事みたいｄ―」
とカメラを持った途端
ポロッ
文「え？」
レンズ部分が取れた。
文「そんなー・・・。い、いやデータが無事なら・・・。」
と文はフィルムが入ってるところを見た。しかし・・・
ポタッ、ポタッ・・・
文「皹から水が―！」
フィルムが入ってるところから水滴が滴り落ちてた。
つまりデータは消えてる。
文「せっかくのネタが・・・。」
―あとがき―
ということで教授登場編その２でした。
緑「文が落ちキャラになってきてるな。嫌いなのか？」
嫌いではないですよ。けど、ネタにしやすいんで・・・。
緑「というかほとんど時雨の話だったんじゃないか？」
まあ、妖怪の山だしと言う理由で出したんだがどうしてこうなった。
緑「予想外なのかよ！というか今回のスペルって・・・。」
はい、あるシリーズのゲームです。呪文を弾幕にしたらどうなるかの実験です。
緑「あれ？けど俺が呪文を弾幕にしてなかったっけ？」
お前のは直接呪文をスペル化。
例をあげるとお前の水魔『押し寄せる大波』は津波を直接出してる時雨が使って感じにすると津波の形をした水色の弾幕がでるということ。
緑「つまり弾幕で形を再現ということか？」
そういうこと。
緑「なるほど。で、次は説明会か？」
一応。茶屋で合流したお前達が秘封倶楽部の２人に説明するって感じ。
緑「次回更新は来週か？」
一応・・・予定では。
緑「おい！」
いや、期末テスト＆レポートが近い上に卒論も書き始めないといけないし。
緑「ということはしばらく不定期か。」
最低でも月１は更新する。
緑「停止しないだけましか・・・ましなのか？」
こんな作者ですけどこれからもよろしくお願いします。
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2012年06月19日(火) 23:45:08 Modified by kq800