ALM〈Asset and Liability Management〉

資産(Asset)と負債(Liabilyty)の総合管理。

アメリカで生まれた財務管理手法で、金融情勢の変化に応じた適切な資産・負債管理を行うことによって、リスクの最小化とリターンの最大化を目的としています。とくに、金利自由化が進み、金利の決定要因が金融当局者ではなく、市場の需給バランスによって決定されるようになってきたことから、金融機関などの間でもALMの重要性がクローズアップされてきました。簡単な例をあげると、金利上昇局面では期間の短いもので運用する一方、資金調達は長期で行うといった具合です。と言うのも、金利上昇局面では運用期間を短くして乗り換えていったほうが、金利上昇に合わせて運用収益も増えるからです。また、これとは逆に、資金調達をする場合は、長期借り入れを選んだほうが、金利が上昇しても借り入れ当初の金利が適用されるため、借り入れ利息の支払い増加を防ぐことができるのです。個人と違って、銀行や一般事業法人は、運用、借り入れとも資金額が大きいため、金利自由化が行われるなかで、ALMの発想は重要になってきます。
2005年07月07日(木) 17:27:41 Modified by livedoor07041




スマートフォン版で見る