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Dear My Friend

14 :Dear My Friend (1/6):2005/10/05(水) 21:56:42 ID:gxALpkFp0
2月の初め。
主人公の森川恭一の両親が、久城麻衣という女の子を孤児院から引き取ってきた。

冬の街を舞台にした普通の学園もの。


キャラ紹介

○久城麻衣
両親が孤児院から引き取ってきた子。同じ家に住み、同級生として通うことになる。
トロくて、いつもどこか遠慮がち。でも、すぐに周囲に馴染んでいく。

○北沢都香
同級生で、友人。一人暮らし。学園での人気は高い。
活発だけど、何にでもすぐに首を突っ込みたがる、ハタ迷惑な性格。

○栗原月夜
同級生で、友人。家は神社で、巫女をしている。また、「癒しの力」を持っている。
常に笑顔・丁寧語で、情に厚い。かと思えばさらりと毒舌を吐いたり。
思ったことをそのまま口に出す、さっぱりとした性格。

○黒崎小麦
下級生。転校して間もない。頭に変な耳のようなものがついている。
かなりうるさい。敬語なんて使わない。他人をおちょくるのが好き。意外と頭が良かったりもする。

○永村冴香
上級生。向かいの家に一人で住む、年上のお姉さん。主人公とは幼い頃からの付き合い。
横暴で、遠慮知らず。恭一をオモチャにすることもしばしば。

16 :Dear My Friend (2/6) 久城麻衣ルート:2005/10/05(水) 21:58:12 ID:gxALpkFp0
ある日、恭一は麻衣の母親の形見であるテディベアを誤って燃やしてしまう。
でも、雨降って地固まるかのごとく、そこから2人の仲は急接近していく。
だがその矢先に、麻衣は父親の愛人との子であると、父親から告げられる。
つまり、麻衣は恭一の異母兄妹であり、結ばれてはならない存在だったのだ。
そのため、恭一はわざと麻衣を避けるようになる。
麻衣は傷つき、ついには家出をしてしまう。
けれど、麻衣には頼るあてもなかった。唯一の頼れる場所は、恭一だった。
恭一は麻衣を公園で見つけ、連れ戻す。そして2人は、禁忌を犯してしまった。
実は、麻衣は初めから2人が異母兄妹だと知っていた。
それでもなお、恭一の事が好きだったのだ。

しかし、その後のDNA鑑定の結果、麻衣の父親は異なっており、2人は赤の他人だと分かる。
そして麻衣は、本当の父親の元に行く事にした。
けれど、恭一は麻衣の言葉の裏に隠された、本当の気持ちに気付いた。
麻衣は、何よりも愛情を、そして居場所を求めていたのだ。
恭一は駅のホームに駆けつけ、麻衣を引きとめ、自分の気持ちを伝える。
初めて恭一から「好き」という言葉を聞く事ができ、麻衣は恭一と共に居る事にした。

桜並木の下で、恭一が作ったテディベアを抱きしめる麻衣と2人で散歩する。

17 :Dear My Friend (3/6) 北沢都香ルート:2005/10/05(水) 21:58:46 ID:gxALpkFp0
3ヶ月前、恭一は都香に告白したが、都香はそれを断った。
幸せができた後に、その幸せが壊れるのが怖かったのだ。
代わりに、一日だけの恋人関係を結ぶ。夜に、2人はHをした。
その後は、2人の仲を「友達」だとお互いに決めていた。

ある日、都香は海外から帰ってきた父親と喧嘩して家出をし、恭一の家に泊まる事に。
時同じくして、都香の妊娠が発覚。心当たりはもちろん、3ヶ月前の恭一との事しかない。
それを知った都香の父親は激怒し、都香を連れ戻す。
けれども2人は監視の目をかいくぐり、駆け落ちをする事に。
そこでやっと、都香は自分の正直な気持ちを伝える事ができた。
しかし、友人たちの協力もむなしく、都香は捕まってしまう。
都香は海外に連れていかれ、そこで堕胎手術を受ける事になってしまった。
それを止めるべく、都香を乗せて空港に向かう車の前に恭一は立ちはだかり、轢かれてしまう。
幸い、大した怪我は無かった。都香の父親もついに折れ、渋々ながら関係を認めることに。
数年後、子供と3人で桜並木の下を歩くところで終わり。

後から語られる事だが、都香の父親と恭一の母親は、元は兄妹。
つまり、恭一と都香はいとこ同士、という事。

18 :Dear My Friend (4/6) 栗原月夜ルート:2005/10/05(水) 22:01:10 ID:gxALpkFp0
月夜はその力のせいで怪しげな噂を立てられていて、以前は周囲から孤立していた。
また、同じクラスの3人組の女子が執拗にいじめを行っていた。
しかし、月夜は平然とした態度をとるばかりか、逆に相手を嘲笑ったりもするものだから、
いじめは次第にエスカレートしていった。
結局は恭一が土下座して、一旦はいじめが収まった。
また、月夜の兄から、力についての詳細を聞かされる。
月夜が持つ「癒しの力」というのは、本当は「自分の寿命を相手に分け与える力」だったのだ。

その後、神社にいじめっ子3人組の女子の一人(小日向)の弟(歩)とその友人が訪ねてくる。
実は、小日向は恭一の事が好きだったのだ。
怪しげな力を持っている月夜が、恭一と一緒にいることが許せず、いじめを続けていたのだ。
また、小日向の母は重い病気に冒されていたため、小日向は家事をしなければならず、
そのせいでストレスがたまっていたというのもいじめの原因ではないか、という事情を聞く。
だが、小日向の母や、神社の階段から落ちた歩に癒しの力を使った挙句、月夜は危篤状態に陥る。

そして、月夜はたき火のそばで息を引き取る。その時、恭一の心にある光景が浮かび上がった。
それは、神社の階段の下で恭一が倒れている姿。そして取り乱した月夜が側にいた。
恭一は、以前神社を訪れたときに階段から転落して死んでおり、
月夜は恭一を生き返らせるために、自分の寿命の半分を与えていたのだ。
そして恭一の心の中の月夜は歌う。「たまあひのうた」を。
それは、恭一に与えた命を2人で分ける儀式だった。

結局2人とも寿命はかなり短くなってしまった。
でも、平穏で幸せな日常が戻ってきたのだ。
側で恭一と半分こした焼き芋をほおばる月夜は、やっぱりいつもの月夜だった。

19 :Dear My Friend (5/6) 黒崎小麦ルート:2005/10/05(水) 22:02:33 ID:gxALpkFp0
小麦は、物珍しさに寄って来る人ではなく、本当の友人が欲しかったようだ。
でも、恭一は小麦との待ち合わせをすっぽかしてしまったり、
小麦はバレンタインのチョコをちゃんと渡せずに、「やり直し」をする羽目になったりと、
お互いに、なんだか上手くいかない。
そんな出来事を重ねるうちに、小麦は不器用ながらも、次第に恭一に心を寄せるようになっていった。

そして、小麦は自分の過去を話す。
小麦は人工授精で生まれた子だった。
それは天才のDNAを集めるために、研究者の母親が依頼した事。
当然、そこに愛情なんてある訳は無かった。
そして以前通っていた学校は厳格なお嬢様学校で、
そこで小麦は人工授精で生まれたと言う理由で「人間じゃない」と言われ続けてきた。
頭の耳は付け耳で、「人間じゃない」事をわざと真似した、一種の反抗心のようなものだったのだ。

けれど、友人たちの間で家族の話題になったとき、小麦はバツが悪そうに逃げていった。
他の人たちも家庭環境はそれぞれ特殊だったが、割と平気に生きていた。
自分だけが未だに家庭環境の事を気にしていると分かって、小麦は自分自身を惨めに思い、
根強いコンプレックスを再認識させられる結果となってしまった。

恭一は小麦を外に連れ出し説得するが、小麦は叫び出す。
『キョーイチは、わたしのことを同情の目で見ているんだ。
 だって自分は人間じゃないから、誰からも好かれる筈は無いんだから。』
小麦の思考は悪い方へ悪い方へと加速し、ついカッとなって恭一の元から走り去る。
しかし恭一は公園で追いつき、小麦の身体をしっかりと抱きしめ、自分の気持ちを伝えた。
2人はキスをし、繋がった。

それから一ヵ月後。2人は河原で散歩をする。
小麦は友人たちにも、自分の事をきちんと話すと決めた。
そして、今まで自分の心を縛る象徴だった付け耳を、空に放り投げた。

20 :Dear My Friend (6/6) 永村冴香ルート:2005/10/05(水) 22:04:41 ID:gxALpkFp0
冴香や友人たちに勧められて、恭一は麻衣と付き合うことに。
麻衣が良いムードなのに対し、恭一の態度は煮え切らない。
他人から押し付けられた恋愛が、うまくいく筈は無かったのだ。
また、冴香が両親の仕事を手伝うため、外国に行くという話を聞く。
恭一は少なからずショックを受け、2人の間で気持ちは揺れ動く。
友人とも相談した結果、麻衣との関係を切ることに。
単に状況に流されたのだ、と麻衣を納得させる事で。
そして、駅で冴香を引き止める。
何より2人は、幼い頃に「結婚の約束」と称してファーストキスを交わした仲だったのだ。
冴香は、今まで自分の気持ちを押し殺していて、素直に気持ちを表せなかったのだ。

結局、外国に行ってみたものの、両親の仕事は冴香には合わず、日本に帰ってきた。
そんな冴香を貰ってやる、と恭一は告げるのだった。
2006年12月07日(木) 15:02:15 Modified by luc001




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