湖畔の古砦

ハンスリームの西、アドニスへ向かう街道を少し南に外れたところに、小さな湖と、崩れた砦跡がある。
あまり人が近づくような場所ではないが、最近、このあたりでエルフに会ったとか、怪物に襲われたとかいう話を耳にするようになった。


酒場で聞いた噂によると、このあたりの森にエルフの村があるらしい。
これといって有力な手がかりがあるわけでもなかったが、今日は村を探してみることにする。


闇雲に森の中を歩き続け、どれくらい経っただろうか。
ふと、妙な気配を感じて立ち止まった。
耳を澄ます。
クスクス……。
聞こえてきたのは何者かの笑い声だった。


「あれっ、見つかっちゃった」
頭上の木の枝に、少年が立っていた。
人形のように整った顔だち、薄暗い森の中でも輝くあわい金色の髪と、特徴的な長い耳……。間違いない、エルフの少年だ。
「ダメじゃないかユニ-、笑っちゃあ」
隣の木からもうひとり、まったく同じ顔をしたエルフの少年が顔を出した。
「ごめんねコニー。だって、ガマンできなかったんだもん」
ふたりは顔を見あわせて楽しそうに笑う。双子のエルフなのだろうか……。


ちょうどいい、エルフの村に連れてってもらえないかと双子に聞いてみた。
「ダメだよ」
「人は森を荒らさない、エルフは森から出ない」
「そういう約束だよ。お祖父ちゃんから聞いたもん」
双子のエルフは、交替でリズムよく喋る。
「ねえねえそれより」
「いい匂いがするよ」
「あのクッキーの匂いがする」
「魔女の特製クッキーだね」
「ちょうだい!」
「ねえ、ちょうだい!」
どうやら双子はクッキーが欲しいようだ。


「ハニークッキーだね。おいしそう」
「うん、おいしそう」
「じゃあ、かわりにコレをあげる」
「うん、あげる」
双子は木から降りて、持っていた長弓を差し出してきた。見慣れない素材を使っていて、複雑な装飾が施されている。かなり良い品のようだが、果たしてこのクッキーと釣り合うのだろうか?
「ねえねえ、いいでしょ?」
「いいでしょー?」
こちらには特に異存はない。半ば押し切られるような形で、クッキーと弓矢を交換した。


14Exp手に入れた。
レベルが上がった!
武器:エルフの長弓[6x36]を見つけた!
  • 装備しますか? -
2005年09月22日(木) 07:43:41 Modified by lunatic_dog




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