用心棒

ハンスリーム市街から外れたテオル川沿いに、数軒の高級娼館がある。
川の向こうには安い娼館街があるが、比較的市街に近いこのあたりは富豪やカ人を主な顧客とし、比較的安全に遊べることで知られている。


とはいえ、時にはトラブルが起こきることもある。たちの悪い客を追い返したり、娼婦たちの安全を守るのが用心棒の仕事だ。


店の前に立っていると、向こうから数人の男がやってきた。商船の船員といった様子で、酒のためか足取りが怪しい。
「ウィー、女を出せ! 金ならあるゾォー!!」
男たちは酒臭い息を吐きながら掴み掛かってきた。


こういうたちの悪い客は丁重にお引き取り願うのが決まりだ。川べりまで引きずって行き、頭を冷やさせる。
……さて、持ち場に戻ろう。


そろそろ仕事が終わるという時に、若い娼婦が店から出てきた。
「おつかれさまぁー。あ、あなた、これ要らない? お客さんから貰ったんだけど、持って帰っても枯らしちゃうだけだからさぁ……。恋人にでもあげたら、喜ばれるかもよ」
彼女から、アマリリスの赤い花束を押しつけられた。


53Gp手に入れた。
2Exp手に入れた。
赤い花束を手に入れた!
2005年08月21日(日) 19:41:41 Modified by lunatic_dog




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