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3月にやるのは季節外れですかね。他のゲーマーはそういうことを考えながらプレイするゲームを決めるのでしょうか。
「ぼくなつ」シリーズを手掛けたミレニアムキッチンという制作会社が開発に関わっています。そのため内外で「ぼくなつ」の続編みたいなものと見られていたようですが、ミレニアムキッチン側はそこに抵抗があったというような話も伝わっています。
ゲームの中身は、確かに「ぼくなつ」に似ています。私がやったことのある「ぼくなつ」は一作目だけであり、それも20年以上前の話なので、大して深いことは言えませんが、私の記憶の中に残っている「ぼくなつ」には確かに似ていました。何が似ているかと言えば、山深い田舎の集落で夏休みを過ごすことになった少年を操って、虫取りや魚釣りをするゲームだというところです。「どうぶつの森」的なスローライフを楽しむゲームだと言ってもいいかもしれませんが、私は「どうぶつの森」を一切やったことがないので、間違ったことを言っているかもしれません。
クレヨンしんちゃんの要素が加わった本作は、しんのすけが「ぼくなつ」における「ぼく」の役割を果たすことになります。そして本作にはもう一本の柱として、タイトルにも入っている「博士」を軸に据えたメインストーリーが用意されています。このメインストーリーは、クレヨンしんちゃんの劇場版で見られるようなSF・タイムトラベル的な要素を盛り込んだ内容になっています(ゲームをプレイし始めるとシリアスな展開もあるのかなと一瞬不安になりますが、全体的にはコミカルでハートフルな感じにまとまっています)。
グラフィックは、アニメ調の絵をベースにした3Dグラフィックです。KAKAROTのが近いです。虫や魚に関しては図鑑が用意されており、「目標」という名称のゲーム内実績も用意されているので、これらが虫取りや魚釣りにおける動機付けになっています。一日の行動にしんのすけのスタミナや時間による制限がかかっている仕様も「ぼくなつ」と似ています。図鑑や目標のコンプリートを目指すにはスタミナや時間の制限内でどう効率よく立ち回るかを考える必要がありますが、それが楽しいと思う人もいれば煩わしいと思う人もいることでしょう。ただ、これらの制限は本作のメインターゲットが低年齢層ということもあってか、全体的に緩めです(攻略情報さえあれば1周での図鑑完成と目標全達成は普通に可能です。また、ニューゲーム+もあります)。
クレヨンしんちゃんという作品のコミカルな雰囲気は、よく出せていると思います。ただ良くも悪くも低年齢向けなので、大人が楽しめるかと聞かれると何とも言えません。例えば本作の舞台は阿蘇の隣にあるという設定の「あっそー」なる地なのですが、本作のプレイ中はこの手のダジャレを終始聞かされることになります。「あっそー」をおもしろいと思える人は、本作に向いているかもしれません。
そんな感じです。やっぱり本作のメインターゲットはあくまでクレヨンしんちゃんファンの低年齢層であるという印象を受けたので、手を出してみようかなと思っている人はそこを忘れないでください。ボリュームも、1周10時間前後と短めです。
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「ぼくなつ」シリーズを手掛けたミレニアムキッチンという制作会社が開発に関わっています。そのため内外で「ぼくなつ」の続編みたいなものと見られていたようですが、ミレニアムキッチン側はそこに抵抗があったというような話も伝わっています。
ゲームの中身は、確かに「ぼくなつ」に似ています。私がやったことのある「ぼくなつ」は一作目だけであり、それも20年以上前の話なので、大して深いことは言えませんが、私の記憶の中に残っている「ぼくなつ」には確かに似ていました。何が似ているかと言えば、山深い田舎の集落で夏休みを過ごすことになった少年を操って、虫取りや魚釣りをするゲームだというところです。「どうぶつの森」的なスローライフを楽しむゲームだと言ってもいいかもしれませんが、私は「どうぶつの森」を一切やったことがないので、間違ったことを言っているかもしれません。
クレヨンしんちゃんの要素が加わった本作は、しんのすけが「ぼくなつ」における「ぼく」の役割を果たすことになります。そして本作にはもう一本の柱として、タイトルにも入っている「博士」を軸に据えたメインストーリーが用意されています。このメインストーリーは、クレヨンしんちゃんの劇場版で見られるようなSF・タイムトラベル的な要素を盛り込んだ内容になっています(ゲームをプレイし始めるとシリアスな展開もあるのかなと一瞬不安になりますが、全体的にはコミカルでハートフルな感じにまとまっています)。
グラフィックは、アニメ調の絵をベースにした3Dグラフィックです。KAKAROTのが近いです。虫や魚に関しては図鑑が用意されており、「目標」という名称のゲーム内実績も用意されているので、これらが虫取りや魚釣りにおける動機付けになっています。一日の行動にしんのすけのスタミナや時間による制限がかかっている仕様も「ぼくなつ」と似ています。図鑑や目標のコンプリートを目指すにはスタミナや時間の制限内でどう効率よく立ち回るかを考える必要がありますが、それが楽しいと思う人もいれば煩わしいと思う人もいることでしょう。ただ、これらの制限は本作のメインターゲットが低年齢層ということもあってか、全体的に緩めです(攻略情報さえあれば1周での図鑑完成と目標全達成は普通に可能です。また、ニューゲーム+もあります)。
クレヨンしんちゃんという作品のコミカルな雰囲気は、よく出せていると思います。ただ良くも悪くも低年齢向けなので、大人が楽しめるかと聞かれると何とも言えません。例えば本作の舞台は阿蘇の隣にあるという設定の「あっそー」なる地なのですが、本作のプレイ中はこの手のダジャレを終始聞かされることになります。「あっそー」をおもしろいと思える人は、本作に向いているかもしれません。
そんな感じです。やっぱり本作のメインターゲットはあくまでクレヨンしんちゃんファンの低年齢層であるという印象を受けたので、手を出してみようかなと思っている人はそこを忘れないでください。ボリュームも、1周10時間前後と短めです。
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