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またまた出てきた版権スパロボの最新作です。システムは第3次Z・V・Xとほとんど一緒です。特徴はXの記事の冒頭にまとめてあるのでご参照ください。
今作も1周目からエキスパートモードという難易度が高めのモードができます。前作Xよりは若干難易度が低くなった印象がありますが、敵ユニットが(武器の威力も含めて)6段階とか7段階とか改造されているうえに連続ターゲット補正もあるので、リアル系の回避率は全然安定しません。リアル系で無双をしようと思ったら運動性をフル改造するだけでは到底足りず、強い強化パーツを乗っけたりパイロットの回避にもりもりドーピングをしたりする必要があります。何周もしないとそこまでする余裕は生まれないので、スーパー系中心の布陣で挑まざるを得ません。そのため、リアル系(主人公機・キリコ・スパイク・アンジェラ・ガンダム勢・ダンバイン勢などなど)を活躍させたい人には1周目でのエキスパートモードはあんまりおススメできません。
そうです。主人公機は選択制ではなく、1機しかないのです。性能は完全にリアル系なのでエキスパートモードだと後半から終盤にかけてどんどん苦しくなっていきます。主人公なのにそれでいいのかというのは若干思いました。
強いのは、ヴァンのダン・オブ・サーズデイと真ゲッタードラゴンです。2機とも攻撃力をブーストする特殊能力を豊富に持った火力オバケなので、終盤はこの2機だけでザコ掃除もボス退治も2〜3ターンでできてしまいます。やたらと効果の高いバランスブレイカー級の強化パーツも豊富に用意されている(例えば、一昔前でのスパロボではあり得なかった「毎ターンエネルギーを全回復できる強化パーツ」があります。それも1種類じゃありません)ので、全体的な難易度は低めでしょう。反面、主人公機も新規参戦組も(エキスパートモードだと)この2機ほど強くありません。脆いうえに火力も物足りないソードフィッシュとアーハン、スーパー系としてはとことん中途半端で表示される攻撃力ほどのダメージを出せないレイアースなんかはいかにも地味です。特にソードフィッシュとアーハンはストーリー上の見せ場もあんまりありません。
ストーリーは、あれでいいんですかねえ。自軍は、セフィーロから来たレイアース勢、バイストン・ウェルからやってきたダンバイン勢、アストラウス銀河からやってきたキリコたち(とアンジェラ)など、色々な場所からやってきた人々の寄せ集めで1話ごとに戦場もコロコロ変わるので、お話にあんまり統一感がない印象を受けました。新規参戦作品ありきでまとめにくい作品群を無理してまとめてしまったがゆえに散漫なストーリーになってしまった感は拭えませんでした。敵勢力もやたらと多いので、作品ごとの原作再現度合いも薄めです。設定上のクロスオーバーをさせて各作品の世界観を相互に関連付けようとする姿勢はうかがえましたが、基本的にサラッと説明されるだけなので取って付けた感は否めません。物量だけは圧倒的(そう)なUND(今作のオリジナル敵勢力)や宇宙怪獣との決戦もアッサリ終わっちゃうしねえ。ヱクセリオンもヱルトリウムも出てこないんですよ。
とはいえ手堅くまとまってはいるので、手を出して損はしません。
私は、旧シリーズ・αシリーズ・Zシリーズに続く長編の版権スパロボに期待しています。
<その他>
・ヴァンはKに引き続き強かったのがうれしかったです。他方でキリコはZシリーズほどの強さを発揮できていませんでした。あるスパロボで強かったユニットが後続作で弱体化すると悲しくなるので、できれば避けて欲しいところです。
・V、Xに引き続く「戦艦枠」のアルカディア号は、Vのヤマトほどではないものの強いです。
・非戦闘員のキャラクターがサポーターコマンドという精神コマンド的なものを使って味方を支援することができます。「共闘感」「総力戦してる感」が増すので好きです。
・最近のスパロボは弱い変形形態(ダイファイターやダイタンク)のオミット、合体ロボ(ダンクーガとかコンバトラーとか)の弱い合体前形態のオミット、同系統のサブキャラ(今作だと、イズミとヒカルとか)を武装化(=別キャラの武装にしか登場しない)してユニット数を圧縮、などの涙ぐましい工夫で容量の余裕を稼いでいます。「強いユニットこそ至高」という私のプレイスタイルだといても使わないのでいいんですが、少し寂しい気もします。ファンは、気にするでしょう。敵ユニットの武器もだいたい1種類か2種類ぐらいしかなく、少ない印象を受けます。
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今作も1周目からエキスパートモードという難易度が高めのモードができます。前作Xよりは若干難易度が低くなった印象がありますが、敵ユニットが(武器の威力も含めて)6段階とか7段階とか改造されているうえに連続ターゲット補正もあるので、リアル系の回避率は全然安定しません。リアル系で無双をしようと思ったら運動性をフル改造するだけでは到底足りず、強い強化パーツを乗っけたりパイロットの回避にもりもりドーピングをしたりする必要があります。何周もしないとそこまでする余裕は生まれないので、スーパー系中心の布陣で挑まざるを得ません。そのため、リアル系(主人公機・キリコ・スパイク・アンジェラ・ガンダム勢・ダンバイン勢などなど)を活躍させたい人には1周目でのエキスパートモードはあんまりおススメできません。
そうです。主人公機は選択制ではなく、1機しかないのです。性能は完全にリアル系なのでエキスパートモードだと後半から終盤にかけてどんどん苦しくなっていきます。主人公なのにそれでいいのかというのは若干思いました。
強いのは、ヴァンのダン・オブ・サーズデイと真ゲッタードラゴンです。2機とも攻撃力をブーストする特殊能力を豊富に持った火力オバケなので、終盤はこの2機だけでザコ掃除もボス退治も2〜3ターンでできてしまいます。やたらと効果の高いバランスブレイカー級の強化パーツも豊富に用意されている(例えば、一昔前でのスパロボではあり得なかった「毎ターンエネルギーを全回復できる強化パーツ」があります。それも1種類じゃありません)ので、全体的な難易度は低めでしょう。反面、主人公機も新規参戦組も(エキスパートモードだと)この2機ほど強くありません。脆いうえに火力も物足りないソードフィッシュとアーハン、スーパー系としてはとことん中途半端で表示される攻撃力ほどのダメージを出せないレイアースなんかはいかにも地味です。特にソードフィッシュとアーハンはストーリー上の見せ場もあんまりありません。
ストーリーは、あれでいいんですかねえ。自軍は、セフィーロから来たレイアース勢、バイストン・ウェルからやってきたダンバイン勢、アストラウス銀河からやってきたキリコたち(とアンジェラ)など、色々な場所からやってきた人々の寄せ集めで1話ごとに戦場もコロコロ変わるので、お話にあんまり統一感がない印象を受けました。新規参戦作品ありきでまとめにくい作品群を無理してまとめてしまったがゆえに散漫なストーリーになってしまった感は拭えませんでした。敵勢力もやたらと多いので、作品ごとの原作再現度合いも薄めです。設定上のクロスオーバーをさせて各作品の世界観を相互に関連付けようとする姿勢はうかがえましたが、基本的にサラッと説明されるだけなので取って付けた感は否めません。物量だけは圧倒的(そう)なUND(今作のオリジナル敵勢力)や宇宙怪獣との決戦もアッサリ終わっちゃうしねえ。ヱクセリオンもヱルトリウムも出てこないんですよ。
とはいえ手堅くまとまってはいるので、手を出して損はしません。
私は、旧シリーズ・αシリーズ・Zシリーズに続く長編の版権スパロボに期待しています。
<その他>
・ヴァンはKに引き続き強かったのがうれしかったです。他方でキリコはZシリーズほどの強さを発揮できていませんでした。あるスパロボで強かったユニットが後続作で弱体化すると悲しくなるので、できれば避けて欲しいところです。
・V、Xに引き続く「戦艦枠」のアルカディア号は、Vのヤマトほどではないものの強いです。
・非戦闘員のキャラクターがサポーターコマンドという精神コマンド的なものを使って味方を支援することができます。「共闘感」「総力戦してる感」が増すので好きです。
・最近のスパロボは弱い変形形態(ダイファイターやダイタンク)のオミット、合体ロボ(ダンクーガとかコンバトラーとか)の弱い合体前形態のオミット、同系統のサブキャラ(今作だと、イズミとヒカルとか)を武装化(=別キャラの武装にしか登場しない)してユニット数を圧縮、などの涙ぐましい工夫で容量の余裕を稼いでいます。「強いユニットこそ至高」という私のプレイスタイルだといても使わないのでいいんですが、少し寂しい気もします。ファンは、気にするでしょう。敵ユニットの武器もだいたい1種類か2種類ぐらいしかなく、少ない印象を受けます。
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