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テイルズ・オブ・アイアン

 2023年4月のフリープレイの一作です。2Dのソウルライクにしてメトロイドヴァニアという私の好みのど真ん中を突いてくる作品だったので、手を出してみました。
 タイトルだけ見るとJRPGのテイルズシリーズっぽいですが、関係はありません。そもそもあっちは"tales"ですが、こっちは"tails"です。設定としては、ネズミの王子(※ストーリーを進めると身分が変わります)を操って、王国に攻めてきたカエルの軍団と戦うという内容になっています。主人公の動きはかなりモッサリしていますが、ガード・ローリング回避・受け流し(パリィ)というソウルライクに必要なアクション要素は一通り揃っており、敵の攻撃を避けながらこちらの攻撃を少しずつ叩き込んでいく楽しさはまさにソウルライクそのものです。敵の攻撃も多彩であり、適切な対処は何度も死にながら指に叩き込んでいくことになります。なお武器や防具も、数は豊富にありますが、実際の性能差はあんまりありません。また本家の死にゲーに見られるような魔法やバフ・デバフといった要素はほとんどなく、基本的には泥臭い肉弾戦で敵を倒していく必要があります(一応、「毒」だけはありますが、スリップダメージを与えるものではなく、こちらの攻撃力が上がるバフのような扱いになっています)。加えて、ギリギリ「メトロイドヴァニア」の範疇に属する作品だとは思いますが、探索要素はかなり薄めであり、順番に課されるクエストをこなしていけばゲームクリアには辿り着けます(そのうえ各クエストの目標地点もマップ上に表示してくれる親切仕様であり、「迷う」という状況にはなかなかなりません)。
 難易度は全部で3段階あり、ノーマルであればソウルライクとしては普通の難易度になると思います。下の難易度にするとかなり簡単になり、一般的な2Dアクションゲーム程度のものになるので、死にゲー初心者にもお勧めできます。ただし最初に決めた難易度を途中で変更することは一切できない(そのうえNG+もない)ので、ご注意ください。一応、プラチナトロフィーまでであれば最低難易度で獲得できます。ただDLCトロフィーのひとつに「最高難易度でラスボスを倒す」というものがあるため、DLCトロフィーにもこだわるトロファーは自分の腕と相談してください。とはいえ、死にゲーに慣れた人であれば、1周目からいきなり最高難易度でも全然いけると思います。

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