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アトラスのRPGに手を出すのは初めてのことだと思います。ペルソナシリーズも、これまで一切やったことがありませんでした。
ファンの方々には説明するまでもないことでしょうが、正統派のコマンドRPGです。ゲーム内にカレンダーがあり、特定の行動(ダンジョンに入ったり、パーティメンバーとの親密度を上げたりといったもの)をとると時間が過ぎていくので、ゲーム内で設定された期限までに各メインミッションをクリアできるように、その日その日の行動を選びながらパーティを育てていく必要があります。
コマンドRPGとしては、純然たる良作だと思います。敵にも味方にも各々異なる長所短所があるので、バトルごとに相性が良くなるようなメンバーとビルドを組んでいく必要があります。敵と相性の良い戦い方を考えていく際の試行錯誤がコマンドRPGの醍醐味だと思われますので、それが快適にできる環境が整えられているのは良いことだと思います。オートセーブは細かく入りますし、ワンボタンで戦闘を最初からやり直すことができるようになっているのも良い仕組みだと思いました。
反面、いったん勝てる戦い方が見えてしまえば作業的になってしまうのも実にコマンドRPG的です(特に長期戦になりがちな終盤のボス戦で顕著です)。また、ある程度の育成を経ないと最適なビルドが組めない場合は、レベルアップという作業を不可避的にやらされるのも、本作を含めたコマンドRPGの良くない点だと思います。
さてアトラスのRPGのもう一つの醍醐味はストーリーかと思います。本作のストーリーは、仲間たちの力を結集して強大な敵に立ち向かうという内容であり、非常に王道かつ私好みでありました。私はエンドゲームの最後のバトルシーンで泣いていたような人間ですから、多人数の力を結集するという展開は好きなはずなのです。でも、本作の終盤はそこまで響かなかったというのが正直なところです。多分、最後の敵がラスボス一人だけなのと、実際のラスボスとのコマンド戦闘では1人(+α)のアタッカー以外はサポート役に徹するのが最適解になってしまっているのが原因かと思います。私に響かせるには、エンドゲームみたいに敵も大勢いた方がいいですし、スパロボの最終話のようにアタッカーも多人数いた方がいいのです。
あとは、「現代文明が滅びてホモ・サピエンスが怪物化している」という世界の成り立ちが非常にNieR Replicantに近いと思いました。パクったと言いたいわけではないですが、できるだけ被らないようにしてくれた方がいいんじゃないですかね。
※細かい話ですが、本作では前述のように各キャラクターとの親密度を上げるためのイベントが用意されており、このイベントは基本的にはひとつながりのサイドクエスト的な内容になっています。ただストーリー的にはひとつながりのサイドクエストを細切れにして個別の親密度イベントとしているため、切羽詰まった状況をゲーム内時間で長時間放置することも可能であり(例えば、行方不明者が出ていることが分かった時点でイベントが終了し、その救助はまた次のイベントで行う、というようなことが普通にあります)、かなり不自然に感じました。
※本作をやって『龍が如く7』が「汚いペルソナ」と言われていたことの意味がようやく分かりました。以下のような共通点があります。
・ジョブ(本作での呼称は「アーキタイプ」)が何種類もあり、ジョブごとに覚える技やステータスの伸び方が違う
・キャラクター経験値とジョブ経験値が別
・各ジョブの専用技を一定数別のジョブに付け替えて使うことができる
・パーティメンバーに入る仲間キャラクターが多数いるが一度に出せる人数に限りがある
・主人公はパーティから外せない
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ファンの方々には説明するまでもないことでしょうが、正統派のコマンドRPGです。ゲーム内にカレンダーがあり、特定の行動(ダンジョンに入ったり、パーティメンバーとの親密度を上げたりといったもの)をとると時間が過ぎていくので、ゲーム内で設定された期限までに各メインミッションをクリアできるように、その日その日の行動を選びながらパーティを育てていく必要があります。
コマンドRPGとしては、純然たる良作だと思います。敵にも味方にも各々異なる長所短所があるので、バトルごとに相性が良くなるようなメンバーとビルドを組んでいく必要があります。敵と相性の良い戦い方を考えていく際の試行錯誤がコマンドRPGの醍醐味だと思われますので、それが快適にできる環境が整えられているのは良いことだと思います。オートセーブは細かく入りますし、ワンボタンで戦闘を最初からやり直すことができるようになっているのも良い仕組みだと思いました。
反面、いったん勝てる戦い方が見えてしまえば作業的になってしまうのも実にコマンドRPG的です(特に長期戦になりがちな終盤のボス戦で顕著です)。また、ある程度の育成を経ないと最適なビルドが組めない場合は、レベルアップという作業を不可避的にやらされるのも、本作を含めたコマンドRPGの良くない点だと思います。
さてアトラスのRPGのもう一つの醍醐味はストーリーかと思います。本作のストーリーは、仲間たちの力を結集して強大な敵に立ち向かうという内容であり、非常に王道かつ私好みでありました。私はエンドゲームの最後のバトルシーンで泣いていたような人間ですから、多人数の力を結集するという展開は好きなはずなのです。でも、本作の終盤はそこまで響かなかったというのが正直なところです。多分、最後の敵がラスボス一人だけなのと、実際のラスボスとのコマンド戦闘では1人(+α)のアタッカー以外はサポート役に徹するのが最適解になってしまっているのが原因かと思います。私に響かせるには、エンドゲームみたいに敵も大勢いた方がいいですし、スパロボの最終話のようにアタッカーも多人数いた方がいいのです。
あとは、「現代文明が滅びてホモ・サピエンスが怪物化している」という世界の成り立ちが非常にNieR Replicantに近いと思いました。パクったと言いたいわけではないですが、できるだけ被らないようにしてくれた方がいいんじゃないですかね。
※細かい話ですが、本作では前述のように各キャラクターとの親密度を上げるためのイベントが用意されており、このイベントは基本的にはひとつながりのサイドクエスト的な内容になっています。ただストーリー的にはひとつながりのサイドクエストを細切れにして個別の親密度イベントとしているため、切羽詰まった状況をゲーム内時間で長時間放置することも可能であり(例えば、行方不明者が出ていることが分かった時点でイベントが終了し、その救助はまた次のイベントで行う、というようなことが普通にあります)、かなり不自然に感じました。
※本作をやって『龍が如く7』が「汚いペルソナ」と言われていたことの意味がようやく分かりました。以下のような共通点があります。
・ジョブ(本作での呼称は「アーキタイプ」)が何種類もあり、ジョブごとに覚える技やステータスの伸び方が違う
・キャラクター経験値とジョブ経験値が別
・各ジョブの専用技を一定数別のジョブに付け替えて使うことができる
・パーティメンバーに入る仲間キャラクターが多数いるが一度に出せる人数に限りがある
・主人公はパーティから外せない
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