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リビッツ! ビッグ・アドベンチャー

 本作は「リトルビッグプラネット」シリーズの最新作であるということです。私は前の作品は一切やっていません。

 クラッシュ4からの流れで似たような作りの本作もやってみました。やったのはPS4版です。
 クラッシュ4と同じような、横スクロールと奥スクロールと手前スクロールが混じった基本一本道のステージクリア型アクションゲームです。難易度はクラッシュ4よりは低めで、キャラクターがかわいらしいこともあり、メインターゲットはお子様であるかと思われます。

 アクションゲームとしての作りは非常に堅実で、普通におもしろいです。クラッシュ4みたいに操作キャラの影が濃くなる演出はないので、空中での位置の把握が難しいという難点はあります。他方でクラッシュ4と比べると、プレイヤーを楽しませてくれるようなステージ中の種々の視覚的・聴覚的演出がたくさん盛り込まれています。ポップ・ソングがBGMに使われているステージも複数あります。主人公のリビッツの見た目をいじることもでき、スキンの選択肢は豊富です。複数人での協力プレイもできます。また、そもそも2人以上でプレイしている状態でないと挑めないステージがあります。私はトロフィーの取得に必要な範囲で、コントローラを2つ用意して両方自分で動かしながらやりました。こういうのは楽しいという意見もある一方で、孤独な完璧主義者は嫌がることでしょう。

 ボリュームは多くはないですが(メインステージは、だいたい50〜60ぐらい。1ステージの長さはクラッシュシリーズとどっこいどっこい)全体的には手堅くまとまった良作です。このジャンルが好きな人は損はしません。

余談
 主人公リビッツの英語名はSackboyです。ゆえに本作の英題も"Sackboy: A Big Adventure"となっています。私はすぐにSuckboyを連想したのですが、英語のネイティブはそういう連想はしないのでしょうか。Sackboyという名称は、日本人の感覚からしたら「卑猥な印象を与える」から避けるような気がするんですが、どうなんでしょうか。日本語で例えたら、主人公の名前が「ツンポーコ」になっているみたいなことだと思うんですが。向こうの人たちのこの辺の感覚が知りたいです。aの音とuの音に日本人ほど類似性を感じないということなんでしょうか。それともそもそも音が似ているだけだとそこまでの連想をしないということなんでしょうか。その手の連想はするけど、ポリコレ的な理由からそういうことをいちいち避けないということなんでしょうか(外国人の名前が自分の言語ではたまたま卑猥な響きになってしまうというのはあり得る事態なので、「卑猥な響きの語」をフィクションの作品から全て排除していたらその外国人への差別的なメッセージになりかねない)。どうなんでしょうか。

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