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完全にネタバレをします。ミステリーなので、本稿を読むのは作品の読了後をお勧めします。
凡庸、の一言に尽きます。新人賞に応募された作品だったら最終選考に残れないんじゃないでしょうか。作家自体、あるいは探偵等の登場キャラクターに人気があるからこの程度の出来でも商業出版に乗せられる、という具合の作品だと思います。
有栖川先生の作品は、何かしら読んでおこうと思って代表作を調べたんです。一応このサイトで同率1位だった本作に手を出してみたのですが、流石にこれが代表作だとは思いたくありません。
終盤の解決編に相当するシーンは読みごたえがありますが、そこに至るまでがとにかく退屈です。特に事件発生(=死体発見)まで文庫で100頁ほどもあり、ダラダラと長いです。一応解決編に向けての伏線(=犯人当てに必要な情報提供)にはなっているのですが、伏線のための伏線にしかなっておらず、それ自体としておもしろくはありません。もっとすっきりとまとめてページを削ることができると思います。加えて言うなれば、多分に好みの問題ではありますが、気取っているようで大して恰好良くない文体が私の肌に合いません。私が嫌いな体言止めも多いです。
またタイトルにもある通り「悪夢」が本作のキーワードになっています。冒頭では、とある悪夢が描写されています。ただこの悪夢の内容それ自体は事件の真相にほとんど関係がないので、ページを割いて紹介するほどのものではありません。謎めいたフレーバーをまぶしているだけで、読者をだまくらかす要素にしかなっていません。人が死ぬような悪夢、というものがミステリーに出てくると、当然見立て殺人みたいな展開が期待されますが、そういった形で探偵の考察が進んでいくこともなければ、悪夢の内容のような「非科学的なもの」を科学的論理に取り込むための理屈付けも特にありません。本当にただのフレーバーでしかないのです。
先述した通り、流石に本作が代表作だとは思いたくないので、もっとよく調べてから読むものを選ぼうと思います。
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凡庸、の一言に尽きます。新人賞に応募された作品だったら最終選考に残れないんじゃないでしょうか。作家自体、あるいは探偵等の登場キャラクターに人気があるからこの程度の出来でも商業出版に乗せられる、という具合の作品だと思います。
有栖川先生の作品は、何かしら読んでおこうと思って代表作を調べたんです。一応このサイトで同率1位だった本作に手を出してみたのですが、流石にこれが代表作だとは思いたくありません。
終盤の解決編に相当するシーンは読みごたえがありますが、そこに至るまでがとにかく退屈です。特に事件発生(=死体発見)まで文庫で100頁ほどもあり、ダラダラと長いです。一応解決編に向けての伏線(=犯人当てに必要な情報提供)にはなっているのですが、伏線のための伏線にしかなっておらず、それ自体としておもしろくはありません。もっとすっきりとまとめてページを削ることができると思います。加えて言うなれば、多分に好みの問題ではありますが、気取っているようで大して恰好良くない文体が私の肌に合いません。私が嫌いな体言止めも多いです。
またタイトルにもある通り「悪夢」が本作のキーワードになっています。冒頭では、とある悪夢が描写されています。ただこの悪夢の内容それ自体は事件の真相にほとんど関係がないので、ページを割いて紹介するほどのものではありません。謎めいたフレーバーをまぶしているだけで、読者をだまくらかす要素にしかなっていません。人が死ぬような悪夢、というものがミステリーに出てくると、当然見立て殺人みたいな展開が期待されますが、そういった形で探偵の考察が進んでいくこともなければ、悪夢の内容のような「非科学的なもの」を科学的論理に取り込むための理屈付けも特にありません。本当にただのフレーバーでしかないのです。
先述した通り、流石に本作が代表作だとは思いたくないので、もっとよく調べてから読むものを選ぼうと思います。
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