→作評トップ
※動画も作ってみました。
→https://www.youtube.com/watch?v=T-wZ-qyYSr0&featur...
サクラ大戦シリーズの14年ぶりの新作でございます。
私は過去の5作は一切プレイしたことがないので、その前提での感想になります。
・システム
主人公にして帝国華撃団・花組の隊長である神山誠十郎を操って、隊員である5人のヒロイン等々とのコミュニケーションを行うアドベンチャーパートと、アクションゲームになっている戦闘パートで構成されたゲームです。帝国華撃団は、シリーズ伝統の設定ですが、悪の討伐とお芝居を同時にやっている団体です。戦うときは、平時は舞台に立っているヒロインたちが「霊子戦闘機」というメカに乗り込みます。
・戦闘パート
過去5作では戦闘パートはスパロボみたいなシミュレーションゲームになっていたようですが、今作ではアクションゲームになりました。難易度は低めで、無双シリーズのように攻撃ボタンを適当に押しているだけでも勝てます。正直、ガンダム無双みたいであんまりおもしろくありません。バトルステージでは動く足場の上をジャンプして進んでいくアスレチック要素もあったりしますが、自機の着地点が分かりにくかったりジャンプ時に変な慣性がかかったりで操作に癖があり、イライラが募ります。こちらのアスレチック要素もワンピース無双みたいに戦闘アクションにとってつけた感は否めず、やっぱりあんまりおもしろくありません。そもそも出撃するのは隊長の主人公と隊員である5人のヒロインを合わせて合計6機なんですが、1ステージで操れるのはシミュレーションの場合と違ってせいぜい2〜3機です。ヒロインたちを眺めるキャラゲーの側面も強い本作がそれでいいのかという気はします。霊子戦闘機は全て武器等が差別化されていますが、あんまりきちんと調整ができておらず、強さに結構な格差があります。そのため、特定の機体ばかり操作することになりがちです。やっぱり、キャラゲーがそれでいいのかという疑問は拭いきれません。アクションゲームにしたはいいけど、完成度を高めきれていない感が否めないのです。
・シミュレーションパート
ドラゴンボールZ KAKAROTみたいにアニメ調で描かれたいくつかのフィールドを歩き回って、各地に点在する登場人物に話しかけていく感じになります。フィールドは、全然広くありません。すぐに踏破できます。サブイベントも数だけはたくさんありますが、「会話の選択肢を1回選んで終わり」みたいな内容の薄いものがほとんどです。
ギャルゲーチックなデートイベント等々ももちろんあります。私はこの手の性欲を呼び起こすだけの要素はあんまり好きではないので、それ以上のことは言いません。キャラクターデザインがシリーズに長く関わってきた藤島康介先生から久保帯人先生に変わったことにも毀誉褒貶が色々あるようですが、私は別にどちらが特別良いとか特別悪いとかいうもんではないと思います。ただまあ、サブイベントの内容が薄い以上、ギャルゲー要素を楽しめないとひたすら退屈なゲームになります。
・ストーリー
過去作の展開と比較しての批判点は色々あるようですが、私は触れられません。
本作のストーリーは、よく言えば王道ですが、悪く言えばありきたりで安っぽいです。そのうえ、かなり駆け足です。お話を進めていけば宇宙世紀ガンダムみたいに裏切者もナイーブになる奴も敵に操られる味方もかつての敵と共闘する展開も出てくるのですが、「最終的には全員協力して敵に立ち向かうことになるんだろうな」というのはスケスケに透けて見えてしまいます。そのくせ前述のとおり展開がかなり早いので、登場人物の心理描写が甘く、「なんでナイーブ状態から復活できたのか」とか「なんで裏切ったのにまた戻ってきたのか」とか「なんで裏切者を許せるのか」といったあたりがよく分かりません。なので、ストーリーがとことん王道で安っぽいことも相まって、見てるこちらもいまいちノりきれません。
・総評
14年ぶりのシリーズ新作ということで鳴り物入りで登場した割には全体的な完成度は甘々です。これじゃあ、次につなげられる感じがしません。
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サクラ大戦シリーズの14年ぶりの新作でございます。
私は過去の5作は一切プレイしたことがないので、その前提での感想になります。
・システム
主人公にして帝国華撃団・花組の隊長である神山誠十郎を操って、隊員である5人のヒロイン等々とのコミュニケーションを行うアドベンチャーパートと、アクションゲームになっている戦闘パートで構成されたゲームです。帝国華撃団は、シリーズ伝統の設定ですが、悪の討伐とお芝居を同時にやっている団体です。戦うときは、平時は舞台に立っているヒロインたちが「霊子戦闘機」というメカに乗り込みます。
・戦闘パート
過去5作では戦闘パートはスパロボみたいなシミュレーションゲームになっていたようですが、今作ではアクションゲームになりました。難易度は低めで、無双シリーズのように攻撃ボタンを適当に押しているだけでも勝てます。正直、ガンダム無双みたいであんまりおもしろくありません。バトルステージでは動く足場の上をジャンプして進んでいくアスレチック要素もあったりしますが、自機の着地点が分かりにくかったりジャンプ時に変な慣性がかかったりで操作に癖があり、イライラが募ります。こちらのアスレチック要素もワンピース無双みたいに戦闘アクションにとってつけた感は否めず、やっぱりあんまりおもしろくありません。そもそも出撃するのは隊長の主人公と隊員である5人のヒロインを合わせて合計6機なんですが、1ステージで操れるのはシミュレーションの場合と違ってせいぜい2〜3機です。ヒロインたちを眺めるキャラゲーの側面も強い本作がそれでいいのかという気はします。霊子戦闘機は全て武器等が差別化されていますが、あんまりきちんと調整ができておらず、強さに結構な格差があります。そのため、特定の機体ばかり操作することになりがちです。やっぱり、キャラゲーがそれでいいのかという疑問は拭いきれません。アクションゲームにしたはいいけど、完成度を高めきれていない感が否めないのです。
・シミュレーションパート
ドラゴンボールZ KAKAROTみたいにアニメ調で描かれたいくつかのフィールドを歩き回って、各地に点在する登場人物に話しかけていく感じになります。フィールドは、全然広くありません。すぐに踏破できます。サブイベントも数だけはたくさんありますが、「会話の選択肢を1回選んで終わり」みたいな内容の薄いものがほとんどです。
ギャルゲーチックなデートイベント等々ももちろんあります。私はこの手の性欲を呼び起こすだけの要素はあんまり好きではないので、それ以上のことは言いません。キャラクターデザインがシリーズに長く関わってきた藤島康介先生から久保帯人先生に変わったことにも毀誉褒貶が色々あるようですが、私は別にどちらが特別良いとか特別悪いとかいうもんではないと思います。ただまあ、サブイベントの内容が薄い以上、ギャルゲー要素を楽しめないとひたすら退屈なゲームになります。
・ストーリー
過去作の展開と比較しての批判点は色々あるようですが、私は触れられません。
本作のストーリーは、よく言えば王道ですが、悪く言えばありきたりで安っぽいです。そのうえ、かなり駆け足です。お話を進めていけば宇宙世紀ガンダムみたいに裏切者もナイーブになる奴も敵に操られる味方もかつての敵と共闘する展開も出てくるのですが、「最終的には全員協力して敵に立ち向かうことになるんだろうな」というのはスケスケに透けて見えてしまいます。そのくせ前述のとおり展開がかなり早いので、登場人物の心理描写が甘く、「なんでナイーブ状態から復活できたのか」とか「なんで裏切ったのにまた戻ってきたのか」とか「なんで裏切者を許せるのか」といったあたりがよく分かりません。なので、ストーリーがとことん王道で安っぽいことも相まって、見てるこちらもいまいちノりきれません。
・総評
14年ぶりのシリーズ新作ということで鳴り物入りで登場した割には全体的な完成度は甘々です。これじゃあ、次につなげられる感じがしません。
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