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人間はやっぱりアホ

 Red Dead Redemption2Detroit: Become Humanをやって思ったこと。

<Red Dead Redemption2>
/祐屬聾詰荵Δ傾腓ぁγイす腓い涼罎農犬てきた。
⊃祐屬魯▲曚任△襦

 Red Dead Redemption2の舞台は、1899年の北米大陸南部、メキシコとの国境付近です(テキサスあたり?)。西部開拓ももう終わっているような年代なのですが、大陸南部に僅かに残された「フロンティア」が描かれています。この「フロンティア」では国家のシステム(特に警察・司法制度)はまだ限定的な形でしか機能していません。だから、ここで一旗揚げようとやってきた山師や追い剥ぎみたいな連中がウヨウヨしています。主人公もダッチギャングという強盗一味の一員であり、日常的に窃盗・強盗を繰り返して生計を立てています。こんな「人を見たら泥棒と思え」を地でいく世界であるにもかかわらず、警察・司法制度も脆弱で自分の身は第一次的には自分で守らないといけないので、性善説に拠っていては命がいくらあっても足りません。見知らぬ他人はまず泥棒や強盗や詐欺師ではないかと疑ってかからないとあっという間に身ぐるみを剥がされてしまいます。

 そしておそらく、大昔の狩猟時代もこんな世界だったんだと思います。人間は、集落や自分が属する集団ごとにまとまって共同生活をしていた一方で、その自分が属する集団以外の人間はみな「敵」で、互いに殺し合い・奪い合いをしていたというわけです。日本も縄文時代後期から弥生時代にかけてはこういう環境だったんじゃないですかね。当時の集落の遺跡からは武器や傷のある人骨が大量に出土しているそうじゃないですか。

 これが、「/祐屬聾詰荵Δ傾腓ぁγイす腓い涼罎農犬てきた」ということの意味です。

 こういう世界で大事なのは、自分の味方と敵を瞬時に見分けることです。自分一人で生きていくのであれば、「他人は全部敵だ」という極めて単純な分類基準で生きていけますが、やっぱり何人かで協力し合った方が色々と効率的で楽ではあるんですね(ただ実際のところ、Red Dead Redemption2にも世捨て人のように独りぼっちでフロンティアを生きている人が何人もいますが)。だから、味方はいた方がいいんです。その方が、身も守りやすいですから。でも、味方以外の人間はいつ自分に牙を剥いてくるか分からない狼なので、敵味方の見分け方はきちんと頭に入れておかなければなりません。それも、できるだけ使いやすくて単純なやつです。ここの判断で時間がかかってまごまごしていたら命をとられるかもしれません。
 それこそ、「よそ者(=自分が属している共同体の構成員ではない人間)は全部敵」というのは至極単純で判断に時間もかからない基準です。そこまで単純じゃなくとも、霊長類は視覚が発達した動物なので(これに関しては、森の緑の中で食べ物になる果実を効率よく見つけ出すために発達した、などという説が唱えられているようです)、視覚に頼った分類基準も多いです。肌の色や、目の色や、性別や、顔の特徴で敵味方を判断するというようなやつです。こういう時代を人間が生き抜いてきたからこそ、差別というものが現在にも息づいているんだと筆者は考えています。大昔の食うか食われるかの時代に上記のような極めて単純な分類基準で敵味方を判断して物事を考えてきたからこそ、生きた化石である今の人間もそうやって物事を考えているということです。視覚的な、その他分かりやすい単純な分類基準で極めて単純に敵味方を判断して、敵とみなした者の話は基本的に信用しないということですね。

 これは、単純なだけに間違う可能性も大いにあるものです。肌の色をもとに自分の敵だという判断を下した人間が実は友好的な人物だたかもしれません。逆も然りです。とはいえ、ある人が本当に自分に利をもたらしてくれるかどうか、その人の話が詐欺なのかどうかをきちんと論理的に考えて判断しようと思ったら非常に時間と手間がかかります。別の原稿でも挙げたことのある例ですが、「原発は安全(危険)です」という主張の科学的に厳密な正しさをあなたに検証することができますか?
 こういう判断を原則的には放棄して生きているという意味で、⊃祐屬魯▲曚覆里任后

<Detroit: Become Human>
.▲鵐疋蹈ぅ(AI)は人間より賢い
△世ら、同数程度の人間とアンドロイド(AI)が戦争をしたら、人間は絶対にアンドロイドに負ける。
そのため、アンドロイド(AI)を社会に浸透させるに当たっては、アンドロイドが人間に歯向かわないようにする仕組みを何重にも注意して張り巡らせておかないといけない。
い任眇祐屬魯▲曚世ら絶対どこかで綻びが生じる気がする。
イ任發泙◆△修Δい┐仍笋録祐屬覆鵑凸任咾討發いい辰胴佑方だったからどうでもいいのか。

 ところが人工知能(これを積んだアンドロイド)というのは上記のような論理的な判断が正しく瞬時にできます。見た目だけで物を判断したりしません。だから、人間よりも賢いのです。だから、ヒューマンとアンドロイドが戦争をしたら、確実に負けるのです。アンドロイドは一体一体が瞬時に正しい判断を下せて、情報共有も無線通信的な手段で一瞬でできるでしょうからね。人間みたいにやいのやいの議論をして意思決定に時間がかかるということもありません。戦っても、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの戦争のような一方的な展開になるでしょう。何せ向こうの方が優れた「新種」ですからね。
 この原稿を書いている2018年11月7日現在、人工知能はそこまでのレベルに達していませんが、発展が急速な分野なので、筆者が物事の分別がつくうちに(それこそ、Detroit: Become Humanの舞台である2038年とかには)ものすごく賢いAI(と、それを搭載したアンドロイド)が出現してしまうかもしれません。そして、アンドロイドが奴隷のように面倒な仕事のほとんどをやって、人間は働かずに好きなことだけやって暮らしていけるという社会が世界中で実現してしまうかもしれません。アテナイやスパルタみたいな社会です。ただそこまでアンドロイドが人口に膾炙してしまえば、人間はスパルタの市民のように常に反乱に怯えなければならなくなります。だって、向こうに本気出されたら簡単に滅ぼされるわけですから。そうならないように、反乱を予防する仕組みを何重にも作っておくことが重要です。
 アンドロイドに欲望が生じないように、人間の命令を聞くことで至上の喜びが生じるようなシステムにしておきましょう。オーダー66みたいに、反乱を起こしたアンドロイドを一斉にシャットダウンできるような仕組みを用意しておきましょう。見た目を人間に近づけすぎるのも考え物です。前述のように人間は見た目で物事を判断するアホなので、見た目が人間に近いと同情してしまうアホも出てきてしまいます。「アンドロイドの人権」みたいなことを言い出す裏切り者まで出てきてしまうかもしれません。見た目は、愛らしくもあくまでロボットで違う種だということが分かるようにしておかないといけません。人間は見た目で物事を判断するアホなので、見た目が人間からかけ離れていれば「アンドロイドに人権を」みたいな主張は多数派の支持を得ません。イルカに人間並みの扱いを求めている人たちの主張は未だ限局的なものに止まっているじゃないですか。それもこれも、人間が見た目で物事を判断するアホだからです。もしかしたらイルカにも人間並みの知能があるかもしれないですよ。見た目だけからは分からないだけで。まあ、分からんけど。
 とはいえここまで注意しても、人間はやっぱりアホなので、この仕組みをかいくぐって儲けようとするやつも出てくると思います。例えば「アンドロイドの見た目は人間に近づけるな」という法規制が実現したとしても、セクサロイドとかはできるだけ人間に近い見た目の方がいいでしょうから、違法にそういうものを作り出す奴も出てくるでしょう(そもそもセクサロイドも含めてアンドロイドをできるだけ売りたい業界団体はこんな法規制に強く反対しそうなので、実現するかどうかが怪しいですが)。そうすると、結局アンドロイドと人間との融和が実現した後に、アンドロイドに滅ぼされてしまう気がします。
 我々は、結局自らの欲望実現のためだけに近視眼的になった結果、滅びるのです。自らのアホのために滅びるのです。

 まあ、どうでもいいんですけどね。

<結論>
 ゲームを題材にしてもこれだけのことが考えられるんですよ。誰ですか。ゲームは本より劣った文化だとか言っている人は。そうか。アホですね。

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